●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●中国、月面無人探査機を12月2日に打ち上げ

2013-11-30 15:12:09 | 月面探査
 中国は、内モンゴル自治区から月面無人探査機「嫦娥(じょうが)3号」を、12月2日午前1時半(日本時間同2時半)に打ち上げる。

 成功すれば米国、旧ソ連に次ぎ、機器類を軟着陸させての月面探査の3カ国目となる。
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●宇宙探査●大西卓哉宇宙飛行士、ISS第48次/第49次長期滞在搭乗員として決定

2013-11-29 15:37:00 | 宇宙ステーション
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、大西卓哉宇宙飛行士が、ISS(国際宇宙ステーション)第48次/第49次長期滞在搭乗員として決定されたと発表した。

 大西宇宙飛行士は、平成21年2月に日本人宇宙飛行士候補者として選抜されたのち、基礎訓練を修了し、平成23年7月にはISS搭乗宇宙飛行士として認定された。

 その後も、米国海底研究施設でのNASA極限環境ミッション運用(NEEMO)訓練に参加するなどして、ISS搭乗宇宙飛行士としての資質を維持向上してきた。

 大西宇宙飛行士は、今回の長期滞在が初めての宇宙飛行となる。

 滞在時期: 平成28年(2016年)6月頃から約6ヶ月間

 輸送機: 打上げ、帰還ともにソユーズ宇宙船

 主な任務: 第48/49次長期滞在中は、フライトエンジニアとしてISSの運用、宇宙環境を利用した科学実験などを担当する予定。

 今後の予定:ソユーズ宇宙船の搭乗およびISSの長期滞在に必要な訓練を12月から開始する予定。



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●宇宙探査●JAXA、惑星分光観測衛星「ひさき」の観測運用を開始

2013-11-29 13:36:05 | 人工衛星
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成25年9月14日にイプシロンロケット試験機により打ち上げられた惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)に搭載された極端紫外線分光装置(EUV)による木星及び金星の分光観測を11月19日に実施したが、極端紫外線分光装置が正常に機能し、科学観測に供することができることを確認した。

 これに先立ち、視野ガイドカメラ(FOV)の機能確認を行い、対象天体を高精度に追尾する機能の正常動作を確認している。

 これにより、「ひさき」は初期の軌道上機能確認を終了し、定常観測運用を開始する。

 今後「ひさき」は、世界で初めて極端紫外線で惑星を長期間にわたり観測し、惑星の環境に関する新たな知見を得ることにより、人類の知の増大に貢献することが期待される。
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●宇宙探査●中国、12月上旬に無人探査機を月面に着陸させる計画

2013-11-27 17:57:12 | 月面探査
 中国は、月面探査機「嫦娥(じょうが)3号」を12月上旬に打ち上げ、6輪の無人探査機を月面に着陸させる計画を進めている。

 もし、これが成功すると米国、旧ソ連に次ぎ、機器類を月面に着陸させる月面探査の3か国目となる。
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●宇宙探査●国立天文台など、3台の人工衛星による重力波観測計画「DECIGO」を推進

2013-11-26 17:50:01 | 人工衛星
 現在、重力波の観測一番乗りに各国が競っているが、現在、日本において、人工衛星を使い重力波を観測しようという 0.1ヘルツ帯干渉計型重力波天文台による「DECIGO」計画(DECi-hertz Interferometer Gravitational wave Observatory)が、国立天文台などが中心となり進められている。

 DECIGO計画は、1,000 km離れた3台のドラッグフリー衛星から構成され、重力波によって引き起こされる衛星間の距離のごく微小な変化を、レーザー干渉計を用いて計測するもの。

 ドラッグフリー衛星とは衛星の中に浮かぶ基準質量に対して、衛星全体の相対位置を制御することにより、太陽輻射圧などの影響を受けずに、重力のみで運動する人工衛星のこと。

 現在、わが国では地上検出器の重力波望遠鏡「かぐら(KAGRA)」による「LCGT」計画( Large-scale Cryogenic Gravitational wave Telescope)が推進されている。これは、岐阜県の神岡鉱山内にスーパーカミオカンデやカムランド、XMASSと同じ地下に建設されており、レーザー干渉計の基線長は3,000m。

 一方、DECIGO計画では、宇宙空間に浮かぶ0.1~10 Hzの周波数帯を狙う重力波検出器であり、地上検出器である「LCGT」計画の次の日本の計画として、現在推進されている。

 DECIGOの最大の目的は、重力波を通して宇宙誕生直後の世界(10-36~10-34秒後)を直接観測し、宇宙誕生の謎を解き明かすこと。これは、重力波でのみ可能なことであり、電磁波では宇宙誕生後38万年以前の世界は観測できない。

 これ以外にも、宇宙の膨張加速度の計測によるダークエネルギーの性質の解明や、銀河の中心に存在する巨大ブラックホール形成の観測も期待されている。






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●宇宙探査●ウェザーニューズ、超小型観測衛星「WNISAT-1」の打ち上げに成功

2013-11-22 17:44:23 | 人工衛星
 気象情報サービス企業のウェザーニューズは、11月21日午後4時10分11秒、ロシア共和国ヤスネ宇宙基地から、「ドニエプル」ロケットにより、 民間の気象情報会社としては世界で初めて、超小型観測衛星「WNISAT-1」(大きさ:27×27×27㎝、重さ:約10㎏)の打ち上げに成功した。軌道は太陽同期軌道で、高度は600km。

 北極海の安全航行を支援するためには、「今」を知るための衛星画像などの観測情報が必要だが、北極海を専門に観測する衛星は存在しない。このため、ウェザーニューズは、東京大学や千葉大学、そして開発パートナーであるアクセルスペース社と共同で、この超小型衛星「WNISAT-1」を開発したもの。

 ウェザーニューズでは、2006年よりプロジェクトチームを発足し、北極海海域の海氷のモニタリングや予測を行うことを通じて、北極海航路の実現に向けた活動を続けてきた。この「WNISAT-1」の打ち上げで更に精度の高い北極海の海氷の予測やモニタリングが可能になることが期待できる。

 また、「WNISAT-1」を利用したCO2の観測、火山灰拡散のモニタリング、宇宙からみた雲の高さや雷の観測、宇宙空間に発せられる発光現象の観測など、様々な取り組みにもチャレンジする予定となっている。

 「WNISAT-1」は、海氷監視のために光学カメラを搭載している。地上分解能が500mと低いため、地上用として流通しているレンズとイメージセンサで構成し、超低コスト化を図った。完全民生品のため各種環境試験を実施し、宇宙環境耐性を確認している。近赤外光用のカメラを別途搭載し、可視波長帯では同じようには白色に見える雲と氷を判別する。

 また、「WNISAT-1」には、実験目的のレーザーモジュールも搭載されている。このレーザーモジュールからは大気中の二酸化炭素により吸収される波長と吸収されない波長の2種類のレーザーが地上に向けて発射される。地上でこの2種類のレーザー光を観測し、強度を比較することにより、大気中の二酸化炭素濃度を推定することが可能になる。科学的に精確なデータが取得できるわけではないが、多くの人にレーザー受光実験に参加してもらうことによって、衛星への興味と気候変動への関心を深めてもらうことを目的としている。







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●宇宙探査●日本など国際共同観測チーム、観測史上最大級のガンマ線バーストを宇宙と地上から観測

2013-11-22 13:34:21 | 宇宙
 東京工業大学など日本の研究グループを含む国際共同観測チームは、観測史上最大級の“モンスター”ガンマ線バースト「GRB 130427A」をとらえることに成功した。

 詳しいデータ解析の結果、今回のバーストは、ガンマ線バーストとしては"近所"の38億光年の距離で起きたにもかかわらず、その性質は遠方、宇宙初期の「モンスター」と変わらない

 今までで最も近傍で発生したバーストの場合は、爆発エネルギーが著しく小さく、別種の現象の可能性が高かったが、地球に近いからこそ得られた“普通のモンスター”の高品質のデータによって、従来のガンマ線放射機構の理論は再考を迫られることになった。
 
 ガンマ線バーストは、太陽の数十倍の質量をもつ恒星が一生の最後に起こす大爆発で、平均的には宇宙年齢30億年の宇宙初期、すなわち100億光年を超える遠方で発生する。今年4月27日に発生した「GRB 130427A」はもともと大きな爆発エネルギーをもつガンマ線バーストだったが、38億光年という"近所"で発生したためにとびきり明るく観測された。

 ガンマ線バースト(GRB)とは、天空の一点から強烈なガンマ線が短時間降り注ぐ現象で、冷戦下に米国の核実験査察衛星によって発見された。現在では数億光年以上離れた遠方で発生する宇宙最大の爆発現象であることがわかっており、継続時間によって2つの種族に分類される。発生した日付にもとづき名付けられ、 「GRB 130427A」は2013年4月27日の最初の発見という意味。
 

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●宇宙探査●NASA、無人火星探査機「メイブン」の打ち上げ成功

2013-11-19 13:36:39 | ロケット
 米航空宇宙局(NASA)は11月18日、無人火星探査機「メイブン」を、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から「アトラス5ロケット」で打ち上げた。

 「メイブン」は、来年9月に火星周回軌道に入り、火星の上空150~6000㎞から観測機器を使って大気の成分などを調べる。



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●宇宙探査●東北大と北大が開発の人工衛星「雷神2」、来年年3月にも打ち上げ

2013-11-17 00:05:21 | 人工衛星
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、陸域観測技術衛星「だいち」の後継機「ALOS-2」を2014年3月にも打ち上げることを予定している。これにより地図作成・地域観測・災害状況把握・資源探査の幅広い分野で利用されている「だいち」のミッションを発展的に引き継ぐことになる。

 「ALOS-2」ニーズの例としては、(1)防災機関における広域かつ詳細な被災地の情報把握(2)国土情報の継続的な蓄積・更新(3)農作地の面積把握の効率化(4)CO2吸収源となる森林の観測を通じた地球温暖化対策など、多岐にわたっている。

 「ALOS-2」に搭載されるのは、「だいち」に搭載されているレーダセンサ(PALSAR)をニーズを踏まえて高性能化させたLバンド合成開口レーダ(SAR)で、光学センサと違い、昼夜・天候の影響を受けずに観測できることが特長。

 また、「ALOS-2」では、4つの副衛星が搭載される。その副衛星の一つに東北大学と北海道大学が開発している「雷神2(RISING-2)」がある。「雷神2」の開発においては、衛星の基本機能に必要な機器(バス機器)および主構造の設計・製作・組み立ては東北大学が、高精度望遠カメラ、熱赤外線カメラなどの科学搭載機器については北海道大学が担当している。

 「雷神2」は、500mm×500mm×500mmの超小型衛星(重量43kg)ながら高度約628kmの太陽同期軌道を約97分で周回(運用年数は1~5年を予定)し、高解像度地球撮像ミッションである搭載された高性能カメラによる地球撮像のほか、雷神のミッションでもあった「スプライトなどの高高度放電発光の撮像」と、新たに「超多波長望遠撮像」の2つを最先端理学観測ミッションとして、全地球規模での災害監視や積乱雲の構造とゲリラ豪雨のメカニズム解明、高高度放電発光現象(スプライトなど)のメカニズムの解明などに挑むことにしている。
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●宇宙探査●イプシロンロケット、「グッドデザイン賞金賞」を受賞

2013-11-13 15:35:41 | ロケット
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発し、今年9月に試験機の打ち上げに成功した小型ロケット「イプシロン」が、日本デザイン振興会が主催する2013年度グッドデザイン賞の「グッドデザイン賞金賞」を受賞した。

 審査対象3,400件の中からグッドデザイン賞を受賞(受賞作品1,212件)、その中からベスト100に選出され、さらに今回、金賞受賞となったもの。

 グッドデザイン賞審査委員会は、「ロケットの打上が特別な大仕事でなく『日常の出来事』のようにすることにあった。この観点は、インダストリアルデザインの目途と合致する。この点を多いに評価したい」などとしている。
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