ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

グラミー賞授賞式

2013-02-12 17:32:54 | フェス、イベント
MUMFORD & SONS / BABEL

今年のグラミー賞授賞式も、豪華共演有り、サプライズ有りで盛り上がりましたね。最後に発表された『ALBUM OF THE YEAR』はマムフォード&サンズの「Babel」でした。正直、これは意外でしたね。てっきりブラック・キーズかフランク・オーシャンのどちらかだと思っていたんですけどね~。個人的にはブラック・キーズに獲ってもらいたかったのですが、発表直前にパフォーマンスをするのがフランク・オーシャンだったので、これはフランク・オーシャンかな~、なんて思っていたら、まさかのマムフォード&サンズですよ! これはこれで嬉しい!!

ちなみにブラック・キーズは主要部門こそ逃しましたが、ロック系部門で3部門、さらにダン・オーバックが『PRODUCER OF THE YEAR, NON-CLASSICAL』も受賞しましたから、それも含め計4部門の受賞は今回最多だそうです。

そして気になる『BEST NEW ARTIST』はFun.でした。期待していたアラバマ・シェイクスは残念でしたね~。 

その他、「ルーツな日記」的に気になるる受賞結果は以下の通り。

『BEST ROCK ALBUM』The Black Keys / El Camino
『BEST R&B ALBUM』Robert Glasper Experiment / Black Radio
『BEST COUNTRY ALBUM』Zac Brown Band / Uncaged
『BEST JAZZ VOCAL ALBUM』Esperanza Spalding / Radio Music Society
『BEST GOSPEL ALBUM』Lecrae / Gravity
『BEST AMERICANA ALBUM』Bonnie Raitt / Slipstream
『BEST BLUEGRASS ALBUM』Steep Canyon Rangers / Nobody Knows You
『BEST BLUES ALBUM』Dr. John / Locked Down
『BEST FOLK ALBUM』Yo-Yo Ma, Stuart Duncan, Edgar Meyer & Chris Thile / The Goat Rodeo Sessions
『BEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM』 Wayne Toups, Steve Riley & Wilson Savoy / The Band Courtbouillon
『BEST REGGAE ALBUM』Jimmy Cliff / Rebirth
『BEST WORLD MUSIC ALBUM』Ravi Shankar / The Living Room Sessions Part 1
『BEST HISTORICAL ALBUM』The Beach Boys / The Smile Sessions (Deluxe Box Set)


『BEST R&B ALBUM』をロバート・グラスパーが受賞する辺りは流石はグラミー賞ですね。そして『BEST GOSPEL ALBUM』のルクレイはアーバンなラップなんですよね~。英詩が解らない私には全くゴスペルに聴こえないんですけど、そういう時代なんですね~。

AMERICANA、BLUES、FOLKについては概ね予想通りと言いますか、取りそうな人が取った印象。『BEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM』を受賞したウェイン・トゥープス、スティーヴ・ライリー&ウィルソン・サヴォワの「The Band Courtbouillon」は、南西ルイジアナの大物アコーディオン奏者3人が集まったプロジェクトだそうで、これはケイジャン・ファンにとっては堪らない作品ですよね。私は残念ながらこのアルバムを持っていないのですが、これはぜひ聴いてみたいです!


さて、受賞式の方ですが、今年も凄いパフォーマンスの連続でしたね。個人的にはブラック・キーズとドクター・ジョンのパフォーマンスが良かったですね。だってこの2組より目立っちゃってんじゃないの?っていうホーン隊はプリザベーション・ホール・ジャズ・バンドでしたからね! ニューオーリンズ好きには堪らないセッションでした。そしてリヴォン・ヘルム・トリビュート。これはエルトン・ジョンを中心に、マムフォード&サンズやメイヴィス・ステイプル等が参加した豪華共演による「The Weight」だった訳ですが、やはりメイヴィスは素晴らしかったですね。彼女あってのこのトリビュート!という印象でした。アラバマ・シェイクスのブリタニー・ハワードも存在感を発揮していました。

その他ではアリシア・キーズとか、リアーナとか、ジャック・ホワイトなんかも印象に残っています。あと、パティ・ペイジとキャロル・キングを讃えてケリー・クラークソンが歌った「Tennessee Waltz」と「A Natural Woman」のメドレーも素敵でした。

パフォーマンス以外では、最初に発表された『BEST POP SOLO PERFORMANCE』の受賞者がアデルで、最後に発表された『ALBUM OF THE YEAR』のプレゼンターを務めたのもアデルという、なんか持ってる人は違うな、と言いますか、昨年のアデル旋風の余波を感じさせられました。あとプレゼンターで登場したプリンスの存在感も凄いものがありましたね。