国際宇宙ステーション(ISS)参加機関は、野口宇宙飛行士が搭乗するクルードラゴン宇宙船(Crew-1)の打上げが、10月31日(土)午後3時40分(日本時間)行われると発表した。
◇
【クルードラゴン宇宙船(Crew-1)の打上げ日時】
2020年10月31日(土) 午後3時40分(日本時間)
2020年10月31日(土) 午前2時40分(米国東部夏時間)
なお、上記の打上げ日時は、ISSの運用状況等に応じて変更される可能性がある。
国際宇宙ステーション(ISS)参加機関は、野口宇宙飛行士が搭乗するクルードラゴン宇宙船(Crew-1)の打上げが、10月31日(土)午後3時40分(日本時間)行われると発表した。
◇
【クルードラゴン宇宙船(Crew-1)の打上げ日時】
2020年10月31日(土) 午後3時40分(日本時間)
2020年10月31日(土) 午前2時40分(米国東部夏時間)
なお、上記の打上げ日時は、ISSの運用状況等に応じて変更される可能性がある。
小惑星探査機「はやぶさ2」による小惑星Ryugu(リュウグウ)の探査活動に基づく、次のような研究成果をまとめた論文が、イギリスのオンラインジャーナル 「Nature Astronomy」に掲載された。
◇
暗いリュウグウ表面に非常に明るい岩塊が多数個発見された。
光学航法カメラ(ONC)と近赤外分光計(NIRS3)の観測により、この明るい岩塊のうち6つは外来起源物質である可能性が高いことがわかった。特にこれらの岩塊はS型小惑星と似た反射スペクトルを持っていることが示された。
これらの岩塊はリュウグウの母天体とS型小惑星との衝突によりもたらされたものである可能性が高いと考えられる。
ベヌーではV型小惑星に近い外来起源物質が発見されており(同論文と同時に発表された米国のOSIRIS-REx探査機チームの論文ではベヌー表面でも明るい岩塊が発見されたことが報告されている)、両者を比較すると両者が違う衝突史を経てきたことが分かる。
また、リュウグウで見つかった明るい岩石のうち多くはリュウグウと似た反射スペクトルを持つことも分かった。
これらはリュウグウ母天体内部の異なる場所からきたものであると考えられる。
「はやぶさ2」の回収試料の中にはこれらの明るい岩塊片が混ざっている可能性があり、それらを調べることによりリュウグウ母天体の熱進化や衝突天体についてより詳細な情報を得られることが期待できる。(日本宇宙航空研究開発機構<JAXA>)
<新刊情報>
書名:宇宙に行くことは地球を知ること~「宇宙新時代」を生きる~
著者:野口聡一、矢野顕子
取材・文:林 公代
発行:光文社(光文社新書)
2005年、アメリカのスペースシャトルで初飛行、2009年12月からの2度目の宇宙飛行ではロシアのソユーズ宇宙船に搭乗し、163日間に及ぶ宇宙長期滞在を経験した宇宙飛行士の野口聡一さん。「宇宙好き」で知られ、これまで宇宙に関する数々の楽曲を発表、同時にNASAの宇宙情報をこまめにチェックし、ツイッターで分かりやすく発信しているミュージシャンの矢野顕子さん。2020年、スペースXの新型宇宙船「クルードラゴン」運用初号機「Crew-1」への搭乗を控え、2人の対談が実現。「誰もが宇宙に行ける時代」の到来という歴史的転換点を迎えた今、両者が語る宇宙の奥深さと魅力とは。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)および日本放送協会(NHK)は、宇宙での撮影が可能となるスーパーハイビジョンカメラ(4K・8Kカメラ)を共同開発し、JAXAの火星衛星探査機(MMX=Martian Moons eXploration)に搭載することを決定した。
史上初めて、間近からの火星および火星衛星の8K撮影に挑むとともに、探査機の実際の飛行データと組み合わせることで、3億キロ彼方の火星やその衛星(火星圏)の探査の様子を超高精細映像で再現する試み。
JAXAは、火星衛星の起源や火星圏の進化の過程を明らかにすることを目的として、2024年度の打上げを目指し、現在、MMXの開発を進めている。
MMXは、火星の衛星であるフォボス・ダイモスや火星の科学観測を行うとともに、フォボスに着陸してその表面から砂を採取し、地球に帰還することを目指す国際的に注目度の高いサンプルリターンミッション。
NHKは、MMXの挑戦をスーパーハイビジョンで映像化し放送などで広く伝えるため、JAXAと共同でMMXに搭載する宇宙空間での撮影が可能な4Kと8Kカメラの開発を進めている。
一定間隔で撮影した画像は、一部を地球に伝送して滑らかな映像にする。また、オリジナルの撮影データは、MMXの帰還カプセル内のメモリに記録し地球に持ち帰ることを計画中。
MMXのイメージCGは、以下のリンクから。
「JAXA Channel」→https://youtu.be/SLEeW6krmCk外部サイト
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、現在、H3ロケットの開発を進めているが、第一段エンジン用として新たに開発中のLE-9エンジンにおいて技術的課題が確認された。
この技術的課題への対応を確実に行うために、当初2020年度の打上げを目指していた試験機初号機の打上げを2021年度へ、2021年度の打上げを目指していた試験機2号機の打上げを2022年度へと計画を見直すこととした。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)およびトヨタ自動車は、両者が共同研究を進める燃料電池車両技術を用いた月面でのモビリティ「有人与圧ローバ」の愛称を「LUNAR CRUISER(ルナ・クルーザー)」と命名した。
「ルナ・クルーザー」という愛称には、共同研究において試作車の製作など実際にモノづくりを進めていく中で、関係者や一般の人々に親しみを持ってもらいたい、トヨタのSUV・LAND CRUISERがもつ「必ず生きて帰ってくる」という精神や、品質、耐久性、信頼性を月面という過酷な環境を走る有人与圧ローバにも引き継いでいきたいという想いを込めている。
JAXAとトヨタは、2020年代後半の打ち上げを目指し、2019年6月13日に締結した共同研究協定に基づき、有人与圧ローバの研究を進めている。今年度(2020年度)は、シミュレーションによる走行中の動力や放熱の性能確認、タイヤの試作・走行評価、VR(仮想現実)や原寸大の模型を活用した有人与圧ローバ内部の機器配置の検討など、各技術要素の部品の試作、試作車の製作に取り組んでいる。
さらに、JAXAとトヨタは、“チームジャパン”の仲間づくりの一環として、「有人与圧ローバが拓く“月面社会”勉強会(通称:チームジャパン勉強会)」を通じ、有人与圧ローバを出発点として、将来の月面社会のビジョンや課題について様々な業種間で横断的に意見交換を行っていく。