土曜日。渋谷で日韓国交断絶行動in帝都のカウンター行動。7月7日の新大久保デモが事実上の中止になったとはいえ、彼らのデモは終わったわけではない。
集会開始前にはすでに集合場所周辺には機動隊が展開し、公園につながる陸橋の入口も完全に塞がれ近づくことさえできない。デモ出発前にはKポペンにロックオンされた新風の鈴木信行候補が演説するということで、カウンター勢は交差点近くのスターバックス周辺に集まる。オレも距離を見計らいながら待機する。参院選の選挙期間に突入し、警備も厳重になったこともあり、今回はカウンター参加者も少なく(とりあえず7日の新大久保が中止になったことも大きかったのだろうが)、初っ端からほとんどマンマークで規制され続けることになる。
デモは真夏日に近い悪コンディションもあり先週目立った多かった高齢者は減り100~150人程度、カウンターはほとんど個別に展開していたようなので自分が見た限りでは30~50人程度か。
レイシストが宮下公園を出発し交差点に姿を現すと、まずスターバックス前に待機していたカウンターの行動が規制される。距離を置いて併走し始めたオレにもすぐに警官が近づきマンマークで張り付く。こちらの抗議には激しく規制がかかるのだが、「許可を得たデモ」の挑発はほとんど野放し状態だ。彼らのヘイトに満ちたプラカードや罵声は相変わらず、さらに警備に囲まれ、行く手を阻まれたカウンターにカメラのレンズを向け、挑発と罵声を繰り返す。彼らに与えられた「許可」とは歩行者を挑発しても構わないという許可なのか。公園通りでは抗議のサインすら引きずり下され、遮られ、抑え込まれた。
ひたすら抗議――挑発は許されない。
仕方がないとはいえ、連中に近づくどころかまともに歩道を歩くことさえ規制する警備には抗議せざるを得ない。
とはいえ新大久保とは違い、渋谷には彼らのヘイトの向かう先はない。「どっちもどっち」の街で彼らは白い目で見られる冷笑の対象でしかない。むしろカウンターの存在だけがそのヘイトの対象になるわけだ。そして、松沢さんが解説した「カウンターの行動原理」にもあったように、法的規制がない限りはどこまで行っても「どっちもどっち」でしかない警察を動かす(動かざるを得ない状況に持ち込む)のもまたカウンターである。
だから執拗に、ぎりぎりまで、である。
デモ終了後、山本太郎と三宅洋平の街宣でヒートアップするハチ公前へ行くと、「集団下校」したはずのレイシストたちが集結し、新風・鈴木氏の演説が始まった。ハチ公前の片隅で再び日の丸と旭日旗が翻る。
街宣によってレイシストの「集団下校」が反故にされたせいで、喫煙所ではハチ公周辺に展開していたカウンターによって荒巻丈らのレイシストが排除され、この日もひとりのレイシストがカウンターへの暴行未遂で警察に拘束された。
駅構内まで追われたレイシストの女は「…気持ち悪い」と呟いていた。
カウンターはそれほど執拗である。
Rody's bullets/2013年7月6日 渋谷排外デモ
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