<イラン産天然ガスをパキスタンに輸送するパイプライン建設の起工式が11日、イラン南東部チャバハルでパキスタンのザルダリ、イランのアハマディネジャド両大統領が出席して行われた。(中略)地元メディアなどによると、パイプラインはイラン南部アサルエとパキスタン南部ナワブシャー間の約1880㌔を結ぶ。イラン側は完成し、パキスタン側の約780㌔が未着工。2014年中の完成予定で、日量約2150万立方㍍の天然ガスを輸送。パキスタンの電力需要の約2割を賄うという。(中略)米国はこれまでパキスタンに計画中止の圧力をかけてきた。パキスタンが米側の意向に反してまで計画推進に踏み切った背景には、国内の深刻な電力不足に加え、5月までに実施される総選挙の影響も指摘されている。人気が低迷するザルダリ政権にとって、米国の圧力に屈しなかったという姿勢を国民にアピールする絶好の機会だからだ。(中略)パイプラインは1990年代に計画。当時はイランからパキスタンを経由し、インドまで延ばす構想だったが、インドはイランと対立する米国に配慮するなどして脱退した。>
(東京新聞2013年3月13日付 イラン・パキスタン接近 天然ガス郵送パイプライン建設/米パ関係悪化も)
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