<新刊情報>
書名:ユニバース2.0~実験室で宇宙を創造する~
著者:ジーヤ・メラリ
翻訳:青木 薫
解説:坂井伸之
発行:文藝春秋
この宇宙はいかにして誕生したのか?アインシュタイン以降、世界中の宇宙物理学者がその難問に挑んできた。相対性理論、量子論、ビッグバン理論……。それらすべてを駆使して、「宇宙論の三大問題」を軒並み解決する「インフレーション理論」が誕生し、宇宙の起源を巡る旅は大きな進歩を遂げた。だが、そのとき、思わぬ研究の扉が開いた。「これまでの知識を組み合わせれば、人間自ら宇宙を作り出すことも可能では?」その研究に先鋭的な科学者たちが引き寄せられ、やがて一人の日本人研究者が、最後のピースを埋めた。坂井伸之は「リトルバン理論」により、加速器で宇宙を作るレシピを書き上げた。残された課題は、彼が示した宇宙の種「磁気単極子」を見つけることだ。探索はもう始まっている。