アフシン「私は日本人から我慢するということを学びました。その意味では、良いレッスンを受けられたと思いますし、そのことに感謝したいと思います。ただ、私はつねに勝つという野望を持ってここまで来ました。だから、このチームでも勝者のメンタリティーや勝つ文化を定着させていくことをやっていきたいと思います。J1にいることで満足するのではなく、中位にいて満足することなく、来年は優勝カップを狙っていけるチームになっていきたいと思います」(J's GOAL 12月3日付)

土曜日はリーグ最終節、アウスタでガンバ戦。
柏、鹿島戦同様にゲームの入り方は素晴らしいものだった。可能性は低いとはいえ優勝争いに加え、天皇杯敗退のためにこのゲームが西野朗のラストゲームになるというガンバとのモチベーションの違いを感じさせることもなく、実にアクティブに先制ゴールを奪った。ポストに救われたシーンもあったとはいえ、前半30分まではガンバのゴール裏を黙らせるには十分な戦いぶりを見せていたと思う。結果的にこのゲームのターニングポイントになったアレックスの決定的なシュートも含め追加点のチャンスは幾度もあったし、スタンドも熱気を帯びていた。ガンバは別としても、プレーヤーも、スタンドの観客も何らかのモチベーションからではなく、純粋にゲームとしての面白さに集中できていたと思うのだ。
しかしアレックスのシュートが外れた直後、海人の信じられないような判断ミスによって同点に追いつかれてしまう。エリアを飛び出してしまった以上、なぜカード覚悟でもイ・グノを止められなかったのか理解に苦しむ。
ここからDFの綻びが徐々に大きくなるにつれて、スタンドの雰囲気も目に見えて醒めていった。後半の序盤にも惜しいシーンはあったとはいえ攻撃は単発的で、GK、DF陣を中心にあまりにもつまらないミスが増え、こうなるとそれでも微かにあったはずの清水のモチベーションは急速に萎えていく。3失点目を喰らった後は、まるでゲームにすらならず、4失点、5失点してもおかしくない状況に陥ってしまう。リーグ最終戦のホームゲームだというのに、時間が経つごとにスタンドから人が去っていってしまうのだからお話にならない。ただでさえ微妙なモチベーションで戦っているプレーヤーが自らのモチベーションを萎えさせていく姿を見るのは辛いものである。
このゲームコントロールの稚拙さは、夏に喰らった0-4での3連敗を思い起こさせた。
要するに柏、鹿島、そしてガンバに喰らった終盤の3連敗も問題点は同じことなのだろう。それでもこの強豪相手の3連敗は決して手も足も出ないといった状況ではなく、ある程度までは五分以上の展開に持ち込むことができたという点では成長しているのだろうけれども、プレー以外の要素(レフリング)やつまらないミスの連鎖、集中力の欠如でゲームを壊してしまったという点では五十歩百歩なところがある(それでも柏戦は比較的集中力を切らすことなく最後までファイトしていたのだから、そんな清水をホームで破った柏が優勝するのは当然である)。
ゲームが終わった瞬間、プレーヤー数人がピッチに倒れたのはガンバの方だった。
結局ゲームに賭ける思いや燃焼度の違いは明らかだったと思う。
最高のゲームと最低のゲームを繰り返しながら2011シーズンは終わった。まさにそれはアフシンの言うとおり「我慢」のシーズンだったのだろう。11勝12分11敗という成績はそれに相応しい数字だったと思う。まったく一からのスタートで、何が「できて」、何が「できなかった」のか。それははっきりとした。

それにしてもオリヴェリラの鹿島と西野朗のガンバには勝っておきたかったなァ…。
まあ、今年のオフは去年の清水のように、激動のオフを迎えるクラブは数多い。
来季こそ、オレたちにはアドバンテージがあると思っているんだが。
そういう意味では、天皇杯は本当に大事なのである。17日の天皇杯千葉戦は、2011年シーズンのラストではなく、2012年シーズンの始まりにしてもらいたいものである。もちろん千葉戦はゴール裏で、全力でコールする。

土曜日はリーグ最終節、アウスタでガンバ戦。
柏、鹿島戦同様にゲームの入り方は素晴らしいものだった。可能性は低いとはいえ優勝争いに加え、天皇杯敗退のためにこのゲームが西野朗のラストゲームになるというガンバとのモチベーションの違いを感じさせることもなく、実にアクティブに先制ゴールを奪った。ポストに救われたシーンもあったとはいえ、前半30分まではガンバのゴール裏を黙らせるには十分な戦いぶりを見せていたと思う。結果的にこのゲームのターニングポイントになったアレックスの決定的なシュートも含め追加点のチャンスは幾度もあったし、スタンドも熱気を帯びていた。ガンバは別としても、プレーヤーも、スタンドの観客も何らかのモチベーションからではなく、純粋にゲームとしての面白さに集中できていたと思うのだ。
しかしアレックスのシュートが外れた直後、海人の信じられないような判断ミスによって同点に追いつかれてしまう。エリアを飛び出してしまった以上、なぜカード覚悟でもイ・グノを止められなかったのか理解に苦しむ。
ここからDFの綻びが徐々に大きくなるにつれて、スタンドの雰囲気も目に見えて醒めていった。後半の序盤にも惜しいシーンはあったとはいえ攻撃は単発的で、GK、DF陣を中心にあまりにもつまらないミスが増え、こうなるとそれでも微かにあったはずの清水のモチベーションは急速に萎えていく。3失点目を喰らった後は、まるでゲームにすらならず、4失点、5失点してもおかしくない状況に陥ってしまう。リーグ最終戦のホームゲームだというのに、時間が経つごとにスタンドから人が去っていってしまうのだからお話にならない。ただでさえ微妙なモチベーションで戦っているプレーヤーが自らのモチベーションを萎えさせていく姿を見るのは辛いものである。
このゲームコントロールの稚拙さは、夏に喰らった0-4での3連敗を思い起こさせた。
要するに柏、鹿島、そしてガンバに喰らった終盤の3連敗も問題点は同じことなのだろう。それでもこの強豪相手の3連敗は決して手も足も出ないといった状況ではなく、ある程度までは五分以上の展開に持ち込むことができたという点では成長しているのだろうけれども、プレー以外の要素(レフリング)やつまらないミスの連鎖、集中力の欠如でゲームを壊してしまったという点では五十歩百歩なところがある(それでも柏戦は比較的集中力を切らすことなく最後までファイトしていたのだから、そんな清水をホームで破った柏が優勝するのは当然である)。
ゲームが終わった瞬間、プレーヤー数人がピッチに倒れたのはガンバの方だった。
結局ゲームに賭ける思いや燃焼度の違いは明らかだったと思う。
最高のゲームと最低のゲームを繰り返しながら2011シーズンは終わった。まさにそれはアフシンの言うとおり「我慢」のシーズンだったのだろう。11勝12分11敗という成績はそれに相応しい数字だったと思う。まったく一からのスタートで、何が「できて」、何が「できなかった」のか。それははっきりとした。

それにしてもオリヴェリラの鹿島と西野朗のガンバには勝っておきたかったなァ…。
まあ、今年のオフは去年の清水のように、激動のオフを迎えるクラブは数多い。
来季こそ、オレたちにはアドバンテージがあると思っているんだが。
そういう意味では、天皇杯は本当に大事なのである。17日の天皇杯千葉戦は、2011年シーズンのラストではなく、2012年シーズンの始まりにしてもらいたいものである。もちろん千葉戦はゴール裏で、全力でコールする。