米航空宇宙局(NASA)と米宇宙ベンチャーのスペースXは、日本時間31日早朝、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから宇宙飛行士2人を乗せた新型宇宙船「クルードラゴン」を打ち上げ、民間企業としては初の有人飛行の打ち上げに成功した。
現在、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングへ向けて飛行中。
安全性が確認されれば、今年8月30日に本番の打ち上げを行い、野口聡一宇宙飛行士が米国人飛行士3人と、ISSでの半年間の長期滞在に向かう。
米航空宇宙局(NASA)と米宇宙ベンチャーのスペースXは、日本時間31日早朝、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから宇宙飛行士2人を乗せた新型宇宙船「クルードラゴン」を打ち上げ、民間企業としては初の有人飛行の打ち上げに成功した。
現在、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングへ向けて飛行中。
安全性が確認されれば、今年8月30日に本番の打ち上げを行い、野口聡一宇宙飛行士が米国人飛行士3人と、ISSでの半年間の長期滞在に向かう。
北海道大学低温科学研究所の香内 晃教授、桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部の中野英之教授、岡山大学惑星物質研究所の山下 茂准教授、奥地拓生准教授、九州大学大学院理学研究院の奈良岡浩教授、海洋研究開発機構生物地球化学センターの高野淑識主任研究員、東京大学大学院理学系研究科の橘 省吾教授らの研究グループは、星間分子雲のチリに大量に含まれている有機物を加熱すると、水が大量に生成されることを発見した。
これまで、地球に水をもたらした物質としては、彗星の氷や、炭素質隕石に含まれる水を含む鉱物などが候補になっていた。しかし、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の探査によって彗星の氷の寄与はほとんどないことがわかり、また、炭素質隕石では地球の水が多くなりすぎるなどの問題があり、地球の水の起源はわかっていなかった。
星間分子雲由来の有機物は、氷がなくなってしまう、太陽から2.5天文単位の距離より内側の領域でも残っているため、有機物から水ができるという結果は、地球のみならず、火星や小惑星の水の起源を解明する上で、重要な成果。
「はやぶさ2」によって採取された試料中の有機物の分析と相まって、地球をはじめ、地球型惑星の水や有機物の起源が解明されることが期待される。 (海洋研究開発機構<JAMSTEC>)
米フロリダ州のケネディ宇宙センターで、日本時間28日早朝に予定されていた民間開発初の有人宇宙船「クルードラゴン」の打ち上げは、悪天候のため延期された。
新たな打ち上げ予定日時は日本時間5月31日午前4時過ぎ。
無人補給機「こうのとり」9号機が5月25日、国際宇宙ステーション(ISS)に到着し、ISSのロボットアームでキャッチされた。
ドッキング作業は26日午前に終わる予定。
ANAホールディングス(ANAHD)、ANAグループのアバターイン(avatarin)、および宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」を活用し、宇宙アバター「スペースアバター(space avatar)」の実証プロジェクトを5月から開始する。
アバターインは、地上400km上空を秒速8kmで周回する「きぼう」に宇宙アバター「スペースアバター」を設置し、その操作体験を一般の人々に提供する。
世界初の試みとして、一般の人々が街中から、「きぼう」に設置される「スペースアバター」をリアルタイムで直接動かし、「きぼう」船内から宇宙や地球を眺めることが可能になる。
「スペースアバター」は、JAXAの「きぼう」の有償利用制度を利用し、宇宙ステーション補給機「こうのとり」9号機に搭載され、2020年5月に「きぼう」へ到着。
「スペースアバター」には、アバターインが独自に開発した、JAXA施設外から「きぼう」と通信する技術や映像伝送技術を利用している。
「スペースアバター」を「きぼう」の窓に設置し、地上の特設会場からアバターを自由に操作し、宇宙や地球の景色等を地上に配信することで、あたかも自身が宇宙にいるような世界初のアバター体験を得ることができる。
2020年を目標として一般向けのイベントを実施し、都内の特設会場において体験することができる。
H-IIBロケット9号機に搭載された宇宙ステーション補給機「こうのとり」9号機(HTV9)は、種子島宇宙センターより5月21日2時31分に打ち上げられ、打ち上げに成功した。
現在、通信リンク及び3軸姿勢を確立し、国際宇宙ステーション(ISS)到着に向け、順調に飛行している。
このあと、「こうのとり」9号機は、5月25日にISSに到着し、ロボットアームによる把持が25日21時15分ごろ、そして、ISSへの結合完了が26日明け方の予定。
今回で「こうのとり」の任務は終了し、21年度以降は現在開発中の後継機「HTV-X」が引き継ぐことになっている。
米航空宇宙局(NASA)は、月・宇宙探査の新たな国際間の原則「アルテミス協定」を発表した。
同協定は、現在、宇宙の憲法と呼ばれる1967年の「宇宙条約」をベースに、平和利用などの新たな原則を盛り込んだもので、二国間協定となっている。
現在、米国は、有人月探査「アルテミス計画」を推進しており、参加国との間に同協定を結ぶものと思われる。
月や火星の有人探査が行なわれる際に、領土や資源問題をどう解決するかが今後、国際問題として急浮上することになる。
特に、中国がこれらの問題にどのような態度で臨むかが注目される。
JAXAと国連宇宙部との連携協力に基づく第2回「KiboCUBE」選定の、グアテマラ・デル・バジェ大学の超小型衛星(衛星名:Quetzal-1<ケツァル-1>)が4月29日に国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」より放出された。
衛星放出のライブ映像や筑波宇宙センターの「きぼう」運用管制室の様子が配信され、バジェ大学関係者はグアテマラ共和国内から見守った。
Quetzal-1は、グアテマラ共和国初の人工衛星として開発され、「きぼう」からの放出後、バジェ大学が運用を行う。今回得られる衛星開発技術および技術実証で得られる観測データは、将来のリモートセンシング技術開発に繋がるもの。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2020年度からプログラミング教育が小学校で実施、また2021年度からは中学校で拡充されることをうけ、宇宙教育教材の開発を行い、すでに「人工衛星編」「地球観測編」の2つを公開しているが、この度「ロケット編」「はやぶさ2編」を公開した。
「ロケット編」は、ロケット打上げゲームを作りながら、プログラミングの基礎およびロケットの特徴を学ぶ教材。
「はやぶさ2編」は、はやぶさ2が小惑星リュウグウで行ったタッチダウン運用をプログラミングで再現する教材。
どちらも、プログラミングの基礎に宇宙の要素を取り入れた内容となっており、小学生~中学生まで幅広く使える教材。これからプログラミング学習を開始する方はもちろん、基礎を学習したあとの復習としても活用できる。
個人での利用、授業のような教育活動での目的なら、誰でも利用可能。事前準備として、Scratchのインストールと同教材のダウンロードが必要だが、パソコンとインターネット環境さえあれば実施可能。
現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出自粛となっている家庭でも簡単に取り組むことができる。
<新刊情報>
書名:深宇宙ニュートリノの発見~宇宙の巨大なエンジンからの使者~
著者:吉田 滋
発行:光文社(光文社新書)
2017年9月23日の早朝、ある知らせが著者の携帯電話に届いた。著者らが苦労の末に南極に建設した素粒子観測施設「アイスキューブ(IcuCube)」がニュートリノを捉えたという知らせだった。それは、40億光年の彼方から、40億年の歳月をかけて南極点の氷河に突き刺さった宇宙からの使者だった――。巨大なブラックホールをもつ、超高エネルギーのニュートリノを放出している銀河とは、いったいどんな天体なのか? アイスキューブで中心的な役割を果たしてきた著者が、宇宙研究の新たな地平を切り拓く「高エネルギーニュートリノ天文学」と呼ばれるサイエンスの現場の息吹を伝える。