●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●京都大学、木造人工衛星の打ち上げに成功

2024-11-06 21:57:29 | 人工衛星
 京都大学有人宇宙学研究センターは、11月5日、世界初となる1辺10センチの立方体の木造人工衛星「LignoSat(リグノサット)」(共同開発:住友林業)を、米スペースXのロケットで、米ケネディ宇宙センターから打ち上げた。
 
 打ち上げは成功し、「リグノサット」はISSに到着。約1か月後に宇宙空間に放出され、強度と耐久性のテストが行われる。

 木造人工衛星は、役目を終えて大気圏に再突入する際、環境や通信に悪影響を及ぼす可能性のある金属粒子を発生させない。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●アストロスケールの商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」、世界で初めてデブリの周囲の飛行に成功

2024-07-31 17:37:24 | 人工衛星
 アストロスケールは、この度、2024年2月に開始した商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J(アドラスジェイ、Active Debris Removal by Astroscale-Japan の略)」のミッションにおいて、観測対象のデブリの周回観測に成功した。

 本物のデブリの周囲を飛行する運用に成功したのは世界初。

 運用を終了した衛星等のデブリは、非協力物体と呼ばれ、外形や寸法などの情報が限られるほか、位置データの提供や姿勢制御などの協力が得られない。

 そのため、その劣化状況や回転レートなど、軌道上での状態を把握しつつ当該デブリに安全・確実にRPO(ランデブ・近傍運用)を実施することは、デブリ除去を含む軌道上サービスを提供するために不可欠な技術。

 ADRAS-Jは実際のデブリへの安全な接近を行い、近距離でデブリの状況を調査する世界初の試み。

 具体的には、大型デブリ(日本のロケット上段:全長約11m、直径約4m、重量約3トン)への接近・近傍運用を実証し、長期間軌道上に存在するデブリの運動や損傷・劣化状況の撮像を行っている。

 この度実施した周回観測では、一定の距離を保ちながら物体の周りを飛行するという、RPOの中でも非常に高度な技術を実証した。

 2024年6月に実施した一度目の周回観測では、デブリの周囲を1/3程度(約120度)周回したところでデブリとの相対姿勢制御の異常を検知し、自律的にアボート(クライアントに対する衝突を回避するためマヌーバを実施し安全な距離まで待避すること)した。

 これにより、ADRAS-Jが観測実施中、すなわち非協力物体の周囲を飛行しながらでも、安全を確保できることが実証された。

 そしてこの度、アボートによりデブリから一旦待避していたADRAS-Jを再度観測対象のデブリに接近させた後、デブリの周囲を約50mの距離を維持しつつ姿勢を制御しながら360度周回飛行する運用を行い、太陽や地球からの照明条件がダイナミックに変化する中、デブリの極めて鮮明な連続撮影に成功した。

 これは宇宙ミッションにおいて前例のない運用となった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●アストロスケール、デブリ(宇宙ゴミ)を近距離で撮影した画像を世界で初めて公開

2024-04-29 20:55:43 | 人工衛星
 人工衛星システムの製造・開発・運用を担うアストロスケールは、今年2月に開始した商業デブリ(宇宙ゴミ)除去実証衛星「ADRAS-J」のミッションにおいて、観測対象のデブリに接近する過程で撮影したデブリの画像を公開した。

 デブリへ接近し近距離で撮影した画像を公開するのは世界初。

 運用を終了した衛星等のデブリは、外形や寸法などの情報が限られるほか、位置データの提供や姿勢制御などの協力が得られず、接近・捕獲等を行うための技術的な観点から非協力物体とも呼ばれる。

 デブリについて、その劣化状況や回転レートなど、軌道上での状態を把握しつつ、安全・確実にRPO(ランデブ・近傍運用)を実施することは、デブリ除去を含む軌道上サービスを提供するために不可欠な技術。

 ADRAS-Jは、実際のデブリへの安全な接近を行い、近距離でデブリの状況を調査する世界初の試み。

 具体的には、大型デブリ(日本のロケット上段:全長約11m、直径約4m、重量約3トン)への接近・近傍運用を実証し、長期間軌道上に存在するデブリの運動や損傷・劣化状況の撮像を行う。

 2月22日より開始した接近の運用では、軌道投入時にはデブリと異なる軌道にあった衛星を、 GPSと地上からの観測値という絶対的な情報を用いて(絶対航法)デブリと同じ軌道へと遷移kmにまで接近させた。

 4月9日には、ADRAS-J搭載のVisCam(可視光カメラ)にてデブリを捕捉したことで、衛星搭載センサを駆使してデブリの方角情報を用いる相対航法(AON)を開始。

 方角情報も用いながら相対軌道を制御して距離を詰め、デブリの後方数kmの距離において衛星搭載のIRCam(赤外カメラ)にてデブリを捕捉した。

 そして4月16日、IRCamによって取得するデブリの形や姿勢などの情報を用いる相対航法(MMN)を開始し、4月17日にデブリの後方数百mの距離にまで接近に成功した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●QPS-SAR 7号機「ツクヨミ-Ⅱ」、アンテナ展開に成功

2024-04-09 13:35:45 | 人工衛星
 QPS研究所の小型SAR衛星QPS-SAR 7号機「ツクヨミ-Ⅱ」は日本時間4月8日(月)8時16分の打上げ、初交信成功の後、同日深夜に収納型アンテナの展開に成功した。

 その後の機器の動作情報ならびにジャイロなどのセンサー類、ツクヨミ-Ⅱのアンテナの一部を撮影した衛星のセルフィー画像を総合的に検討した結果、アンテナは無事に展開したことを確認いたした。

 今後、衛星の調整を続け、初画像の取得を目指す。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●アクセルスペース、実証衛星「ピクシス」の軌道投入に成功

2024-03-05 16:01:03 | 人工衛星
 アクセルスペースは、10機目となる小型衛星「PYXIS(ピクシス)」を、3⽉5⽇(⽇本時間)に米バンデンバーグ宇宙軍基地(カリフォルニア州)から、SpaceXのロケットFalcon 9によって打ち上げ、軌道投入に成功した。
 
 既にPYXISが発信したファーストボイス(軌道上の衛星から地上で最初に受信する電波)の受信にも成功し、今後は搭載各機器の動作を確認する初期運用フェーズを経て、周回軌道上で実際にミッションを行う定常運用フェーズへの移行を段階的に進めていく予定。
 
 PYXISは、周回軌道上で以下のミッションを行う。

1.汎用バスシステム(姿勢制御や電力供給といった衛星運用の基盤となるシステム)の実証

2.次世代GRUS(グルース)(地球観測プラットフォーム「AxelGlobe」が運用する自社衛星)衛星に向けたセンサーの先行実証

3.ソニーグループによる通信システム技術の実証

 PYXISには、「膜面展開型デオービット機構(D-SAIL)」を搭載。軌道上における大気抵抗を利用して、任務終了後の衛星を速やかに軌道から離脱させる同機構は、深刻化するスペースデブリ問題への対策として開発された。

 なお同社では、今後の衛星に同機構を標準搭載していく予定。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●アストロスケール、商業デブリ(宇宙ごみ)除去実証衛星「ADRAS-J」の打上げに成功​​

2024-02-19 08:38:22 | 人工衛星
 アストロスケールホールディングスの子会社で人工衛星システムの製造・開発・運用を担うアストロスケールは、同社の商業デブリ(宇宙ごみ)除去実証衛星「ADRAS-J(アドラスジェイ:Active Debris Removal by Astroscale-Japan)」が2月18日深夜(日本時間)にニュージーランドのマヒア半島にあるRocket Labの第1発射施設(Launch Complex 1)より打ち上げられ、軌道投入に成功した。

 ADRAS-Jを搭載したRocket Labのロケット「Electron(エレクトロン)」は23時52分(日本時間)に打上げが行われ、計画通り飛行、その後、高度約600kmにて衛星を分離し、衛星から受信した信号により正常に通信ができることを確認した。

 アストロスケールは、大型デブリ除去等の技術実証を目指す宇宙航空研究開発機構(JAXA)の商業デブリ除去実証(CRD2)フェーズⅠの契約相手方として選定、契約を受けて、ADRAS-Jを開発した。

 ADRAS-JはRocket Labのロケット「Electron(エレクトロン)」による打上げ・軌道投入後、非協力物体である日本のロケット上段への接近・近傍運用を実証し、長期にわたり放置されたデブリの運動や損傷・劣化状況の撮像を行う。

 同ミッションは、実際のデブリへの安全な接近を行い、デブリの状況を明確に調査する世界初の試み。

 これはデブリ除去を含む軌道上サービスにおいて不可欠な要素。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●アストロスケール、商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」を2月18日にニュージーランドから打上げ

2024-02-08 19:36:03 | 人工衛星
 ストロスケールホールディングスの子会社で人工衛星システムの製造・開発・運用を担うアストロスケールは、商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J(アドラスジェイ:Active Debris Removal by Astroscale-Japan)」を、日本時間2月18日(現地時間2月19日)にニュージーランドのマヒア半島にあるRocket Labの第1発射施設(Launch Complex 1)から打ち上げる。

 アストロスケールは、大型デブリ除去等の技術実証を目指す宇宙航空研究開発機構(JAXA)の商業デブリ除去実証(CRD2)フェーズⅠの契約相手方として選定、契約を受けて、ADRAS-Jを開発した。

 ADRAS-Jは、Rocket Labのロケット「Electron(エレクトロン)」による打上げ・軌道投入後、非協力物体の大型デブリ(日本のロケット上段:全長約11m、直径約4m、重量約3トン)への接近・近傍運用を実証し、長期にわたり放置されたデブリの運動や損傷・劣化状況の撮像を行う。

 同ミッションは、実際のデブリへの安全な接近を行い、デブリの状況を明確に調査する世界初の試みで、これはデブリ除去を含む軌道上サービスにおいて不可欠な要素
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●H-IIAロケット48号機による情報収集衛星光学8号機の打上げ、1月12日に延期

2024-01-09 15:25:00 | 人工衛星
 三菱重工業は、種子島宇宙センターから情報収集衛星光学8号機を搭載したH-IIAロケット48号機(H-IIA・F48)の打上げを2024年1月11日に予定していたが、今後の天候悪化が予想されることから、1月12日(金)に打上げを延期した。

 なお、1月12日の打上げ可否については、明日以降の天候状況を踏まえ、再度判断する。


打上げ日 2024年1月12日(金)
打上げ時間帯 13時44分26秒~13時45分29秒(日本標準時)
打上げ予備期間 2024年1月13日(土曜)~2024年2月29日(木曜)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●QPS研究所の小型SAR衛星QPS-SAR 5号機「ツクヨミ-I」、打ち上げに成功 

2023-12-16 17:20:06 | 人工衛星
 QPS研究所(福岡市中央区)の小型SAR衛星QPS-SAR 5号機「ツクヨミ-I」は、12月15日(金)13時05分(日本時間)に米国Rocket Lab社のロケット「Electron」によって、ニュージーランドから打ち上げられ、14時02分(日本時間)に高度約575kmで軌道投入に成功した。

 その約40分後に、ツクヨミ-Iとの初交信に成功。

 現在、衛星の各機器が正常に作動しており、衛星の状態が良いことを確認できている。

 今後、調整を行い、アンテナの展開、そして初画像の取得を目指すことにしている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●金沢大学のX線突発天体監視速報衛星「こよう」、米カリフォルニアからの打ち上げに成功

2023-12-02 17:44:37 | 人工衛星

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の革新的衛星技術実証3号機の実証テーマとして選定された、金沢大学のX線突発天体監視速報衛星「こよう」を搭載した米SpaceX社のFalcon9ロケットは、12月2日(土)3時19分(日本時間)、米国カリフォルニア州ヴァンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられ、12月2日(土)3時38分(日本時間)に分離に成功した。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする