徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

サブカル的…

2010-07-24 07:54:59 | News
村崎百郎氏の惨殺事件を知って、その衝撃から2003年に起こったフリーライターS氏の殺人事件を思い出した(事件は宝島社文庫の「日本タブー事件史」など、様々なところで書かれていのでそちらを参照)。
村崎氏は“サブカル”方面ではかなりの有名ライターでもあったけれども、所謂病死であったりしたのならばきっとこんな話題も広がらなかっただろう。しかし事件の内容が内容だけにショッキングだった。
事件は恐るべきものだし、犯人は許されるものではない。村崎氏とは面識はないけれども、ご遺族・関係者の皆さんにはお悔やみ申し上げたい。

そして現在のサブカルのあり方を考えた。考えているだけでまだまとまってはいないが。これは改めて書きたい。
以前から旧来のサブカルなんてものはもうなくて、もうないのにいまだにサブカルを名乗っている、サブカル的な面白がり屋というのはいかがなものかと思っていた(だからってオーバーグラウンドに吸収されたアングラは薄められて取り込まれるだけなんだけど…まあ“サブカル”はアングラよりも、より商売っ気が強いけど。)。
この“事件”を受けて“サブカル”関係者が一体どういうコメントをするのか、事件の真相とは別に興味深い。村崎氏と同世代のライター、編集者がサブカル全盛期を作ったのは確かなのだから。
勢いでTwitterにも書いたけれども、今回の件、実は象徴的な事件なのかもな、と思っている。

まあライターというのも因果な商売だよね…。

作家村崎百郎さん刺され死亡=男逮捕、「実践本にだまされた」-警視庁(時事通信 7月23日付)

<村崎さんと面識のある雑誌編集者は「『鬼畜系ライター』というイメージとは違い、ごく普通の丁寧な印象の人。売り出すために敢えて刺激的な方向を打ち出したのだと思う。ご冥福をお祈りしたい」と語った。>(産経新聞 7月24日付

それはそうじゃろ…。