<マレーシア・ボルネオ島北部のサバ州で、フィリピン人のイスラム教武装集団が約3週間にわたって村を占拠してサバ州の領有権を主張し、マレーシア治安当局は5日、掃討作戦に乗り出した。(中略)現地からの情報によると、武装集団はかつてサバ州周辺を統治したスルー王国の末裔を名乗り、先月12日にサバ州のラハダトゥ村を占拠したという。(中略)スルー王国は、フィリピンとマレーシアの間にあるスルー諸島周辺で19世紀末まで繁栄したイスラム教国だ。この王国は同世紀後半、英国に対しサバ州を貸与して実効支配させた。マレーシアは1963年に英国から独立して契約を引き継ぎ、国王の末裔に「租借料」を支払ってきた。一方、フィリピンはマレーシア独立前に末裔からサバ州を割譲されたと主張。今も領有権問題が続いている。>
(東京新聞2013年3月7日付 比武装集団の掃討開始/マレーシア サバ州領有めぐり)
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