●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●ウェザーニューズ、2機目の専用超小型衛星の打ち上げに成功

2017-07-31 10:45:31 | 人工衛星

 アクセルスペースがウェザーニューズと共同で開発した気象・海象観測超小型衛星「WNISAT-1R」は、7月14日に主衛星Kanopus 1機と、同衛星を含む他72機の小型衛星とともにカザフスタン・バイコヌール宇宙基地より打ち上げられ、衛星の最初の日本上空通過時に信号の受信に成功した。現在、搭載各機器の状況を確認する初期運用を実施中。

 「WNISAT-1R」は、光学カメラによる気象・海象観測を主な目的とした質量43kgの超小型衛星。

 冬場の渤海(中国)・セントローレンス湾(カナダ)や夏季の北極海を通航する船会社に対し最適な航路情報を提供するためには、海氷分布を高頻度に知ることが必要。これを実現するためには世界中の海氷を観測する衛星を開発することが最も効果的であると判断しWNISAT-1Rプロジェクトが計画された。

 同衛星は2013年に打ち上げた「WNISAT-1」で獲得した技術を継承・発展させ、アクセルスペースとウェザーニューズが共同で開発したもの。

 なお、「WNISAT-1R」は、メインミッションである各地海氷の光学観測に加え、「光学カメラによる台風・活動中の火山などの観測」「GPS等の測位衛星から放射される電波(マイクロ波)が地表で反射して戻ってくる波を観測することで地表の状態を推定するGNSS-R (Global Navigation Satellite System – Reflectometry) 」をミッションとしている。

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●宇宙探査●インターステラテクノロジズ、初の観測ロケットの打ち上げに失敗

2017-07-30 17:22:33 | ロケット

 インターステラテクノロジズ(北海道大樹町)は、30日午後4時30ごろ、自社開発した初の観測ロケット「もも」を同町から打ち上げたが、打ち上げ後に機体に何らかの異常が発生し、機体は同町から約数~十数㎞離れた海上に落下し、打ち上げは失敗した。

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●宇宙探査●インターステラ、民間単独で日本初の観測ロケット「MOMO」初号機の打上げ実験7月30日に延期

2017-07-29 12:57:08 | 天体観測施設

 インターステラテクノロジズ(IST、北海道広尾郡大樹町、稲川貴大社長)は、宇宙空間(高度100km以上)に向けて飛ばす観測ロケット「MOMO」の第1回打ち上げ実験を7月29日(土)に実施する予定であったが、天候不良のため、7月30日(日)に延期した。

 打ち上げに成功すれば、民間単独では日本初となる。

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●宇宙探査<新刊情報>●「宇宙人に、いつ、どこで会えるか?」(二間瀬敏史著/さくら舎)

2017-07-26 06:12:01 | ●宇宙探査<新刊情報>●

 

 <新刊情報>

 

書名:宇宙人に、いつ、どこで会えるか?~地球外生命との遭遇~

著者:二間瀬敏史

発行:さくら舎

 系外惑星は3000個以上見つかり、生命が居住可能なハビタブル惑星も今年2月に大々的に発表されたトラピスト1惑星系をはじめいいろいろ発見されている。次は生命探査である。太陽系内でも木星の衛星エウロパや土星の衛星エンケラドゥスの海には生物がいるのではないか、との期待大だ。2020年代には木星・土星の衛星探査計画が予定され、地球外生命に会える日は近い。

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●宇宙探査●宇宙ゴミ除去企業のアストロスケール、グローバル展開に向け民間企業と資本提携

2017-07-22 05:20:44 | 人工衛星

 宇宙機の安全航行を目指し、スペースデブリ除去サービスの開発に取り組むアストロスケール (ASTROSCALE、本社:シンガポール、創業者兼CEO:岡田光信) は、既存金融投資家 (産業革新機構、ジャフコ、三菱UFJ キャピタル) に加え、エースタート、そして新たに航空会社のANA を傘下に持つANA ホールディングス、切削工具メーカーのオーエスジー(OSG) からの出資を受け、シリーズC として2500万米ドルを確保、累計総額で約5300万米ドルの資金調達を達成した。

 現在、2つの人工衛星を開発するASTROSCALE は、来年初旬までに微小デブリ計測衛星「IDEAOSG 1」を、2019 年前半にデブリ除去衛星実証機「ELSA-d」の打上げを予定している。

 今回の資金調達により、英国子会社の設立・拡充に加え、グローバル市場へ対応するべく、8 月1 日付けでグループCOO を迎える。新たなマネジメント体制のもと、国際競争力を高めるほか、宇宙協力分野におけるさらなる拡大・深化を目指す。

 宇宙空間には、1㎝以上のスペースデブリが軌道内に約75 万個存在し、地球の軌道上の衛星や宇宙機を脅かす深刻な問題となっている。持続可能な宇宙利用のためにも、今後加速度的に増加するスペースデブリへの対策として、デブリ除去サービスの確立が急務とされている。

 こうした中、ASTROSCALE では民間企業の立場から、同サービスの技術実証や事業化を促進している。

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●宇宙探査●JAXA、イベント「SPACE MEETS YOKOHAMA~きぼう、その先へ~」10月26日に パシフィコ横浜 国立大ホールで開催

2017-07-20 09:56:20 | その他

 JAXAは、宇宙飛行士 油井亀美也、大西卓哉らが出演し、国際宇宙ステーション(ISS)と「きぼう」日本実験棟の成果や将来展望を語りつくす一大イベントを、10月26日(木)に パシフィコ横浜 国立大ホールで開催する。

 12月からのISS長期滞在に向けて訓練中の金井宣茂も、訓練場から中継参加を予定している。

 9月下旬頃から参加登録を開始する。詳しくはウェブサイト(http://www.mainichi-ks.co.jp/jaxa2017/)参照のこと。

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●宇宙探査●国立天文台、ペルセウス座流星群を観察・報告するキャンペーン、8月11日から開催

2017-07-18 17:52:17 | 宇宙

 国立天文台では、できるだけ多くの人々にペルセウス座流星群を観察してもらおうと、8月11日の夜から15日朝までの期間に「夏の夜、流れ星を数えよう 2017」キャンペーンを実施する。

 この間に夜空を観察し、流星がいくつ見えたかを、インターネットを通して国立天文台に報告。

 キャンペーンに参加希望者はキャンペーン特設サイト(http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/201708-perseids/)を参照のこと。「キャンペーンに参加する」ページで観察・報告の詳しい手順を見ることができる。

 2017年のペルセウス座流星群は、12日の夜から13日の朝にかけて、最も多くの流星が出現すると予想されている。また、この夜を中心とした前後数日間も、多くの流星を見ることができそう。明るい月がずっと出ているため、見られる流星の数は例年よりは少なくなると思われるが、月明かりに負けない明るい流星に期待できる。

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●宇宙探査●JAXA、気候変動観測衛星「GCOM-C」と超低高度衛星技術試験機「SLATS」の愛称決定

2017-07-14 23:21:16 | 人工衛星

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、今年度中に、同時打ち上げ予定の「気候変動観測衛星(GCOM-C)」と「超低高度衛星技術試験機(SLATS)」に対し愛称を募集し、以下のとおりと決定した。

<気候変動観測衛星(GCOM-C)>

愛称:「しきさい」 ローマ字表記は「SHIKISAI」

<超低高度衛星技術試験機(SLATS)>

愛称:「つばめ」 ローマ字表記は「TSUBAME」

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●宇宙探査●「きぼう」からBIRDSプロジェクトの超小型衛星5基の放出に成功

2017-07-10 23:32:54 | 人工衛星

 7月7日午後5時45分から午後6時30分の間に2回に分けて、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟からBIRDSプロジェクトの超小型衛星5基が放出された。

 BIRDSプロジェクト(正式名: Joint Global Multi Nation Birds)は、日本の九州工業大学とアジア・アフリカ諸国が参加して、超小型衛星を共同開発・運用する国際的な衛星開発プロジェクト。今回放出された5基の超小型衛星はその第1弾。

 それぞれの衛星の名称は「TOKI」(日本)、「GhanaSat1」(ガーナ)、「Mazaalai」(モンゴル)、「Nigeria Edusat1」(ナイジェリア)、「BRAC Onnesha」(バングラデシュ)。

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●宇宙探査● 日本、米国の2030年の月到達プロジェクト参画へ

2017-07-07 18:28:24 | 月面基地

 現在、日本が参画している国際宇宙ステーション(ISS)は、2024年までの運用が決まっている。その後、日本の宇宙探査計画はどこに向かうのであろうか。

 現在のところ予定されているのは、米国の2030年の月到達プロジェクトに参画して、日本人飛行士を月に送り込むことのようだ。

 つまり、JAXAは、有人用大型ロケットや有人宇宙船の自前での開発を断念したことになる。

 米国は、ISSの終了後の次世代大型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」と有人宇宙船「オライオン」による月面探査計画(月面拠点の建設)を現在推進中だ。

 そして米国は、次は月を基地として、火星の有人探査を目指している。

 一方、中国は、独自での有人月探査、有人火星探査を目指すことは明らかだ。

 さらに、米国、中国の宇宙探査計画を睨み、今後ヨーロッパも独自の宇宙探査計画を進めるであろう。

 これからの各国の宇宙探査計画の行方に目が離せない。

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