アイスペース(ispace)は、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1の打ち上げを、最短で2022年11月に設定したと発表した。
この月着陸船が月に到達できれば、日本の民間企業としては初めて。
2021年6月から組み立てを開始した月着陸船(ランダー)のフライトモデルは、組立作業を完了し、2022年6月から、過酷な宇宙空間での稼働に向けた振動試験、熱真空試験、機能試験等の最終試験を行っている。
環境試験完了後、ランダーは打ち上げ予定地であるフロリダへ輸送を行う予定。打ち上げは、現時点で最短で2022年11月を予定している。
現在開発は計画に沿って進行しており、2022年9月には全ての試験を完了する予定。最終試験完了後、ランダーは打ち上げ予定地であるフロリダへ輸送され、打ち上げに向けた最終準備を進める。
また、打ち上げ後のランダーの運用に備えるため、東京・日本橋に開設した管制室(ミッションコントロールセンター)では、ミッションで起こり得る課題を想定したシミュレーション訓練を行っている。
ランダーの上部にはペイロードの搭載が可能で、ミッション1では7個のペイロードを輸送予定(HAKUTO-Rのコーポレートパートナーである日本特殊陶業の固体電池/UAEドバイの政府宇宙機関であるMBRSCの月面探査ローバーRashid/AXAの変形型月面ロボット/カナダ宇宙庁によるLEAPの一つに採択されたMCSS社のAIのフライトコンピューター/カナダ宇宙庁によるLEAPの一つに採択されたCanadensys社のカメラ/HAKUTOのクラウドファンディング支援者のお名前を刻印したパネル)。その他のペイロードについては後日公開する。