●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●アストロスケールの商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」、世界で初めてデブリの周囲の飛行に成功

2024-07-31 17:37:24 | 人工衛星
 アストロスケールは、この度、2024年2月に開始した商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J(アドラスジェイ、Active Debris Removal by Astroscale-Japan の略)」のミッションにおいて、観測対象のデブリの周回観測に成功した。

 本物のデブリの周囲を飛行する運用に成功したのは世界初。

 運用を終了した衛星等のデブリは、非協力物体と呼ばれ、外形や寸法などの情報が限られるほか、位置データの提供や姿勢制御などの協力が得られない。

 そのため、その劣化状況や回転レートなど、軌道上での状態を把握しつつ当該デブリに安全・確実にRPO(ランデブ・近傍運用)を実施することは、デブリ除去を含む軌道上サービスを提供するために不可欠な技術。

 ADRAS-Jは実際のデブリへの安全な接近を行い、近距離でデブリの状況を調査する世界初の試み。

 具体的には、大型デブリ(日本のロケット上段:全長約11m、直径約4m、重量約3トン)への接近・近傍運用を実証し、長期間軌道上に存在するデブリの運動や損傷・劣化状況の撮像を行っている。

 この度実施した周回観測では、一定の距離を保ちながら物体の周りを飛行するという、RPOの中でも非常に高度な技術を実証した。

 2024年6月に実施した一度目の周回観測では、デブリの周囲を1/3程度(約120度)周回したところでデブリとの相対姿勢制御の異常を検知し、自律的にアボート(クライアントに対する衝突を回避するためマヌーバを実施し安全な距離まで待避すること)した。

 これにより、ADRAS-Jが観測実施中、すなわち非協力物体の周囲を飛行しながらでも、安全を確保できることが実証された。

 そしてこの度、アボートによりデブリから一旦待避していたADRAS-Jを再度観測対象のデブリに接近させた後、デブリの周囲を約50mの距離を維持しつつ姿勢を制御しながら360度周回飛行する運用を行い、太陽や地球からの照明条件がダイナミックに変化する中、デブリの極めて鮮明な連続撮影に成功した。

 これは宇宙ミッションにおいて前例のない運用となった。
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●宇宙探査●新型有人宇宙船「スターライナー」、地球への帰還めど立たず

2024-07-27 14:10:46 | 宇宙ステーション
 米航空宇宙局(NASA)と米ボーイングは、国際宇宙ステーション(ISS)からの帰還が遅れている新型有人宇宙船「スターライナー」について、帰還のミッションは実現できるとの認識を改めて示したものの、機材の不具合の試験を続けており、具体的な帰還日程の明示はなかった。

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●ウt流探査●アイスペース、欧州発の月面探査用マイクロローバー(小型月面探査車)の組立完成

2024-07-25 22:37:23 | 月面探査
 アイスペース(ispace)は、欧州法人であるispace EUROPE S.A.(ispace EUROPE)が、拠点を置くルクセンブルクで初めて独自に設計および製造を行った、マイクロローバー(小型月面探査車)のフライトモデルの組立てが完了した。

 マイクロローバーは、この後、ルクセンブルクより日本へ輸送され、2024年冬の打ち上げに向けて「HAKUTO-R」ミッション2 RESILIENCEランダー(月着陸船)に搭載される。

 マイクロローバーは、欧州宇宙機関との、ルクセンブルクの宇宙資源の産業化を積極的に推進し、宇宙資源の探査と活用を目指す宇宙プログラム(LuxIMPULSE)の契約を通じて、ルクセンブルク宇宙機関の共同出資により設計、製造および組立が行われた。

 ミッション2において、RESILIENCEランダーのペイロードベイに格納されて打ち上げられるマイクロローバーは、月面着陸後に展開機構を用いて月面へ着地し、自走して月面探査に挑む。

 アイスペースは、このミッションに挑戦するマイクロローバーを「TENACIOUS(テネシアス)」と命名した。

 「粘り強さ」を意味する「TENACIOUS(テネシアス)」は、ミッション2のカギとなるローバーを独自に設計、製造したispace EUROPEチームのこれまでの弛まぬ努力と、およそ5kgと小型でありながら月面探査という壮大なミッションに挑むため、諦めることなく努力を続ける決意を体現している。<アイスペース>
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●宇宙探査●三菱重工業、「H-IIA」ロケット49号機を9月11日に打上げ

2024-07-16 21:16:32 | ロケット
 三菱重工業は、「H-IIA」ロケット49号機による情報収集衛星レーダ8号機の打上げを9月11日に行う。

 「H-IIA」ロケットは、これまで42機連続成功しており、残りは2機。


打上げ予定日:2024年9月11日(水曜)
打上げ予定時間帯:13時00分~15時00分(日本標準時)
打上げ予備期間:2024年9月12日(木曜)~2024年10月31日(木曜)
打上げ場所:種子島宇宙センター 大型ロケット発射場


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●宇宙探査●ESAの新大型ロケット「アリアン6」、打ち上げに成功 

2024-07-10 10:59:45 | ロケット
 欧州宇宙機関(ESA)は、7月9日夕方(日本時間10日未明)、フランス領ギアナの宇宙センターから新大型ロケット「アリアン6」の初めての打ち上げに成功した。

 9基の小型衛星のほか実験装置を積み込み、地球低軌道まで運ぶのが今回の主要ミッション。


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●宇宙探査●欧州宇宙機関(ESA)の新型ロケット「アリアン6」、7月10日未明(日本時間)に打ち上げ

2024-07-09 11:11:23 | ロケット
 欧州宇宙機関(ESA)は、日本時間2024年7月10日(水)未明に、新型ロケット「Ariane 6(アリアン6)」の打ち上げる。

 「Ariane 5(アリアン5)」の最後の打ち上げから1年、ヨーロッパの新たな主力ロケットが打ち上げられる。

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●宇宙探査● JAXA、新型基幹ロケット「H3」3号機の打ち上げに成功

2024-07-01 13:02:36 | ロケット
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月1日午後0時6分42秒、新型基幹ロケット「H3」の3号機を鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げ、打ち上げに成功した。

 搭載していた地球観測衛星「だいち4号」は、高度約600キロの予定軌道に投入された。






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