ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
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期待しかない フジロック第一弾(part2) 奥地探検!

2020-03-19 17:58:52 | フジロック
ストロークス、テーム・インパラを筆頭に、目も眩むような華々しいラインナップを揃えてきたフジロック第1弾。ですが、目を凝らして良く見ると、なかなかマニアックな方々もいらっしゃるのです。そう、会場の奥の方が似合いそうな方々が。むしろ、「ルーツな日記」的には、その辺りのアーティストにこそ興味があるわけなのです。

そんな訳で今回は、フジロック第1弾、奥の方探検!


まずは、マッスル・ショールズ・ソウル・レヴューです。サザン・ソウルの聖地マッスル・ショールズ。その地を冠したソウル・レヴューですよ!そそられますね〜。主役はウィリー・ハイタワー。1960年〜70年代にマッスル・ショールズの誇るフェイムを含む、いくつかのレーベルからシングルをリリースし、その珠玉の録音の数々が、長年に渡ってソウル・ファンに愛され続けてきたという、まさに伝説のソウル・シンガーです。その後ほぼ引退状態だったウィリー・ハイタワーが、2015年頃、突然の復活を果たし、2018年にはまさかの新譜をリリースし、さらに来日まで果たしてしまいました。来日が発表されたときは私もかなり驚きましたからね。しかも今年、今度はフジロックに来てくれるなんて!まさか、まさかですよ。今回もフェイム時代の名曲を披露してくれることでしょう。しかもバンドメンバーにはメンフィスから、ハイ・リズムのチャールズ・ホッジスもいますからね。

間違いなくヘヴンでしょうね。

Willie Hightower with The Anthony Paule Soul Orchestra

こちらは、、バンドは来日メンバーと全く違いますが、近年のウィリー・ハイタワーの歌唱が堪能できるライヴ映像。ウィリーにとって憧れの人というサム・クックをも思わせる、朗らかさの中にもディープな質感が滲む、味わい深い歌声ですね!

Willie Hightower "Time has brought about a change"

一応、全盛期の名唱も貼っておきます。1970年、フェイムからリリースの「Time has brought about a change」。サム・クックの「A Change Is Gonna Come」へのアンサーソングと言われる曲ですね。



さて、次はコリー・ウォン。ミニマル・ファンク・バンド、ヴルフペックとの活動で知られるギタリスト。前回part1でも紹介しましたが、私の一推しなので、2度目の登場です。



Cory Wong & Kerrry "2 Smooth" | PickUp Show

どうですか?このカッティング!!めっちゃファンキーですよねー!!ぜひフジでもこんなライヴを見せていただきたいものです。雰囲気的にはホワイトかな?レッドかな?なんて思いますが、案外ヘヴンも良いかもしれません。ここからは私の趣味の話になりますが、ヴルフペックというバンドがなかなか面白いのです。アルバムではモダンでミニマルなグルーヴを聴かせつつ、ゲストにデヴィッドTウォーカーや、ジェイムス・ギャドソン、ブーツィー・コリンズ、ルイス・コールなどを招いていたり。さらにライヴでも面白い方々と共演しているのです。

Vulfpeck - Cissy Strut feat. Zigaboo (Live at The Fillmore 06/07/17)

こちらはヴルフペックの2017年、フィルモアにおけるライブ映像で、なんとミーターズの「Cissy Strut」を、本家ジギー・モデリステを招いてカヴァーしている。青いギターを持っているのがコリー・ウォン。

Dean Town - Vulfpeck & Chris Thile | Live from Here

そして2018年には、パンチブラザーズのクリス・シーリがホストを務めるライヴ・ラジオ・ショー「Live from Here」に出演。このライヴ映像は本当に凄い。真ん中はヴルフペックのベーシスト、ジョー・ダート、そして向かって左がアコギを弾くコリー・ウォン、そして右がクリス・シーリ。曲はヴルフペックの「Dean Town」。2分過ぎからコリー・ウォンとクリス・シーリの掛け合いのようなソロになり、めっちゃスリリング!!

ちなみにコリー・ウォンが2019年12月に「Live from Here」に出演した際の映像もYouTubeに上がっていて、なかには私の大好きなサラ・ジャロスが、ビリー・アイリッシュの「bad guy」をカヴァーする後ろでひっそりとバッキングするコリー・ウォンの姿が見れたりもするので、興味のある方は探してみては。

そんな訳で、コリー・ウォンにはこれからもぜひクリス・シーリ界隈との人脈を深めて頂きたいなという個人的な願いを込めつつ、フジの奥地に思いを馳せます。



さて、思いのほか興が乗って、ウィリー・ハイタワーとコリー・ウォンに字数を使ったので、ここからは駆け足ですいません。

Big Wave - Donavon Frankenreiter - Beachlife festival - Redondo Beach CA - May 3 2019

お馴染みのドノヴァン・フランケンレイター。こちらは昨年5月のライヴ映像のようですが、良い感じにレイドバックしてて最高じゃないですか~。ヘヴンでやったらこんな雰囲気になりそうですね。実はこの人、ヘヴンはもちろんホワイトにもグリーンにも出演してるんです。さて今年は何処でしょう?いややっぱりヘヴンが似合う!!


Fantastic Negrito - Scary Woman (Live from Viaduct)

昨年がゲイリー・クラークJR.なら、今年はファンタスティック・ネグリートです。新しいブルースを担う新世代。2018年作「Please Don't Be Dead」はグラミー賞『Best Contemporary Blues Album』を受賞。ゲイリーに比べると、もっとガレージ的であり、泥臭い荒々しさも魅力のファンタスティック・ネグリート。どんなライヴを披露してくれるのか?楽しみです。


Frente Cumbiero - Porrovía (Audio Oficial)

フジロック・オフィシャルサイトのアーティスト写真の中で、ひときわ異彩を放つラテン系の4人。それがフレンテ・クンビエロ。コロンビアのグループ。文字通りクンビアをやる。ユーフォニウムを含む楽器編成からしてそそられまくりですが、実はこの人達、2018年に既にフジに出演してる。残念ながら私は観そびれてるので、今回は観たいですね~。一昨年はパレスとカフェドパリに出たようですが、今年はもっと大きなステージもあるかな?ちなみに中心人物のマリオ・ガレアーノは、かのクアンティックと共に、コロンビア版「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」とも言われるプロジェクト「オンダトロピカ」を手掛けた人だったり。


Neal Francis- She's A Winner (Live) w/ David Shaw

2019年に1stアルバムをリリースしたばかりのアメリカのシンガー、ニール・フランシス。実は私、恥ずかしながらフジロックの第1弾を見るまで、この方のこと知りませんでした…。バイオには「ニューオリンズのリズム、シカゴ・ブルース、そして70年代初期のロックンロールからインスパイアされ自分のものにした。」なんてあるものですから、早速デビュー作「CHANGES」を聴いてみたところ、1曲目からアラン・トゥーサン好き全開な感じで大好きになりましたね。いやはや、これまたライヴが楽しみだ!!


Altin Gün - Yaniyorum - Old Growth Sessions @Pickathon 2019 S04E03

フジロック第1弾の奥地探検、その最奥は、一部の界隈でクルアンビンの次は彼らだ!と騒がれているALTIN GUN。アルタン・ギユンと読むのでしょうか?トルコ人の紅一点シンガー、メルヴェ・ダシュデミルのエキゾチックな歌声ど、伝統楽器を駆使しつつエレクトリック化された異国ファンクは中毒性抜群。これはフジでセンセーションを巻き起こすこと間違いないでしょう!


さあ、フジロックへ向けてまだ始まったばかり。色々心配もありますけど、今はかの地へ思いを馳せ、楽しみましょう!