これは、2023年3月に次世代の大型ロケットH3の初号機が打ち上げに失敗し、2号機以降の打ち上げ予定の見直しを受けたため。
当初、宇宙基本計画の工程表では、2024年9月にH3ロケットで探査機を打ち上げる予定だった。
米航空宇宙局(NASA)は、火星探査機「InSight(インサイト)」のミッションが終了したと発表した。
インサイトは、2018年11月27日に火星のエリシウム平原に着陸し、着陸翌月の2018年12月に設置された火星地震計「SEIS(Seismic Experiment for Interior Structure)」は、2019年4月に史上初めて火星の地震(火震)を検出した。
SEISの観測データをもとに、火星のコア(核)が液体であることをはじめ、コアのサイズ、地殻の厚さなどが判明している。
インサイトは2022年12月15日を最後に交信が途絶えていた。
今後の火星探査のテーマは、火星の土壌のサンプルを採取し、地球に持ち帰ることである。
米国は、欧州と協力し、2030年代初頭にも、火星本体の土壌のサンプルを地球に持ち帰る計画を進めている。
一方、日本は、火星衛星探査計画「MMX」を現在進めている。
このMMX計画は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機が火星の衛星「フォボス」に着陸し、土壌を採取し地球に持ち帰るというもの。
MMX探査機は、2024年度に打ち上げ、2025年度中にフォボスに到着し、土壌のサンプルを採取し、2029年度中にサンプルを地球に持ち帰ろうとする計画。
もし、MMX計画が成功すると、人類史上初めて地球と火星とを往復することになり、火星の衛星「フォボス」の土壌のサンプルを地球に持ち帰り、この結果、生命の証拠の発見にもつながる可能性を秘めている。
中国初の火星探査車「祝融」を搭載した探査機「天問1号」が5月15日、火星への着陸に成功した。
これまで、無人機を火星に到達させた国は米国とロシアで、中国は3か国目となる。
米航空宇宙局(NASA)は2月18日(日本時間19日)、探査車「パーシビアランス」が火星に着陸したと発表した。
火星で生命の痕跡を探す使命を果たすことが期待されている。
アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機「ホープ(Hope)」が2月9日、火星の周回軌道に到達した。
これは、アラブ諸国初の快挙。
なお、アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機「ホープ」は、2020年7月20日に、日本のH2Aロケットで、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。
中国は現在、火星探査機を2021年5月に火星に到着させ、火星の土壌サンプルを地球に持ち帰る計画を進めている。
また、木星探査計画にも今後取り組むという。
さらに、中国独自の宇宙ステーションを今後2年間をかけて完成させる計画でいるなど、中国の宇宙探査計画は着実に前進しているようだ。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)および日本放送協会(NHK)は、宇宙での撮影が可能となるスーパーハイビジョンカメラ(4K・8Kカメラ)を共同開発し、JAXAの火星衛星探査機(MMX=Martian Moons eXploration)に搭載することを決定した。
史上初めて、間近からの火星および火星衛星の8K撮影に挑むとともに、探査機の実際の飛行データと組み合わせることで、3億キロ彼方の火星やその衛星(火星圏)の探査の様子を超高精細映像で再現する試み。
JAXAは、火星衛星の起源や火星圏の進化の過程を明らかにすることを目的として、2024年度の打上げを目指し、現在、MMXの開発を進めている。
MMXは、火星の衛星であるフォボス・ダイモスや火星の科学観測を行うとともに、フォボスに着陸してその表面から砂を採取し、地球に帰還することを目指す国際的に注目度の高いサンプルリターンミッション。
NHKは、MMXの挑戦をスーパーハイビジョンで映像化し放送などで広く伝えるため、JAXAと共同でMMXに搭載する宇宙空間での撮影が可能な4Kと8Kカメラの開発を進めている。
一定間隔で撮影した画像は、一部を地球に伝送して滑らかな映像にする。また、オリジナルの撮影データは、MMXの帰還カプセル内のメモリに記録し地球に持ち帰ることを計画中。
MMXのイメージCGは、以下のリンクから。
「JAXA Channel」→https://youtu.be/SLEeW6krmCk外部サイト
米航空宇宙局(NASA)の無人火星探査車「パーセベランス」が7月30日、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた。
2021年2月に火星地表へ着陸する予定。
火星探査車では、火星にかつて生命が存在した痕跡を探る。
これにより、現在、UAE(アラブ首長国連邦)、中国、アメリカの3国のロケットがが火星を目指して推進中。
中国は7月23日、火星探査機「天問1号」を搭載したロケット「長征5号(Long March 5)」を、南部海南島の文昌発射場から打ち上げた。
天問1号は、7か月後の2021年2月に、5500万キロ離れた火星に到達する見込み。