三菱重工業および宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H-IIAロケット26号機による小惑星探査機「はやぶさ2」の打上げについて、11月30日に実施すると発表した。
同時に、打上げ能力の余裕を利用して、小型副ペイロード3基に軌道投入の機会を提供する。
打上げ予定日:平成26年11月30日(日)
打上げ予定時間帯:13時24分48秒(日本標準時)
打上げ予定場所:種子島宇宙センター 大型ロケット発射場
三菱重工業および宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H-IIAロケット26号機による小惑星探査機「はやぶさ2」の打上げについて、11月30日に実施すると発表した。
同時に、打上げ能力の余裕を利用して、小型副ペイロード3基に軌道投入の機会を提供する。
打上げ予定日:平成26年11月30日(日)
打上げ予定時間帯:13時24分48秒(日本標準時)
打上げ予定場所:種子島宇宙センター 大型ロケット発射場
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成25年9月14日にイプシロンロケット試験機により打ち上げられた惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)の観測によって、木星の強力な磁場に取り囲まれた領域(木星内部磁気圏)において、高温の電子が木星側に向かって流れているという証拠を世界で初めて捉えたと発表した。
これは従来の学説を裏付ける重要な証拠となるもの。
木星周辺の宇宙空間は強い木星の磁場で満たされ、太陽系内最大の粒子加速器となっている。それらの粒子がどのようにして高いエネルギーを獲得しているのか、論争が続いていた。
「平成26年度宇宙政策セミナー」(主催:内閣府宇宙戦略室、事務局:日本宇宙フォーラム)が仙台で、次の通り開催される。
名称:平成26年度宇宙政策セミナー(第3回 仙台)
日時:平成26年10月16日(木)14時~17時30分 (開場13時30分)
会場:せんだいメディアテーク オープンスクエア
テーマ:第1部「国家戦略としての宇宙政策」(仮)
第2部「宇宙を利用した防災活動」(仮)
インドは、9月24日に、同国初の無人火星探査機「マンガルヤーン」を、火星の周回軌道に入れることに成功した。
これでインドは、アジア初の火星探査成功国となった。
なを、アメリカは、9月21日に無人火星探査機「メイブン」を火星の周回軌道に入れることに成功している。
東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(カブリIPMU)の石垣美歩研究員らは、最近見つかった鉄が検出されなかった星は、宇宙で最初にできた初代星が一生を終えたときの超新星爆発で放出した元素から生まれたことを明らかにした。
見つかった星は、鉄とカルシウムの水素に対する割合が太陽のおよそ1千万分の1以下と、これまでに見つかっていたものよりはるかに低い一方で、炭素の割合が高いという特異な元素組成を示していた。
石垣研究員らは、太陽の数十倍の質量をもつ初代星が超新星爆発を起こしてブラックホールになる場合の理論計算を行い、この時に放出される元素の組成が観測された元素組成と非常に近いことを示した。
以前の理論計算からは、初代星が太陽の数百倍もの巨大質量を持つ可能性も示唆されていたが、今回の結果は、宇宙の初代星はそのようなモンスター星ばかりでなく、今日の天の川銀河でも見られる星と同じような質量の星が含まれていたことを示す。
国立天文台は、アルマ望遠鏡をはじめとする電波望遠鏡による37の衝突銀河の観測により、銀河どうしが衝突した後に高い確率でガスの円盤構造を持つ銀河が作られることを初めて確かめた。これは、我々が住む天の川銀河のような円盤銀河の起源に迫る、重要な成果。
国立天文台の国際研究グループは、衝突の最終段階にある37個の銀河における分子ガスの分布を、世界中の電波望遠鏡の観測データを使って調査した。
分子ガスが放つ電波を検出できた30個の衝突銀河のうち、24個の衝突銀河において、分子ガスが円盤状に回転していることを突き止めた。
しかもそのうちの半分は、銀河中心部の星の集合体よりも大きく広がったガス円盤を持っていることもわかった。ガス円盤の中で将来的に多数の星が作られると、結果的にこれらの銀河は星とガスの円盤を持つ円盤銀河に進化していくと考えられる。
三菱電機は、カタールの国営衛星通信事業者であるエスヘイルサット社(本社:ドーハ)から、通信衛星「エスヘイル 2」を受注し、衛星本体に加えて、地上局と技術者へのトレーニングサービスもあわせて提供することになった。
日本の衛星メーカーとして、アラブ諸国から人工衛星を受注したのは初めて。
今回受注した「エスヘイル 2」は、2016年末に打ち上げが予定されている。打ち上げ後は東経26度に位置し、中東・北アフリカ地域のアルジャジーラやべインスポーツといった大手放送局の直接放送サービスや政府向け通信サービスなどに加えて、世界で初めて静止軌道上からのアマチュア無線サービスに利用される予定。
「エスヘイル 2」は、同社の標準衛星バス「DS2000」を使用した衛星としては16機目、商用通信衛星としては5機目。そのうち3機が軌道上で運用中で、これら軌道上での高い信頼性と品質の実績により今回の受注に至ったもの。
この「DS2000」は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のデータ中継試験衛星「こだま」や技術試験衛星VIII型「きく8号」をベースに開発したもの。
エスヘイルサット社は、2010年に設立されたカタール国営の衛星通信事業者で、主に、中東・北アフリカ地域へ放送・通信サービスを提供している。
宇宙エレベーターの技術力を競う世界で唯一の「SPEC2014」(8月6日〜9日)の結果が発表された。
1000mを超える昇降結果を残したチーム(昇降順)は、次の通り。
・チーム慶應&まんてんプロジェクト(ロープ) 1000m
・チーム奥澤(ベルト) 1200mの2往復 (1回の昇降チャレンジでの最長記録)
・神奈川大学江上研A(ロープ) 1200m
・神奈川大学江上研C(ベルト) 1100m
・神奈川大学江上研D(ロープ) 1150m
・ミュンヘン工科大学(ロープ) 1000m (上空で停止)
いずれも、バルーンを高高度に掲揚した8月9日の記録で、距離は概算。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙飛行士の栄養バランスの向上、精神的ストレスの軽減、パフォーマンスの向上を目的として、新たな宇宙日本食の認証に向けた食品候補の募集を行ったが、今回応募の108品目の食品を審査した結果、33品目(21社)を選定した。
選定された食品候補については、今後、JAXAが定める宇宙日本食認証基準により、必要な各種試験・検査を実施し、宇宙日本食としての認証に向けた手続きに入る予定。
<審査項目>
・募集時に提示した宇宙日本食の「食品候補リスト」に該当すること。
・宇宙食としての適性があること。(調理方法(加水、加温、そのまま喫食の何れかであること)、水分やカスが飛び散らないこと)。
・保存期間が常温で1.5年以上であること。
・ナトリウム量が1,000mg以下であること。
・宇宙食分科会委員の試食による官能評価(評価項目:色合い、におい、風味(味)、食感、食べ易さ、総合評価)。
今回「ご飯」では次の2社の製品がが選定された。
白ご飯:「白いごはん」、ホリカフーズ(新潟県魚沼市)
かやくご飯:「五穀玄米ごはん」、味きっこう(兵庫県洲本市)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が平成24年5月に打ち上げた水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)に搭載された高性能マイクロ波放射計2(AMSR2)の観測データにつきまして、このたび、米国海洋大気庁(NOAA)により、本格的な利用が開始された。
この観測データについては、平成25年2月からNOAAへ提供し、NOAAにより全球及び米国周辺の陸、海洋、大気の監視等の気象予報のための準備が進められてきたもの。
これにより、地球表面から放出される微弱なマイクロ波を雲の影響を受けずに観測できる事から、ハリケーンや台風の目など内部構造がより正確に把握でき、その強度や進路の予測等に役立つ。
なお、AMSR2の観測データは、昨年9月から気象庁の数値予報システムに組み込まれ、降水予測精度の向上のために利用されているが、これに引続きNOAAでも定常的な気象予報での利用が開始されたことになる。