徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

「居場所」と男組について

2015-07-19 14:04:39 | News
居場所系というのは、端的に書いてしまえば手段の目的化を指す。
何らかの活動を続けていれば顔見知りが増えてくるし、普段接点がなくても、顔を合わせなくたって本当に信頼が置ける人間もそれなりに増えてくる。
「現場」で顔を合わせれば食事や飲みに行くこともあるだろう。懇親という意味もあるだろうし、情報交換という意味もあるだろう。
中には行動が目的なのか、その後の飲み会が目的なのかわからないような奴もいる。これも手段の目的化のひとつだと言える。

男組の凄かったところは「手段の目的化」どころか、あまりにも頻繁に飲みに行くため、いつしかカウンターの後に飲みに行くというよりも、飲み仲間が連れ立ってカウンターへ行くというような雰囲気さえあったのではないかと思う。しかもかなり初期からである。
オレたちはカウンターであると同時に飲み仲間だった。

これは見る人が見ればかなり不真面目である。しかし本人たちは至って真剣なのだから仕方がない。
飲み会のために「現場」があるのではない。「現場」のために飲み会があったのだ。
居場所系を突き抜けたところにオレたちはいた。だから男組は強かったし、優しかったのだ。

最近童貞野郎が寂しいことを書いていやがったので、ふとそう思った。

何が何でも/2nd第2節 鹿島戦

2015-07-19 01:54:38 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス2015


鹿島のアウェイというのは、アクセスの悪さを除けば浦和アウェイぐらい大好物なゲームである。しかし、勿論負けたくはないが簡単に勝てるとも思えない、こんな微妙な心境で鹿島に乗り込んだことはない。
セカンドステージ開幕のタイミングで再開しようと思っていたこのブログも、前節の神戸戦は書く気が失せた大惨敗だった。ポジティブなこともネガティブなことも、何十枚もメモを書いて、やはり捨ててしまった。

このゲームでも実際数度のゴールチャンスはあったものの、ゴール裏が熱くなったのは杉山のPKストップ以降、身体を張ったディフェンスが増えてからだろうか。チームと同じように、スタンドにも何が何でも勝ち点を取るという雰囲気が生まれた。やはりター坊の参加は好材料だったか。
鹿島サポにはかなりつまらなかったゲームであっただろうが、残り10数分はチームの熱さを感じたゲームだった。

今日の名古屋戦。勝ち点を取ることができればスタンドの雰囲気は確実に変わってくるのではないかと思う。
勿論現在のエスパルスの「問題」が明らかになっている以上、フロントや清水の闇批判を止める必要はないと思うが、やはりスタンドでは何が何でも、の体勢でいたいと思う。

期待しているし、これからの戦いは記していきたいと思う。

もう一度、BLEND is beautiful/戦争法案国会前抗議(7.18)

2015-07-19 01:15:54 | News


現場にいるからこそ見えてくるものは多い…なんてことを今更書くのも恥ずかしくなるほど当たり前のことなのだが、それを忘れたり、時間がなくて見過ごしてしまうことは少なくない。楽チンな方がいい、何てったって人間は怠惰である。

例えばスタジアムへ行く。ピッチ上で繰り広げられるゲームは勿論、スタンドの反応、息づかい、声援と野次、スタジアムで渦巻く膨大な「情報」をテレビカメラは決して捉えきれない。中継は伝えきれない。
中継は視聴者を扇情し、感情をブーストさせる。嫉妬、悪罵、そして憎悪、ネガティブな感情が噴出する。それはニコ生のコメントや2ちゃんねるの実況板を見ると実感できる。
そしてきっとSNSの空間でも同じことが繰り返されている。
現場には行くべきだ。そしてそこで考えるべきだとつくづく思ったわけだ。

安倍政権の安保法案強行採決に対する抗議行動に参加するために、遅まきながら金曜日は国会前に向かった。久々の「現場」である。
そしてSEALDs(シールズ)の「現場」に参加した。そこでわかってしまった。
何がわかったかって、「もう同じことをする必要はない」ということである。

現場では高橋若木さんと少し立ち話をした。主催に近い若木さんに「やはり英語のコールはどうかと思う」と話しかけた。コーラー周辺の爆心地はともかく、明らかに特定のコールでテンションは下がる。確かにコールのループを2、3回聞けばわかる程度の英語だとは思うが、オレはわかる/わからない以前に、伝える/伝わる方が大事なことだと思うのだ。
チャントの多くがポルトガル語のエスパルスサポが何言ってんだとは思うが、2000年代のエスパルスのゴール裏の改革は「日本語のチャントの増加」だったのだから、伝える/伝わる=容易に歌える、口づさめることはオレにとっては大事なことなのだ。

若木さんは苦笑しながら「確かにおじさんおばさんの中にはついて行けていない人もいる」とした上で、「でも彼らは外に向かっている」というような言葉を返してきた。
つまり「発信力」ということだろう。

若さというのは何はともあれ可能性だけはあるということで、可能性があるということは変化(成長)するということだろう。良くも悪くも変化するのだから、最も価値があるのは可能性を秘めた「今」である。だからこそ「若者」というのはキャッチーで、メジャーで、赤丸急上昇なのだ。
注目度は高い。道すがらに耳に入る若者の話でも同世代への波及も凄いものがあるのだろう。
彼らの行動は秘密保護法反対から始まっているわけだが、選挙権の18歳への引き下げが決まった直後に一気に注目を集めている「若者の行動」に安倍政権が警戒するのもまた当然だろう。これまでの票読みでは計算できない「可能性」が生まれてしまったのだ(当然すでに選挙権を得ている20代の「若者」への影響も考えられる)。
彼らは彼らにしかできない「今」で安倍政権を突いている。
もうこの流れは止まらないし、オレたちおっさん連中も守っていくべきだと思うのだ。

そして、だからこそ「同じことをする必要はない」と思ったわけだ(できるわけもないが)。問題はいつだって自分が何をするかに関わっている。それが世代を越えた、重層的で広がりのある行動に繋がっていく。

今日、喫煙所で煙草を吸っていたら、鏡に映った自分が着ていたteeにいい言葉が書いてあった。
「BLEND is beautiful」
去年随分見て、考えた言葉だけれども、結局大事なのはこういうことさ。
今週24日の大行動はそんな気持ちで参加したいし、多くの人に行動して欲しいと思う。

<安倍政権NO! ☆ 0724 首相官邸包囲 ー民主主義を取り戻せ!戦争させるな!>
2015年7月24日(金)
18:30~日比谷野音集会
19:00~首相官邸包囲 
主催:安倍政権NO! ☆ 実行委員会

最初はtwitnonukesと絡めて書くつもりだったのだけれども長くなりそうなので、それはまた稿を改める。