LABELLE / NIGHTBIRDS
私の好きなアラン・トゥーサン!連載3回目は敢えてトゥーサン作曲ではない曲に焦点を当てての裏方名曲10選。今回は好きな順ではなく、おおよそ年代順に並べてみました。どうぞ!!
Ooh Poh Pah Doo / JESSIE HILL
Land of 1000 Dances / CHRIS KENNER
Funky Belly / WARREN LEE
Sophisticated Cissy / THE METERS
Life Is Carnival / THE BAND
Street Parade / EARL KING
Right Place Wrong Time / DR. JOHN
Lady Marmalade / LABELLE
White Lady / BADGER
Smoke That Fire / NEW BIRTH BRASS BAND
まずはジェシー・ヒル「Ooh Poh Pah Doo」。1960年、まさにトゥーサン黄金時代の始まりを告げる号砲のような名曲。そしてウィルソン・ピケットで有名な「ダンス天国」の元歌であるクリス・ケナーの「Land of 1000 Dances」。こんな重要曲にもトゥーサンはプロデューサーとして絡んでいるんです。そしておそらくトゥーサンがミーターズをバックに起用したものの中でもかなり初期の1曲ではないかと思われるウォーレン・リーの「Funky Belly」。まさにニューオーリンズ流レア・ファンク!!そしてミーターズのデビュー曲「Sophisticated Cissy」。なんだかんだでトゥーサン抜きでミーターズを語ることは出来ませんよね。この両者のタッグがニューオーリンズ・ファンクの新しい70年代を演出したのですから。そんな最強タッグが産み落としたニューオーリンズ・ファンクの最高峰が、ドクター・ジョンの「Right Place Wrong Time」だったり、アール・キングの「Street Parade」だったり。ただアール・キングの方はクレジット上はトゥーサンのプロデュースではないようですけどね。ですが間違いなくアレンジには関わっているでしょうし、実質上のプロデューサーだったのではないでしょうか?
ザ・バンドの「Life Is Carnival」はトゥーサンがホーン・アレンジを担当。両者の邂逅がトゥーサンの名をロック界にも知らしめたとか。そしてトゥーサン関連最大のヒット曲となったラベルの「Lady Marmalade」は説明不要ですね。さらにジャッキー・ロマックスがリード・シンガーを務めたバジャーあたりのソフトなソウルロック的な味わいにおいてもトゥーサン・プロデュースの持ち味発揮。ちなみにこの曲、ギターはジェフ・ベックが弾いてたり。最後は一気に時代が飛んで1996年にトゥーサンが立ち上げたレーベルNYNOから、ジェイムス・アンドリュース率いるニュー・バース・ブラス・バンド!!
私の好きなアラン・トゥーサン!連載3回目は敢えてトゥーサン作曲ではない曲に焦点を当てての裏方名曲10選。今回は好きな順ではなく、おおよそ年代順に並べてみました。どうぞ!!
Ooh Poh Pah Doo / JESSIE HILL
Land of 1000 Dances / CHRIS KENNER
Funky Belly / WARREN LEE
Sophisticated Cissy / THE METERS
Life Is Carnival / THE BAND
Street Parade / EARL KING
Right Place Wrong Time / DR. JOHN
Lady Marmalade / LABELLE
White Lady / BADGER
Smoke That Fire / NEW BIRTH BRASS BAND
まずはジェシー・ヒル「Ooh Poh Pah Doo」。1960年、まさにトゥーサン黄金時代の始まりを告げる号砲のような名曲。そしてウィルソン・ピケットで有名な「ダンス天国」の元歌であるクリス・ケナーの「Land of 1000 Dances」。こんな重要曲にもトゥーサンはプロデューサーとして絡んでいるんです。そしておそらくトゥーサンがミーターズをバックに起用したものの中でもかなり初期の1曲ではないかと思われるウォーレン・リーの「Funky Belly」。まさにニューオーリンズ流レア・ファンク!!そしてミーターズのデビュー曲「Sophisticated Cissy」。なんだかんだでトゥーサン抜きでミーターズを語ることは出来ませんよね。この両者のタッグがニューオーリンズ・ファンクの新しい70年代を演出したのですから。そんな最強タッグが産み落としたニューオーリンズ・ファンクの最高峰が、ドクター・ジョンの「Right Place Wrong Time」だったり、アール・キングの「Street Parade」だったり。ただアール・キングの方はクレジット上はトゥーサンのプロデュースではないようですけどね。ですが間違いなくアレンジには関わっているでしょうし、実質上のプロデューサーだったのではないでしょうか?
ザ・バンドの「Life Is Carnival」はトゥーサンがホーン・アレンジを担当。両者の邂逅がトゥーサンの名をロック界にも知らしめたとか。そしてトゥーサン関連最大のヒット曲となったラベルの「Lady Marmalade」は説明不要ですね。さらにジャッキー・ロマックスがリード・シンガーを務めたバジャーあたりのソフトなソウルロック的な味わいにおいてもトゥーサン・プロデュースの持ち味発揮。ちなみにこの曲、ギターはジェフ・ベックが弾いてたり。最後は一気に時代が飛んで1996年にトゥーサンが立ち上げたレーベルNYNOから、ジェイムス・アンドリュース率いるニュー・バース・ブラス・バンド!!
ALLEN TOUSSAINT / LIFE, LOVE AND FAITH
私が大好きなトゥーサン・ソング、70年代編です。今の気分で好きな順に並べてみました!!
Play Something Sweet / FRANKIE MILLER
What Do You Want The Girl To Do ? / ALLEN TOUSSAINT
I've Got To Convince Myself/ ALLEN TOUSSAINT
Soul Sister / ALLEN TOUSSAINT
Yes We Can / LEE DORSEY
Sneakin' Sally Thru The Alley / LEE DORSEY
Shoorah! Shoorah! / BETTY WRIGHT
What Is Success / ALLEN TOUSSAINT
You Might Say / BROWNING BRYANT
Freedom For The Stallion / LEE DORSEY
私がアラン・トゥーサン曲の中で最も好きな曲、それは「Play Something Sweet」、またの名を「Brickyard Blues」。74年にフランキー・ミラーが歌った曲。これは文句無しの大名曲ですよね。リー・ドーシーの「Yes We Can」や「Sneakin' Sally Thru The Alley」、ベティ・ライトの「Shoorah! Shoorah!」、ブロウニング・ブライアントの「You Might Say」など、相変わらず裏方仕事で名作を残しまくった70年代ですが、この時代はトゥーサンがプロデューサーとしてだけでなく、自作自演アーティストとしてその魅力を大きく世に示した時代でもありました。名作「SOUTHERN NIGHTS」からは敢えてタイトル曲を外し「What Do You Want The Girl To Do ?」を。この曲とか、「What Is Success」、「Soul Sister」辺りの独特なソウル・フィーリングは堪らないものがありますね。あと「I've Got To Convince Myself」はトゥーサンの開放感溢れるポップセンスが最高!そして最後は名作スロー。「With You In Mind」とどちらにしようか迷っての「Freedom For The Stallion 」。
写真は「Soul Sister」、「I've Got To Convince Myself」を収録した72年作。
私が大好きなトゥーサン・ソング、70年代編です。今の気分で好きな順に並べてみました!!
Play Something Sweet / FRANKIE MILLER
What Do You Want The Girl To Do ? / ALLEN TOUSSAINT
I've Got To Convince Myself/ ALLEN TOUSSAINT
Soul Sister / ALLEN TOUSSAINT
Yes We Can / LEE DORSEY
Sneakin' Sally Thru The Alley / LEE DORSEY
Shoorah! Shoorah! / BETTY WRIGHT
What Is Success / ALLEN TOUSSAINT
You Might Say / BROWNING BRYANT
Freedom For The Stallion / LEE DORSEY
私がアラン・トゥーサン曲の中で最も好きな曲、それは「Play Something Sweet」、またの名を「Brickyard Blues」。74年にフランキー・ミラーが歌った曲。これは文句無しの大名曲ですよね。リー・ドーシーの「Yes We Can」や「Sneakin' Sally Thru The Alley」、ベティ・ライトの「Shoorah! Shoorah!」、ブロウニング・ブライアントの「You Might Say」など、相変わらず裏方仕事で名作を残しまくった70年代ですが、この時代はトゥーサンがプロデューサーとしてだけでなく、自作自演アーティストとしてその魅力を大きく世に示した時代でもありました。名作「SOUTHERN NIGHTS」からは敢えてタイトル曲を外し「What Do You Want The Girl To Do ?」を。この曲とか、「What Is Success」、「Soul Sister」辺りの独特なソウル・フィーリングは堪らないものがありますね。あと「I've Got To Convince Myself」はトゥーサンの開放感溢れるポップセンスが最高!そして最後は名作スロー。「With You In Mind」とどちらにしようか迷っての「Freedom For The Stallion 」。
写真は「Soul Sister」、「I've Got To Convince Myself」を収録した72年作。
ALLEN TOUSSAINT / EVERYTHING I DO GONH BE FUNKY - THE HIT SONGS & PRODUCTIONS 1957 - 1978
アラン・トゥーサンを偲んで、私が大好きな60年代のトゥーサン・ソングを10曲選んでみました。トゥーサンが作曲、もしくは共作した名曲の数々。今の気分で私の好きな曲順に並べてみました。やっぱりこの時代のニューオーリンズR&Bは最高ですね!
Ride Your Pony / LEE DORSEY
Working In The Coal Mine / LEE DORSEY
Lipstick Traces / BENNY SPELLMAN
Ruler Of My Heart / IRMA THOMAS
A Certain Girl / ERNIE K-DOE
All These Things / ART NEVILLE
Mother-In-Law / ERNIE K-DOE
Fortune Teller / BENNY SPELLMAN
Grumblin' Fussin' Nag Nag / THE DEL ROYALS
I Like It Like That (Part 1) / CHRIS KENNER
Wrong Number / AARON NEVILLE
古き良きニューオーリンズを代表するシンガー達が歌った名曲ばかり。でもこの時代、これはデイヴ・バーソロミュー達が築いた黄金のニューオーリンズR&Bに新たな息吹を吹き込んだ、まさにアラン・トゥーサン時代の始まりだったのです。ここに挙げた10曲は説明不要の名曲ばかり。唯一マイナーと言えば、ザ・デル・ロイヤルズですかね。ウィリー・ハーパーを中心にしたコーラス・グループで、ノベルティ・タッチの「Grumblin' Fussin' Nag Nag」は「Always Naggin'」という曲名でも知られる曲で、トゥーサンらしさ全開の隠れ名曲。
あ、よくよく数えたら11曲ありますね。捨て曲無しなので、仕方ありません。
アラン・トゥーサンを偲んで、私が大好きな60年代のトゥーサン・ソングを10曲選んでみました。トゥーサンが作曲、もしくは共作した名曲の数々。今の気分で私の好きな曲順に並べてみました。やっぱりこの時代のニューオーリンズR&Bは最高ですね!
Ride Your Pony / LEE DORSEY
Working In The Coal Mine / LEE DORSEY
Lipstick Traces / BENNY SPELLMAN
Ruler Of My Heart / IRMA THOMAS
A Certain Girl / ERNIE K-DOE
All These Things / ART NEVILLE
Mother-In-Law / ERNIE K-DOE
Fortune Teller / BENNY SPELLMAN
Grumblin' Fussin' Nag Nag / THE DEL ROYALS
I Like It Like That (Part 1) / CHRIS KENNER
Wrong Number / AARON NEVILLE
古き良きニューオーリンズを代表するシンガー達が歌った名曲ばかり。でもこの時代、これはデイヴ・バーソロミュー達が築いた黄金のニューオーリンズR&Bに新たな息吹を吹き込んだ、まさにアラン・トゥーサン時代の始まりだったのです。ここに挙げた10曲は説明不要の名曲ばかり。唯一マイナーと言えば、ザ・デル・ロイヤルズですかね。ウィリー・ハーパーを中心にしたコーラス・グループで、ノベルティ・タッチの「Grumblin' Fussin' Nag Nag」は「Always Naggin'」という曲名でも知られる曲で、トゥーサンらしさ全開の隠れ名曲。
あ、よくよく数えたら11曲ありますね。捨て曲無しなので、仕方ありません。
ALLEN TOUSSAINT / SONGBOOK
とても信じられないニュースに驚いています。11月9日、アラン・トゥーサンがツアー中のスペインで亡くなられたとのことです。77歳だそうですから、年齢的にはそれほど驚く程でもないのかもしれませんが、あまりに急な話ににわかには信じられないと言いますか、デマであって欲しいと願わずには居られません。
先月、ニューオーリンズで開催された「Crescent City Blues & BBQ Festival」において、ファンキー・ミーターズのステージにゲストとしてアラン・トゥーサンが出演したんです。これは夢の共演ですよ!その時のおそらくオフィシャルと思われるライヴ映像が短い期間公開されていまして、私もそれを観て凄く興奮したものなんですが…。まさかあれから一月と経たずに…。その時のアラン・トゥーサンの姿は元気そうだったんですけどね。それが私が観た最後の動くアラン・トゥーサンでした。名曲「All These Things」を、アラン・トゥーサンとアート・ネヴィルで歌い繋いだのは感動的でしたね。
70年代のミーターズとアラン・トゥーサンの確執は、もはや伝説的ではありますが、ミーターズの解散以降、レオ・ノッセンテリやアート・ネヴィルなどメンバー個人がトゥーサンと共演した音源はあるものの、少なくともミーターズというバンドとトゥーサンの共演が公式に録音されることはなかったはずです。先月の共演がオリジナルではなくファンキー・ミーターズだったとはいえ、オフィシャルで録音録画しているのであれば、これはぜひリリースしていただけると嬉しいですね。もちろんあれがミーターズ解散後の初共演って訳ではないのかもしれませんが(少なくとも私は、あの日、リアルタイムで初めて観ました。)、それでもやっぱりニューオーリンズ音楽ファンにとって、ミーターズとアラン・トゥーサンの共演っていうのは特別なものなんですよね。
アラン・トゥーサンが亡くなられたのは本当に残念ですが、最後にファンキー・ミーターズとの共演を見せてもらえたのは、ファンとしてとても嬉しかったです。
アラン・トゥーサンさん、安らかに。これまで沢山の名曲と演奏をありがとうございました。
とても信じられないニュースに驚いています。11月9日、アラン・トゥーサンがツアー中のスペインで亡くなられたとのことです。77歳だそうですから、年齢的にはそれほど驚く程でもないのかもしれませんが、あまりに急な話ににわかには信じられないと言いますか、デマであって欲しいと願わずには居られません。
先月、ニューオーリンズで開催された「Crescent City Blues & BBQ Festival」において、ファンキー・ミーターズのステージにゲストとしてアラン・トゥーサンが出演したんです。これは夢の共演ですよ!その時のおそらくオフィシャルと思われるライヴ映像が短い期間公開されていまして、私もそれを観て凄く興奮したものなんですが…。まさかあれから一月と経たずに…。その時のアラン・トゥーサンの姿は元気そうだったんですけどね。それが私が観た最後の動くアラン・トゥーサンでした。名曲「All These Things」を、アラン・トゥーサンとアート・ネヴィルで歌い繋いだのは感動的でしたね。
70年代のミーターズとアラン・トゥーサンの確執は、もはや伝説的ではありますが、ミーターズの解散以降、レオ・ノッセンテリやアート・ネヴィルなどメンバー個人がトゥーサンと共演した音源はあるものの、少なくともミーターズというバンドとトゥーサンの共演が公式に録音されることはなかったはずです。先月の共演がオリジナルではなくファンキー・ミーターズだったとはいえ、オフィシャルで録音録画しているのであれば、これはぜひリリースしていただけると嬉しいですね。もちろんあれがミーターズ解散後の初共演って訳ではないのかもしれませんが(少なくとも私は、あの日、リアルタイムで初めて観ました。)、それでもやっぱりニューオーリンズ音楽ファンにとって、ミーターズとアラン・トゥーサンの共演っていうのは特別なものなんですよね。
アラン・トゥーサンが亡くなられたのは本当に残念ですが、最後にファンキー・ミーターズとの共演を見せてもらえたのは、ファンとしてとても嬉しかったです。
アラン・トゥーサンさん、安らかに。これまで沢山の名曲と演奏をありがとうございました。
『ザ・ビートルズ 1+』買いました!!奮発して一番高いブルーレイ2枚入りのデラックス・エディション!先程、CDからブルーレイ2枚一気に堪能いたしました。土曜の午後のビートルズ漬けです。まずCDの音の良さに驚き、そして若き4人が躍動する映像の数々に時が経つのを忘れる程でした。
私は海賊盤にはあまり手を出さない方なのですが、ビートルズだけは若い頃に結構ハマって、原宿にあったビートルズ専門店で怪し気なブートを購入しては一喜一憂していたのです。あの頃は現在のようにリイシューが盛んではありませんでしたし、もちろんYouTubeはおろか、パソコン自体が普及していない時代です。ビートルズで何か目新しいものを聞きたいとなると、ブートに頼るしかなかったんですよね。色々買った中で私の一番のお気に入りは、ビートルズのミュージックビデオが大量に収められたもので、もちろんブートですから、画質は褒められたものではありませんよ。線が入ってたり、ぼやけてたり、歪んでたり。それでも観たこともないビデオの数々に大興奮したものでした。しばらくは生活のBGMのように毎日観てましたね。
言わば、今回の「ザ・ビートルズ 1+ デラックス・エディション」は、私が当時観ていたブートの曲数が2倍近くに膨れ、画質が気持ち悪い程に鮮明になり、さらに最高の音質で楽しめると言う、私にとってはまさに「こういうビデオが観たかった!!」という代物なのです。
もちろん、ブート云々という思い入れ抜きにしても、これまでまともに観ることが出来なかったビートルズのミュージック・ビデオが、びっくりする程高品質にリマスターされて大量収録されてるんですから、これに興奮しない訳ないですよね。
個人的に一番観たかったマイケル・リンゼイ=ホッグの「Hey Jude」は2ヴァージョンにデヴィッド・フロストの前で番組のテーマ曲を演奏するシーンまで付いてて文句無し!
3ヴァージョン揃ってこその「Hello Goodbye」はしっかり3ヴァージョンのフル収録。これ結構な快挙じゃないですか?
ビートルズが初めて意識的にプロモーション・ビデオを作ったと言われる、1965年11月23日のトゥイッケナム・フィルム・スタジオでの収録曲も「I Feel Fine」、「Ticket To Ride」、「Help!」、「Day Tripper」、「We Can Work It Out」の5曲全曲が収録されてます。アイデアと人力だけでビートルズの魅力を見事に捉えたポップな映像は最高ですね! 特に「I Feel Fine」は伝説のフィッシュ&チップス食べまくりの収録に拍手!
パリ公演の「A Hard Day's Night」や、シェア・スタジアムの映像を使った「Eight Days A Week」、ルーフトップではなくスタジオ・シーンによる「Get Back」なんかも良かった。あと「Paperback Writer」、「Rain」、「Strawberry Fields Forever」、「Penny Lane」辺りの画質の鮮明さにもびっくり!
とりあえずまだ1回観ただけで解説も読んでない状況なので、これからまだまだゆっくり楽しみたいと思います。新しい発見も沢山ありそう!
私は海賊盤にはあまり手を出さない方なのですが、ビートルズだけは若い頃に結構ハマって、原宿にあったビートルズ専門店で怪し気なブートを購入しては一喜一憂していたのです。あの頃は現在のようにリイシューが盛んではありませんでしたし、もちろんYouTubeはおろか、パソコン自体が普及していない時代です。ビートルズで何か目新しいものを聞きたいとなると、ブートに頼るしかなかったんですよね。色々買った中で私の一番のお気に入りは、ビートルズのミュージックビデオが大量に収められたもので、もちろんブートですから、画質は褒められたものではありませんよ。線が入ってたり、ぼやけてたり、歪んでたり。それでも観たこともないビデオの数々に大興奮したものでした。しばらくは生活のBGMのように毎日観てましたね。
言わば、今回の「ザ・ビートルズ 1+ デラックス・エディション」は、私が当時観ていたブートの曲数が2倍近くに膨れ、画質が気持ち悪い程に鮮明になり、さらに最高の音質で楽しめると言う、私にとってはまさに「こういうビデオが観たかった!!」という代物なのです。
もちろん、ブート云々という思い入れ抜きにしても、これまでまともに観ることが出来なかったビートルズのミュージック・ビデオが、びっくりする程高品質にリマスターされて大量収録されてるんですから、これに興奮しない訳ないですよね。
個人的に一番観たかったマイケル・リンゼイ=ホッグの「Hey Jude」は2ヴァージョンにデヴィッド・フロストの前で番組のテーマ曲を演奏するシーンまで付いてて文句無し!
3ヴァージョン揃ってこその「Hello Goodbye」はしっかり3ヴァージョンのフル収録。これ結構な快挙じゃないですか?
ビートルズが初めて意識的にプロモーション・ビデオを作ったと言われる、1965年11月23日のトゥイッケナム・フィルム・スタジオでの収録曲も「I Feel Fine」、「Ticket To Ride」、「Help!」、「Day Tripper」、「We Can Work It Out」の5曲全曲が収録されてます。アイデアと人力だけでビートルズの魅力を見事に捉えたポップな映像は最高ですね! 特に「I Feel Fine」は伝説のフィッシュ&チップス食べまくりの収録に拍手!
パリ公演の「A Hard Day's Night」や、シェア・スタジアムの映像を使った「Eight Days A Week」、ルーフトップではなくスタジオ・シーンによる「Get Back」なんかも良かった。あと「Paperback Writer」、「Rain」、「Strawberry Fields Forever」、「Penny Lane」辺りの画質の鮮明さにもびっくり!
とりあえずまだ1回観ただけで解説も読んでない状況なので、これからまだまだゆっくり楽しみたいと思います。新しい発見も沢山ありそう!
KAMASI WASHINGTON / THE EPIC
今、最もヤバいジャズ、カマシ・ワシントン。総勢60名を超えるミュージシャンが参加し、CD3枚組、収録時間170分超となる大作「THE EPIC」は2015年のジャズ界、ブラックッミュージック界を代表する1枚になることでしょう。また「THE EPIC」を引っさげての来日公演も大絶賛のうちに終わりました。私もそのブルーノート東京公演を観てまいりましたが、いや~、凄かった!あんなに格好良いジャズを聴いたのは初めてです!!あれ以来、どん欲にカマシの音源等集めてみたり。と言う訳で今回は「カマシ・ワシントンの仕事」と題して、大傑作「THE EPIC」へと繋がるカマシの過去参加作等を探ってみました。
RYAN ADAMS / GOLD
一番驚いたのはライアン・アダムスの代表曲「New York, New York」。私、この曲大好きでもう何度聴いたか分かりませんが、まさかこれにカマシが参加していたとは! カントリータッチのロックンロールですが、終盤に曲想と合ってるのか合ってないのかギリギリなぐらいフリーキーなサックスソロが入るんですが、それがたまらなくスリリングで格好良いんですよ!!なんとそのサックス・ソロがカマシ・ワシントン! どういう経緯でライアンのセッションに参加したのか興味深いところ。しかもこれ、01年の作品で、カマシの録音暦の中でも最も初期のものの一つのようなのです。ですがこれ、かなりの名演ですよ!
https://www.youtube.com/watch?v=hmHgY_J63Ik
YOUNG JAZZ GIANTS / YOUNG JAZZ GIANTS
カマシやブルーナー兄弟を中心とする新鋭LAジャズ一派による、おそらく最初の作品で、04年のリリース。彼らがヤング・ジャズ・ジャイアンツと名乗り始めたのは、1997年のジョン・コルトレーン・コンペがきっかけだったとか。そしてこの04年作の核となるメンバーは、カマシ・ワシントン(sax)、ステファン·ブルーナー(b)、ロナルド・ブルーナーJr(ds)、キャメロン・グレイヴス(p)の4人。さらにテラス・マーティン(as)やライアン・ポーター(tb)も加わっているよう。
SNOOP DOG / R&G (RHYTHM & GANGSTA): THE MASTERPIECE
カマシはスヌープドッグのツアーメンバーとして研鑽を積んだことはよく知られますが、スヌープの04年作「R&G」に当時のバック・バンドをバック・トラックに起用したといわれる「No Thang On Me」が収録されています。カーティス・メイフィールドのあの曲ですが、これが格好良いんですよね~!ゲストにブーツィ・コリンズも参加。カマシはホーン・セクションの一員として参加しているものの、残念ながら大した見せ場はありません。ですがこの当時からLAジャズ・シーンの最先端が同地のヒップホップ界と繋がっていたことを伺わせ、それが現在のカマシの足場となっていることを考えると、かなり興味深いセッションなのであります。
https://www.youtube.com/watch?v=Z8qSL9qi2gs
GERALD WILSON ORCHESTRA / IN MY TIME
西海岸が誇るジェラルド・ウィルソンのオーケストラによる、05年の作品。カマシはジェラルド・ウィルソンのバンドに2000年の頃から参加しているそうですが、彼からは作曲に関してとても多くのことを学んだそうで、それは「THE EPIC」にも直接的な影響を与えているとか。それにしても、ヤング・ジャズ・ジャイアンツを中心に音楽的冒険を試みつつ、スヌープドッグというヒップホップ界の大物のツアーに参加し、こういった伝統的なビッグバンドまでこなすその視野の広さには恐れ入りますね。下の動画は上記アルバムの曲ではありませんが、ご参考までに。
https://www.youtube.com/watch?v=-3vD3Vl_C6k
GEORGE DUKE / DUKEY TREATS
フライング・ロータスの怪作「YOU'RE DEAD」にも影響を与えたと言われる今は亡きジョージ・デューク。カマシにとってはLA界隈の大先輩であり、数枚の作品に参加しています。08年作「Dukey Treats」収録の「Mercy」における、終盤のサックスソロはカマシらしいフリーキーさで格好良い。ただしもう少し聴きたい!!と思ってしまいますけどね…。
https://www.youtube.com/watch?v=tpbOrZTGTE8
THROTTLE ELEVATOR MUSIC / THROTTLE ELEVATOR MUSIC
WIDE HIVE RECORDSから登場のJAZZ-PUNK バンド。正直、このバンドについてはよく分からないのですが、メンバーはカマシの他、Lumpy(ds,g), Matt Montgomery(b,p)というトリオ編成のよう。パンキッシュなロックの上をカマシが吹きまくるという、なかなか興味深いアルバムです。こちらは2012年リリースですが、てっきり1枚きりの企画物かと思いきや、既に計3枚のアルバムをリリースしているようで驚きました。最新作は2015年の「JAGGED ROCKS」。そちらは1st「THROTTLE ELEVATOR MUSIC」に比べると、もう少しインディーロック寄りに洗練された印象。
https://www.youtube.com/watch?v=vdixOeHk-C8
HARVEY MASON / CHAMELEON
ハービー・ハンコック、73年の傑作「HEAD HUNTERS」に収録された名曲「Chameleon」を、アルバムのオリジナル・メンバーだったハーヴィー・メイソンがリメイクすると言うことで注目された2014年作。ハーヴィーの元に集まった新旧の敏腕ミュージシャン達の顔ぶれも話題になりましたが、その中に我らがカマシ・ワシントンも居りました。タイトル曲他数曲に参加していますが、それ以上にハーヴィーがこのアルバム発表直後に来日した際のバンド・メンバーにカマシが含まれていたことの方が我々日本人に取っては印象深いことだったかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=XM9E_oUpumA
LEON WARE / SIGH
”メロウ大王”ことリオン・ウェアの2014年作。リオンが02年に初来日した際、そのバック・バンドにステファン·ブルーナーをはじめとするヤング・ジャズ・ジャイアンツの面々を連れてきていたというから驚きます。ただその中にカマシは居なかったようですけどね。ですがこのリオンの最新作には、ブルーナー兄弟達と共にカマシの名もクレジットされています。それにしてもリオンの来日は、ヤング・ジャズ・ジャイアンツのデビュー前ですからね、その審美眼は流石としか言いようがありませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=XhR_ZWOuN2Q
FLYING LOTUS / YOU'RE DEAD
ヒップホップ/ビートミュージック界の異端児によるジャズ解釈と言う問題作にして大傑作。こちらも2014年作。フライローの右腕とも評されるサンダーキャットことステファン·ブルーナー(b)をはじめ、ロナルド・ブルーナーJr(ds)、ブランドン・コールマン(key)達と共にカマシも参加。「Cold Dead」ではソングライターとしてもクレジットされるなど、存在感を発揮しています。やはりこの作品の影響力によって、カマシとその一派が今如何にヒップな存在であるかを世に知らしめた印象はありますよね。そしてその印象を決定付けたのがフライロー総指揮という、ここからの流れを感じさせるカマシの最新作「THE EPIC」になる訳です。
https://www.youtube.com/watch?v=PRN-uKK3joU
KENDRICK LAMAR / TO PIMP A BUTTERFLY
そしてもう一作品、クレジット上は「U」1曲だけですが、カマシがケンドリック・ラマーの最新作「TO PIMP A BUTTERFLY」に参加しているというのも特筆物。サンダーキャットやテラス・マーティンは主要メンバーとして参加していますし、フライローも1曲プロデュースしていることから、そう言った人脈の上でカマシの参加を語ることも出来ますが、やはりこういったブラック・ミュージック・シーンの重要作品にその名を刻むその事実が、現在のカマシの立ち位置を物語っていますよね。
今、最もヤバいジャズ、カマシ・ワシントン。総勢60名を超えるミュージシャンが参加し、CD3枚組、収録時間170分超となる大作「THE EPIC」は2015年のジャズ界、ブラックッミュージック界を代表する1枚になることでしょう。また「THE EPIC」を引っさげての来日公演も大絶賛のうちに終わりました。私もそのブルーノート東京公演を観てまいりましたが、いや~、凄かった!あんなに格好良いジャズを聴いたのは初めてです!!あれ以来、どん欲にカマシの音源等集めてみたり。と言う訳で今回は「カマシ・ワシントンの仕事」と題して、大傑作「THE EPIC」へと繋がるカマシの過去参加作等を探ってみました。
RYAN ADAMS / GOLD
一番驚いたのはライアン・アダムスの代表曲「New York, New York」。私、この曲大好きでもう何度聴いたか分かりませんが、まさかこれにカマシが参加していたとは! カントリータッチのロックンロールですが、終盤に曲想と合ってるのか合ってないのかギリギリなぐらいフリーキーなサックスソロが入るんですが、それがたまらなくスリリングで格好良いんですよ!!なんとそのサックス・ソロがカマシ・ワシントン! どういう経緯でライアンのセッションに参加したのか興味深いところ。しかもこれ、01年の作品で、カマシの録音暦の中でも最も初期のものの一つのようなのです。ですがこれ、かなりの名演ですよ!
https://www.youtube.com/watch?v=hmHgY_J63Ik
YOUNG JAZZ GIANTS / YOUNG JAZZ GIANTS
カマシやブルーナー兄弟を中心とする新鋭LAジャズ一派による、おそらく最初の作品で、04年のリリース。彼らがヤング・ジャズ・ジャイアンツと名乗り始めたのは、1997年のジョン・コルトレーン・コンペがきっかけだったとか。そしてこの04年作の核となるメンバーは、カマシ・ワシントン(sax)、ステファン·ブルーナー(b)、ロナルド・ブルーナーJr(ds)、キャメロン・グレイヴス(p)の4人。さらにテラス・マーティン(as)やライアン・ポーター(tb)も加わっているよう。
SNOOP DOG / R&G (RHYTHM & GANGSTA): THE MASTERPIECE
カマシはスヌープドッグのツアーメンバーとして研鑽を積んだことはよく知られますが、スヌープの04年作「R&G」に当時のバック・バンドをバック・トラックに起用したといわれる「No Thang On Me」が収録されています。カーティス・メイフィールドのあの曲ですが、これが格好良いんですよね~!ゲストにブーツィ・コリンズも参加。カマシはホーン・セクションの一員として参加しているものの、残念ながら大した見せ場はありません。ですがこの当時からLAジャズ・シーンの最先端が同地のヒップホップ界と繋がっていたことを伺わせ、それが現在のカマシの足場となっていることを考えると、かなり興味深いセッションなのであります。
https://www.youtube.com/watch?v=Z8qSL9qi2gs
GERALD WILSON ORCHESTRA / IN MY TIME
西海岸が誇るジェラルド・ウィルソンのオーケストラによる、05年の作品。カマシはジェラルド・ウィルソンのバンドに2000年の頃から参加しているそうですが、彼からは作曲に関してとても多くのことを学んだそうで、それは「THE EPIC」にも直接的な影響を与えているとか。それにしても、ヤング・ジャズ・ジャイアンツを中心に音楽的冒険を試みつつ、スヌープドッグというヒップホップ界の大物のツアーに参加し、こういった伝統的なビッグバンドまでこなすその視野の広さには恐れ入りますね。下の動画は上記アルバムの曲ではありませんが、ご参考までに。
https://www.youtube.com/watch?v=-3vD3Vl_C6k
GEORGE DUKE / DUKEY TREATS
フライング・ロータスの怪作「YOU'RE DEAD」にも影響を与えたと言われる今は亡きジョージ・デューク。カマシにとってはLA界隈の大先輩であり、数枚の作品に参加しています。08年作「Dukey Treats」収録の「Mercy」における、終盤のサックスソロはカマシらしいフリーキーさで格好良い。ただしもう少し聴きたい!!と思ってしまいますけどね…。
https://www.youtube.com/watch?v=tpbOrZTGTE8
THROTTLE ELEVATOR MUSIC / THROTTLE ELEVATOR MUSIC
WIDE HIVE RECORDSから登場のJAZZ-PUNK バンド。正直、このバンドについてはよく分からないのですが、メンバーはカマシの他、Lumpy(ds,g), Matt Montgomery(b,p)というトリオ編成のよう。パンキッシュなロックの上をカマシが吹きまくるという、なかなか興味深いアルバムです。こちらは2012年リリースですが、てっきり1枚きりの企画物かと思いきや、既に計3枚のアルバムをリリースしているようで驚きました。最新作は2015年の「JAGGED ROCKS」。そちらは1st「THROTTLE ELEVATOR MUSIC」に比べると、もう少しインディーロック寄りに洗練された印象。
https://www.youtube.com/watch?v=vdixOeHk-C8
HARVEY MASON / CHAMELEON
ハービー・ハンコック、73年の傑作「HEAD HUNTERS」に収録された名曲「Chameleon」を、アルバムのオリジナル・メンバーだったハーヴィー・メイソンがリメイクすると言うことで注目された2014年作。ハーヴィーの元に集まった新旧の敏腕ミュージシャン達の顔ぶれも話題になりましたが、その中に我らがカマシ・ワシントンも居りました。タイトル曲他数曲に参加していますが、それ以上にハーヴィーがこのアルバム発表直後に来日した際のバンド・メンバーにカマシが含まれていたことの方が我々日本人に取っては印象深いことだったかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=XM9E_oUpumA
LEON WARE / SIGH
”メロウ大王”ことリオン・ウェアの2014年作。リオンが02年に初来日した際、そのバック・バンドにステファン·ブルーナーをはじめとするヤング・ジャズ・ジャイアンツの面々を連れてきていたというから驚きます。ただその中にカマシは居なかったようですけどね。ですがこのリオンの最新作には、ブルーナー兄弟達と共にカマシの名もクレジットされています。それにしてもリオンの来日は、ヤング・ジャズ・ジャイアンツのデビュー前ですからね、その審美眼は流石としか言いようがありませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=XhR_ZWOuN2Q
FLYING LOTUS / YOU'RE DEAD
ヒップホップ/ビートミュージック界の異端児によるジャズ解釈と言う問題作にして大傑作。こちらも2014年作。フライローの右腕とも評されるサンダーキャットことステファン·ブルーナー(b)をはじめ、ロナルド・ブルーナーJr(ds)、ブランドン・コールマン(key)達と共にカマシも参加。「Cold Dead」ではソングライターとしてもクレジットされるなど、存在感を発揮しています。やはりこの作品の影響力によって、カマシとその一派が今如何にヒップな存在であるかを世に知らしめた印象はありますよね。そしてその印象を決定付けたのがフライロー総指揮という、ここからの流れを感じさせるカマシの最新作「THE EPIC」になる訳です。
https://www.youtube.com/watch?v=PRN-uKK3joU
KENDRICK LAMAR / TO PIMP A BUTTERFLY
そしてもう一作品、クレジット上は「U」1曲だけですが、カマシがケンドリック・ラマーの最新作「TO PIMP A BUTTERFLY」に参加しているというのも特筆物。サンダーキャットやテラス・マーティンは主要メンバーとして参加していますし、フライローも1曲プロデュースしていることから、そう言った人脈の上でカマシの参加を語ることも出来ますが、やはりこういったブラック・ミュージック・シーンの重要作品にその名を刻むその事実が、現在のカマシの立ち位置を物語っていますよね。