銀河後悔日誌、つぶやき

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新『ドラえもん』中間報告

2006-12-03 21:12:00 | ドラえもん
 12月1日放送分、『ドラえもん[1979年版第2世代]』は通算72回目。「ドラミちゃん誕生日スペシャル」として、「ゴキブリのおんがえし ウラシマキャンディー」と「勝負だ!妹よ… ドラえもんとドラミちゃん」(3パート構成)が1時間枠で放送された。


 テレビ朝日の『ドラえもん』サイト

 「ドラえもんチャンネル」

 北海道ドラえもん連盟加盟 銀河ドラえもん倶楽部


 活弁士役の山崎バニラさんがドラえもんとともに進行役を務める。バニラさんは本職だけあって手馴れたものだが、ジャイ子(最近出てないね…)で初めて声を聞いたときは、それはそれは違和感があったものだ。某メソウサやご本人をTVで観る機会もあり、まあまあ慣れたと言えよう。でも、人外の声の方が合ってるような…とは言いますまい。

 今回のSPは、12月2日がドラミちゃんの誕生日と言うことで、それを記念したもの。ドラえもんと比べて誕生日の知名度が低いので、まあ良いだろう。
 全編を通して、先代晩年から通じての“今の『ドラえもん』”が垣間見える。合い間のあってもなくても良いような新作映像や、「ひみつ道具募集」という、どうでも良い企画。一方で本編はすっかり役を自分の物にした出演者たち。これが今の『ドラえもん』の全てである。

 ひみつ道具のコンテストというのは、実際どうなんだろうか。F先生の原作にも、まあどうでも良いと言うか、苦し紛れのこじ付け感が強い道具がないこともなかったが、お話と一緒になってしまえば、別にどうと言うこともない。
 道具だけ別々に考えられると、今までの二番煎じ感が強く、また、子どもの考えたものが多いようで、どうもしっくり来ない。F先生が子どもたちのために考える道具には、長い人生経験が含まれている。しかし、子どもの場合は「今」しかない。それが大きな違いと言えるのではないか?


・「ウラシマキャンディー

 人のために働いても、誰にも感謝されないと嘆くのび太。お怒りはごもっとも…と、最近はこればっか。【ウラシマキャンディー】を食べて、盛大な感謝を受ける。

 壺を落としそうになったおばさんの娘さん、つまり姫子役は倉田雅世さんである。先代では今から14年前の1992年に放送され、國府田マリ子さんが当てていた。原作では双子だったが、今回は少子化を反映し(?)、一人っ子である。

 このキャンディーを食べると人から感謝されるようになるのだが、どうも家へ帰れなくなる副作用があるようだ(笑)。


・「ドラえもんとドラミちゃん

 それぞれが良かれと思ってしたことも、間が悪ければ結果が出ない。よくあることである。

 この話で良かったのは、まったく必要のないジャイアンとスネ夫が出てこなかったことだ(笑)。さまざまな事情で、出てこない話は作りづらいからね。

 急に道路工事が始まった、出木杉家前。「静かなところ」を目指した出木杉に、「家へ来れば」としずかちゃん。出木杉が「何たって“しずか”くんのところだから」と静かなユーモアを見せる。まあ、嫉妬心ののび太にしてはつまらない洒落にしか聞こえないが。
 これを「ダジャレ」と取るか「ユーモア」と取るかによって、その人の性格がうかがわれる。今回ののび太は参考にならないが、「ダジャレ」=つまらないものと受け取るよりは、「ユーモア」=ほほえましいものとして考えた方が宜しい。
 良くいる洒落っ気のある上司や、先生。それを「ダジャレ」と取ってしまえば、普段から“嫌な人間”と考えてしまう。芸人のネタだけを「お笑い」と認める風潮があるが、それはどうだろう。普通の洒落を「ダジャレ」とばかり考えていては、なかなか他人と付き合いにくい。苦情ばっかり言ってないで、ジョークだと軽く思っていれば良いのになあ…なんて言うと、やっぱり怒られるのだろうか?


 来年の映画『のび太の新魔界大冒険 七人の魔法使い』の紹介が流れた。今年の『のび太の恐竜2006』と同様に、大画面にはつらい画になりそうである。今年も場面によって作画が違っている箇所もあったらしいが、「時間もないし、まあいいかとそのまま」通していたという。こういういい加減な仕事に、チケット代を満額払って良いのかどうか。まあ、実際に観る前に文句を言ってもしょうがないが、本当に大丈夫なのかどうか。『ドラえもん』という、これ以上ない知名度と期待を負っているのは分かるが、厳しく見ていく必要があろう。


 次回は通常放送に戻って、「のび太、悪の道へ… 悪魔のパスポート」と「ペットとの再会!感動のラスト!! かわいい石ころの話」の2本。

 ちなみに、今年の大晦日SPは2時間の模様。ついに永年続いた3時間枠廃止?!

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