●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●JAXA、「だいち2号」の初画像を取得

2014-06-28 22:45:03 | 人工衛星

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成26年5月24日に打ち上げた陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)の初期機能確認試験を実施しているが、同衛星に搭載されたLバンド合成開口レーダ「PALSAR-2」により、初の観測画像を取得したと発表した。

  「だいち2号」の観測データは、災害発生時の状況把握や森林伐採の監視、オホーツクや極域の海氷観測などに貢献することが期待されている。

  JAXAでは、今後も引き続き初期機能確認試験を行い、「だいち2号」が所定の性能を満足することを確認した後、8月中旬からは観測データの校正検証を行うことにしている。また、一般利用者への提供は11月下旬を予定している。

 「PALSAR-2」は、地殻変動や地球環境の監視に適したLバンドの周波数を用いた衛星搭載の合成開口レーダとしては世界唯一のもので、昼夜や天候によらず地表の画像を取得することができる。

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●宇宙探査<ブックレビュー>●「ここが一番面白い!生命と宇宙の話」(長沼 毅著/青春出版社)

2014-06-26 12:49:12 | ●宇宙探査<ブックレビュー>●

書名:ここが一番面白い!生命と宇宙の話~たとえば、地球は水の惑星ではなかった!~

目次:はじめに
    第1章 生命はどこからやってきたのか
    第2章 人間はなぜ、人間になることができたのか
    第3章 広大な宇宙に第2の地球を探して
    第4章 人類が宇宙へと旅立つ日
    第5章 最後、宇宙は鉄になる

著者:長沼 毅

発行:青春出版社

 少し前までは、太陽系以外に地球のような惑星は、この広い宇宙を探してもなかなか探し出すことはできなかった。ところが、1995年に太陽系以外の惑星の第1号が発見されると、次々に新しい惑星が発見され、今ではその数は数百に及ぶという。何故、最近になって太陽系以外の惑星の発見が相次ぐのかというと、天体観測の技術が大幅に向上したからである。太陽系外惑星を探すことは、東京から100㎞ほど離れた富士山頂において、電球の周りを回る蚊の姿をとらえるほど困難さがあるといわれる。太陽系外惑星の発見は、これからも加速度的な速さで進められることが予測されている。太陽系外惑星とは、①恒星に極めて近い距離を公転している灼熱のガス惑星②極端な楕円軌道を持つため、恒星に近づく灼熱の夏と、遠ざかる極冬を繰り返すエキセントリック・プラネット③恒星を持たないで宇宙空間を漂う浮遊惑星④超新星爆発の後に残るパルサーから生まれる死の惑星⑤炭素を主成分とするため純度の高いダイヤモンドが大地に眠る炭素惑星・・・などがあるが、今後さらに新しいタイプの惑星の発見は相次ぐことになろう。そうなると、それらの惑星には地球のように生物が住んでいるのかどうかという素朴な疑問が生じてくる。そんな素朴な疑問に答えてくれるのが、「ここが一番面白い!生命と宇宙の話~たとえば、地球は水の惑星ではなかった!~(長沼 毅著/青春出版社)」なのである。

 著者の長沼 毅氏は、生物学者で、現在、広島大学大学院生物圏科学研究科准教授を務めている。自ら“辺境生物学者”を名乗り、地球上の辺境の地に直接出向き調査を行っているだけに、同書は説得力のある内容となっており、それが何よりも同書の強みである。「深海の高圧や火山の高温、南極の低温に砂漠の乾燥など、そういう極端な環境条件でもやっていける生き物には、必ずと言っていいほど飛び抜けた能力があり、それを知る度に、地球生物の限界についての生命観が広がっていく」と著者は言う。そんな例として、同書の「はじめに」おいて、2010年、NASA(米国航空宇宙局)が発表した「猛毒である『ヒ素』を食べて増殖する異質な生命体の発見」の話が出てくる。生命が誕生する条件とは①有機物があること②有機物を反応させる場となる液体があること③生命活動を維持させるエネルギー源があることーの3つという。NASAの発表に生物学者が沸き立ったわけは、「生体を構成する元素を置き換える」という生物の可能性が示唆されたことにある。つまり、過酷な環境下にある太陽系外惑星にも生物が存在する可能性は十分に考えられるということだ。

 この書の副題として「たとえば、地球は水の惑星ではなかった!」と書かれている。これを見て「オヤ?」と思わない人はないであろう。何故かと言うと、我々は、「地球は水の惑星だ」と子供の時から叩き込まれてきたので、今さら「地球は水の惑星でない」と言われても、そう簡単に納得するわけにはいかない。その理由について、著者の長沼氏は、次のように、いとも簡単に解説する。「地球上にある水はわずかなもの。全質量の0.02%しかありません。地球より小さい木星の衛星の方が、地球よりよっぽど水を持っています。水の量だけを考えると、地球は『水の惑星』と大見得を切るのはどうかと思います。ただ、表面が液体の水に覆われた惑星と言う分にはよいでしょう」。ここまで読んでようやく「地球は水の惑星でない」根拠を理解することができた。要するに、水は地球の表面を薄く覆っているだけの話ということだ。しかも、その水も我々が使う真水ともなると、さらに少なくなるというから話は深刻だ。地球の97%は海水で、真水はたったの3%だというのだ。さらに、その3%のうち、7割は南極とグリーンランドにある氷で、残りの3割だけが地下水であり、人類が生存していくために必要な真水なのだ。このようなことを考えると、「水」の貴重さを身に持って感じることができる。

 同書の流れは、「生命はどこからやってきたのか」に始まり、「人間はなぜ、人間になることができたのか」「広大な宇宙に第2の地球を探して」「人類が宇宙へと旅立つ日」「最後、宇宙は鉄になる」で終わる、壮大な人類史を辿っている。地球上の生命の由来は、地球そのものなのか、あるいは宇宙から運び込まれたものなのか、について誰もが理解できるよう、平易に解説がされているので、「なるほどそういうことなのか」と一つ一つ納得させられる。そして、この書がユニークなのは、生物学的な学問的アプローチに加え、「もし、宇宙人とばったり出会ったら」というようなFS的なアプローチが共存していることだ。そして、人類の宇宙への第一歩として著者は、火星を第二の地球にすることを提案している。既に、アメリカは火星に人類を送り込むプロジェクトに着手しているようであるが、昔の夢物語がそろそろ現実の課題になってきていることを、実感でる時代へと入りつつあるようだ。そんな時代に、多くの人が、地球や宇宙の正確な姿を把握しておくことが何より大切だが、同書は、これらのニーズに充分に応えられるだけの内容となっている。(勝 未来)

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●宇宙探査●東北大学など、木星のガリレオ衛星が「月食」中に謎の発光現象を発見

2014-06-23 11:21:43 | 宇宙

 東北大学、宇宙科学研究所、国立天文台などの研究者を中心とする研究チームは、すばる望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡を用いた観測から、ガリレオ衛星(木星の周りを回る4大衛星)が、木星の影に入り太陽光に直接照らされていない「食」の状態にも関わらず、わずか(通常の100万分の1程度)に輝いているという現象を発見した。

 詳しい原因ははっきりとは解明されていないが、研究チームは、木星の上層大気に存在する「もや」で散乱された太陽光が、ガリレオ衛星を間接的に照らしているのではないか、と考えている。これは、月が地球の影に完全に隠れてしまう皆既月食の時でも月が赤く光るのと似た現象。

 今後この現象を継続的に調べることで、これまで観測が難しかった木星の「もや」の性質に迫れるだけでなく、近年数多く発見されている太陽系外惑星の大気についても新たな知見が得られると期待される。

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●宇宙探査●国立極地研究所、南極隕石437個の分類結果を公表 

2014-06-19 11:03:02 | 宇宙

 国立極地研究所は、南極隕石437個の分類結果を新たに公表した。

 南極のセールロンダーネ山地の東側および南側(ナンセン氷原)裸氷体で採取した隕石437個の初期分類結果を、「南極隕石ニュースレター(Meteorite Newsletter Vol. 23)」として公表したもの。

 これは、日本・ベルギー共同隕石探査(2009~13年にかけて3回実施)で回収した隕石約1,200個のおよそ3分の1に当たる。これらの隕石は、国立極地研究所およびベルギー自然史博物館で保管されている。

 南極隕石のほとんどは、太陽系誕生当時にできた微惑星の破片であると考えられており、初期太陽系の形成過程を探る重要な手がかりとなる。

 現在、国立極地研究所とブリュッセル自由大学(ULB、VUB)を中心として、南極隕石を用いた国際共同研究が進められている。なお、分類した隕石は、今後、世界各地の研究機関へも配分される予定。

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●宇宙探査<ブックレビュー>●「宇宙はなぜこのような宇宙なのか」(青木 薫著/講談社)

2014-06-18 06:06:21 | ●宇宙探査<ブックレビュー>●

書名:宇宙はなぜこのような宇宙なのか~人間原理と宇宙論~

著者:青木 薫

発行:講談社(講談社現代新書)

目次:第1章 天の動きを人間はどう見てきたか
    第2章 天の全体像を人間はどう考えてきたか
    第3章 宇宙はなぜこのような宇宙なのか
    第4章 宇宙はわれわれの宇宙だけではない
    第5章 人間原理のひもランドスケープ
    終 章 グレーの階調の中の科学

 私が「宇宙はなぜこのような宇宙なのか~人間原理と宇宙論~」(青木 薫著/講談社)を購入した理由は、本のサブタイトルに“人間原理”という言葉を見つけたからだ。我々は、気が付いてみたら地球上で生活してわけで、現在の地球環境が当たり前だと感じる。それどころか、暑いだの、寒いだのと文句ばかりを言う。でもよく考えて見ると、人類は、地球の衛星の月でさえまだ定住生活の経験をしていない。というよりは、できないのである。空気がないし、ようやく最近になって水があるようだと分り始めたところだ。また、宇宙線から人体をどう守るかの問題もクリアーしなければならない。さらに、人間が定住生活をするための居住環境をどのようにつくり出すかも問題である。月面にある砂状の鉱物を固めてビルを建てればいい、という人もいるが、この方法でビルが建設できる保証があるわけでもない。日本のJAXAでは、月観測衛星「かぐや」によって、月面の様子を調べたが、この時に、洞窟らしき穴を見つけ出した。JAXAは、月面に下りたら、まずこの洞窟に逃げ込み、定住生活環境づくりの作戦本部とする計画だという。

 要するに、地球の直ぐ側の月でさえ、人類にとっては過酷な環境なのだ。ましてや火星で人類が生活するなんて、今のところ夢物語だ。確かに、火星旅行を企画している民間団体は存在しているが、火星に行くだけで、帰りのロケットは飛ばない。つまり、今火星旅行をしようとすると、一生を火星で過ごし、地球には帰還できない。というわけで、地球という環境は、何故にこうも人類にとって都合のいい環境にできているのか、大いなる疑問が湧く。たまたまなのか、あるいは、何か今までの常識を超えた、新しい基準が、この宇宙に隠されており、この基準でもって、我々人類は生かされているのであろうか。そう考えると“人間原理”という考え方に基づいた宇宙論は欠かせない考え方かもしれないと思い始める。その一方で、“人間原理”という言葉から連想するのは、地動説みたいな響きを伴っており、そう安易に受け入れるわけにはいかない、という気もする。

 ということで、勢い込んで「宇宙はなぜこのような宇宙なのか~人間原理と宇宙論~」(青木 薫著/講談社)を読み始めたのだが、“人間原理”に話に入る前に、第1章 天の動きを人間はどう見てきたか、第2章 天の全体像を人間はどう考えてきたか、の2つの章で人類がこれまで宇宙をどう認識してきたのか、が丁寧に解説される。この2章は、天文学の門外漢が読んでも理解できるので、大変参考になる。例えば、第1章 天の動きを人間はどう見てきたか、の中の「誤解されたコペルニクス」を読むと、我々のコペルニクスに関する知識は実に曖昧であることを痛感させられる。素人考えでは、「コペルニクスは、それまでの地動説をひっくり返して、天動説を打ち立てた」であるが、実は話はそう単純ではないことがこの書を読めば分ってくる。実は、コペルニクスは天球を信じていたというのだ。コペルニクスは、地球と太陽の役割を交換して、地球を運ぶ天球を「偉大な球」と呼び、その偉大な球の中心を、宇宙の中心としたという。詳しくは本書を読んでほしいが、漠然と考えていた過去の宇宙論が、この2章によって正確な知識として身に付けることができる。

 第3章 宇宙はなぜこのような宇宙なのか、になってようやく“人間原理”の本論に入る。その前に筆者は、前書きの冒頭で、「20世紀半ば、宇宙論の分野に『人間原理』というとんでもない考え方が登場した。とんでもないというのは、少しも大袈裟ではない。なにしろ人間原理は次のようなことを主張していたからである」。この人間原理の主張というのが、「宇宙がなぜこのような宇宙であるのかを理解するためには、我々人間が現に存在しているという事実を考慮に入れなければならない」。この議論を始めるとなると、何やら哲学的あるいは宗教的なニュアンスが感じ取れる。筆者も最初は、こんな“人間原理”の考え方を素直には認めることはできなかった、と告白している。著者の青木 薫氏は、京都大学の理学部を卒業したれっきとした科学者であり、これまで数多くの科学書の翻訳を手掛け、2007年度日本数学学会出版賞を受賞している科学書の翻訳のエキスパートである。因みにこの書は、同氏の最初の著作物という。そんな、著者も、今では「『人間原理、毛嫌い派』から『人間原理、要検討派』に転向した」という。同書の中で人間原理の主導者の一人であルケンブリッジ大学のブランドン・カーターの次のような言葉が紹介されている。「宇宙は(それゆえ宇宙の性質を決めている物理定数は)、ある時点で観測者を創造することを見込むような性質をもっていなければならない。デカルトをもじって言えば、『我思う。ゆえに世界はかくの如く存在する』のである」。(勝 未来)

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●宇宙探査●国立天文台、巨大な星の周囲の分子ガスの電波を世界で初めて検出

2014-06-13 11:35:41 | 宇宙

 国立天文台の研究者を中心とする研究チームは、今回、高感度を誇るアルマ望遠鏡によって、ガンマ線バーストを起こすような巨大な星の周囲の分子ガスの電波を世界で初めて検出に成功した。ガンマ線バーストGRB 020819BとGRB 051022のそれぞれが属する2つの銀河をアルマ望遠鏡で観測したもの。

 ガンマ線バーストはガンマ線の閃光で、宇宙で最も激しい現象と考えられている。その正体については謎が多く、さまざまな研究が重ねられてきた。 

 ガンマ線バーストを起こすような巨大な星は、星が活発に誕生している領域に存在していて、その周囲には星の材料である分子ガスが大量に存在していると予想されていたが、これまで分子ガスからの電波が検出されたことはなかった。

 また、アルマ望遠鏡の高い解像度(視力)により、GRB 020819Bが属する銀河では、分子ガスと塵(ちり)の分布が大きく異なることがわかった。

 分子ガスは銀河の中心に多く分布しており、塵はガンマ線バーストが発生した場所に多く存在していた。

 そしてガンマ線バーストが発生した場所では、分子ガスに対する塵の量が通常の環境よりも10倍以上多くなっていた。ガンマ線バーストが発生した銀河における分子ガスと塵の空間分布を明らかにしたのも今回の研究が初めて。

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●宇宙探査●佐賀県立宇宙科学館、「月探査のフロンティア」展を7月12日~8月31日に開催

2014-06-12 15:11:46 | 月面探査

 佐賀県立宇宙科学館は、夏の特別企画展「いつか月に住めるかも!?~月探査のフロンティア~」を、2014年7月12日~8月31日、1F エントランスホール・企画展示室で開催する。

 地球にとって唯一の衛星で最も近い天体「月」。太古の昔から「月」は生活するうえで欠かせない存在であり、人々が想いあこがれてきた天体である。「月」への想いは、地球から観察するだけではおさまらず、人類は「月」を目指した。これまでの「月」探査でわかってきた「月」の姿や、これからの月探査計画などを紹介する。アメリカが持ち帰った「月の石」とソ連(ロシア)が持ち帰った「月の砂」の同時展示は、日本初公開。
  
【会  期】2014年7月12日(土)~2014年8月31日(日)
【会  場】佐賀県立 宇宙科学館 1F エントランスホール・企画展示室 他
【主  催】佐賀県立 宇宙科学館 / 佐賀県
【協  力】一般財団法人 日本宇宙フォーラム
【展示協力】宇宙航空研究開発機構(JAXA)
        アメリカ航空宇宙局(NASA)
        ロシア科学アカデミー
       国立極地研究所
【開館時間】(平日)9:15~17:15 (土・日)9:15~18:00
       (7/19~8/31)9:15~19:00 ※最終入館は閉館30分前まで
【休 館 日】7/14(月)
【料  金】常設展示観覧料(大人510円、高校生300円、小中学生200円、幼児100円)

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●宇宙探査●コニカミノルタプラザ、「月の神秘展」(7月15日~8月10日)開催

2014-06-10 09:44:41 | 月面探査

 コニカミノルタプラザ(東京都新宿区)は、2014年7月15日~8月10日、特別企画展「『月の神秘展』ー『月』の知られざる秘密に迫るー」を開催する。

 同展では、知っておきたい月の基本的知識や天文現象が起こる仕組みを、立体模型、パネル、映像で紹介する。

 国立天文台が開発している、4D2Uプロジェクトの映像も見れる。4D2Uプロジェクト(国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト)とは、宇宙空間で見ているような立体的な天体画像を、時間の流れとともに変化する様子が観察できる4次元世界の解説映像のこと。

 また、天体写真家である林完次氏が撮影した、スーパームーン(月と地球が大きく近づいたときに見える大きな月)、ブルームーン、ストロベリームーンなどの神秘的な月の作品を大型プリントで展示する。

 さらに、ウェザーニューズの協力のもと、投稿された月の画像をモニター展示し、全国の月の表情を楽しめる。

  【監修】全体/渡部潤一(国立天文台 副台長)、映像/小久保英一郎(国立天文台 理論研究部教授)、パネル/寺薗淳也(会津大学 企画運営室兼先端情報科学研究センター 准教授)、写真/林完次(天体写真家、天文作家)

 【主催】コニカミノルタプラザ(コニカミノルタ)

 【協力】国立天文台/ウェザーニュース

 なお、来たる8月11日には、スーパームーン(月が地球に最も近づいたときに満月または新月を迎えること)を、10月8日には、皆既月食を見ることができる。

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●宇宙探査<新刊情報>●「宇宙はなぜこのような形なのか」(NHK「コズミックフロント」著/KADOKAWA)

2014-06-08 22:19:04 | ●宇宙探査<新刊情報>●

 

<新刊情報>

 

書名:宇宙はなぜこのような形なのか

著者:NHK「コズミックフロント」制作班

監修:渡部潤一・国立天文台副台長

発行:KADOKAWA(角川EPUB選書)
 
 NHKの人気科学番組「コズミック フロント」。宇宙研究の最前線に迫る内容を「解き明かされる宇宙のしくみ」「生命から宇宙を見る」などの4テーマで再構成し、美麗な映像とともに収録。宇宙を知る最良の1冊。

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●宇宙探査●2014年カブリ天体物理学賞、インフレーション理論のアラン・H・グース氏など3名が受賞

2014-06-04 11:10:43 | 宇宙

  東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(IPMU)は、2014年カブリ天体物理学賞が「宇宙のインフレーション理論の提唱」の業績により、アラン・H・グース(米国、マサチューセッツ工科大学)、アンドレイ・D・リンデ(米国、スタンフォード大学)、アレクセイ・A・スタロビンスキー(ロシア科学アカデミー・ランダウ理論物理学研究所)の3氏に授与されると発表した。

 インフレーション理論によれば、私たちの住む宇宙は誕生直後、非常に短い時間に急速に膨張をしたと考えられる。この凄まじい膨張を「インフレーション」と呼ぶ。インフレーションのシナリオなしでは、現在の宇宙が形作られたことを説明出来ない。現在、数千人もの理論物理学者がインフレーション理論に取り組んでおり、様々なバリエーションのインフレーションのモデルについて、活発な議論がおこなわれている。

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