<色川さんはすごい。なんでも、アメリカ軍の空襲を受けながら、ファッツ・ウォーラーのレコードを持って逃げたという人だから。あの頃、ジャズを聴けるという感覚は、これは本物の誕生である。
彼の小説の中では、その部分が矛盾しないことになっている。
つまり《東京の空の上を飛んでいる爆撃機のパイロットが、ファッツ・ウォーラーかもしれない》という意識が、大真面目に彼の中にあったからである。>
(川上宗薫/ウィリー・ネルソン&レオン・ラッセル「ワン・フォー・ザ・ロード」解説より)
彼の小説の中では、その部分が矛盾しないことになっている。
つまり《東京の空の上を飛んでいる爆撃機のパイロットが、ファッツ・ウォーラーかもしれない》という意識が、大真面目に彼の中にあったからである。>
(川上宗薫/ウィリー・ネルソン&レオン・ラッセル「ワン・フォー・ザ・ロード」解説より)