■三陸鉄道復旧の歩み
<三陸鉄道は2014年度、全面復旧で乗客数を前年度から33万人以上増やし83万人とする計画だ。それでも東日本大震災が起きた10年度(85万人)には及ばず、人口流出などで目標達成も厳しい。被災地では資金の壁からJRの運休が続いており、鉄路再生の道のりは遠い。(中略)沿線8市町村の人口はこの3年間で1万人以上減った。「あまちゃん」効果で、13年度の団体客数は2月までで前年の2倍近くに伸びた反面、定期券の客数は微増で、「観光客以外は空気を乗せている」と自嘲する社員もいる。三鉄は国費の投入で立ち直ったが、黒字会社のJR東日本は支援対象外。「採算度外視というわけにはいかない」(同社関係者)との立場で、宮城、福島を含む3県沿岸部のJR線約246㌔は運休が続く。>
(東京新聞2014年4月7日付 三鉄お帰り 三年ぶり全線復旧/人口減 更地の沿線再生多難)