●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査<新刊情報>●「第二の地球を探せ!」(田村元秀著/光文社)

2014-10-29 18:27:52 | ●宇宙探査<新刊情報>●


  <新刊情報>

 

書名:第二の地球を探せ!~「太陽系外惑星天文学」入門~

著者:田村元秀

発行:光文社(光文社新書)

 私たちはどこからきたのか、私たちは何者か、そして、私たちはどこへ行くのか・・・。いま、私たちは人類の永遠の問いに科学的に答えられる「第二の地動説」革命の時代に生きている。それは、1995年、太陽系外惑星の発見という歴史的な出来事によって始まった。天文学の歩みと、系外惑星の発見に情熱を注ぐ「プラネット・ハンター」たちの熱いドラマを交え、数々の観測法を分かりやすく紹介。地球に似た惑星は、銀河系、あるいは宇宙全体でどれくらいあるのか、地球以外にも生命は存在するのか・・・。21世紀を牽引する科学分野のひとつ、太陽系外惑星研究の第一人者が伝える天文学・惑星科学の最先端。

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●宇宙探査●POLARBEAR実験グループ、CMBのみで重力レンズ効果による偏光パターンを測定

2014-10-26 18:14:52 | 宇宙

 POLARBEAR(ポーラーベア)実験グループが、世界ではじめて宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の光の振動の向き(偏光)の観測結果のみに基づいて、重力レンズ効果による偏光パターンを測定することに成功した。

 POLARBEAR実験グループは、インフレーション理論のエネルギースケールを決定することなどを目標としており、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(カブリ IPMU)、カリフォルニア大学バークレー校、同サンディエゴ校などの研究者で構成されている。

 南米チリ・アタカマ高地に望遠鏡を設置して、我々が観測できる「宇宙最古の光」であるCMBを詳細に観測し、そこに現れる特殊な渦状の偏光「偏光Bモード」を調べることで宇宙誕生直後の姿や進化、その背後にある物理法則の解明を目指し実験が進められている。

 今回の一連のPOLARBEAR実験によるCMB偏光観測の初期成果は、重力レンズ効果による小さな渦の偏光Bモードを世界で初めて観測したもの。4.7σ(シグマ)の有意性(99.999%以上の確率)での測定に成功し、将来のニュートリノ質量和の精密観測に向けた道筋を拓いた。

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●宇宙探査●JSF、「無重力簡易実験」の参加者の募集を開始

2014-10-22 21:20:47 | その他

 日本宇宙フォーラム(JSF)は、平成26年11月30日(日)に行われる航空機の放物線飛行(パラボリックフライト)によって作られる無重力簡易実験の参加者の募集を開始した。

 JSFではダイヤモンドエアサービス(DAS)が実施する無重力簡易実験の窓口業務を行っており、実験に関する問合せ対応から実験の準備支援まで幅広くサポートする。

 離着陸場所:県営名古屋空港(愛知県西春日井郡豊山町)

 料   金:MU-300(4人乗) 1名につき 307,000円(消費税込)
       貸切料金 1,228,000円(消費税込)
       G-Ⅱ(7人乗) 1名につき 407,000円(消費税込)
       貸切料金 2,849,000円(消費税込)
 

対象年齢 :10歳~70歳

 航空機の放物線飛行(パラボリックフライト)によって作られる無重力空間では、・ペットボトルの水を飲むことはできるか?・雑巾は上手に絞れるのか?・砂時計の砂はどうなるか?などのさまざまな簡易実験を行うことができる。

 

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●宇宙探査●LiteBIRD計画、文部科学省の「ロードマップ2014」に選ばれる

2014-10-21 15:32:36 | 人工衛星

 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の村山斉機構長を計画責任者とした「LiteBIRD - 熱いビッグバン以前の宇宙を探索する宇宙マイクロ波背景放射偏光観測衛星」計画が、文部科学省の設置している科学技術・学術審議会学術分科会研究環境基盤部会のもとに設置された学術研究の大型プロジェクトに関する作業部会が策定した「学術研究の大型プロジェクトの推進に関する基本構想 ロードマップの策定 – ロードマップ2014 -」の「新たにロードマップとして掲載する10計画」のひとつに選ばれた。

 LiteBIRD(ライトバード)計画は、熱いビッグバン以前の宇宙を記述する現在最も有力な仮説である「インフレーション宇宙仮説」を検証するため、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の偏光の観測からインフレーションの証拠となる「原始重力波」の痕跡の検出を目的とする衛星計画。

 2020年代初頭に打ち上げ、約2年間の観測を行うことが想定されている。Kavli IPMUと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が中心機関となり、国立天文台(NAOJ)や高エネルギー加速器研究機構(KEK)などの連携機関とも協力しながら計画の実現を目指している。

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●宇宙探査●宇宙エレベーター協会、「SPEC2014」の記録映像をホームページ上で公開

2014-10-20 11:05:25 | 宇宙エレベーター

 宇宙エレベーター協会は、2014年8月6~9日に、静岡県富士宮市の大沢扇状地で実施した、「第6回宇宙エレベーターチャレンジ(SPEC2014)」の記録映像を同協会ホームページ上で公開した。

 同大会においては、バルーン到達高度1,200m、クライマーの昇降高度1,200mの2回連続昇降が記録された。

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●宇宙探査●東大Kavli IPMU、水素のない超新星の正体を初めて解明

2014-10-17 19:32:14 | 宇宙

  東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(東大Kavli IPMU)のメリーナ・バーステン特任研究員らは、2013年に見つかり、初めて爆発前後の観測データが得られた水素のない超新星について、観測データを合理的に説明する爆発の仕組みの解明に成功した。

 この理論研究から分かったのは、連星系をなす2つの星のひとつが、外側の水素の層を相手の星にはぎ取られ、軽いヘリウム星に成長したところで超新星爆発をしたということであった。

 超新星爆発の光が十分に暗くなる2015年には、ハッブル宇宙望遠鏡によって相手の星が観測できると予測されている。

 この星を発見することで、星の進化と超新星爆発の理論モデルを観測により実証できると期待される。

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●宇宙探査●超大型望遠鏡「TMT」の建設がハワイ・マウナケア山でスタート  

2014-10-10 21:49:17 | 天体観測施設

 日本、アメリカ、中国、インド、カナダの5か国共同で計画され、2022年からの本格運用を目指す超大型望遠鏡「TMT」(Thirty-Meter Telescope:30m望遠鏡)の起工式が10月8日、ハワイ・マウナケア山行われ、2021年の稼働開始に向け建設がスタートした。

 TMT はすばる望遠鏡に比べて、視野の広さ以外はほぼ全ての面で高性能な望遠鏡になる。すばる望遠鏡の視野を活かして興味深い天体を発見し、これを TMT で詳細に調べるといった、「すばる望遠鏡と TMT の連携」が期待されている。

口径               すばる:8.2メートル      TMT:30メートル
集光力              すばる:52.8平方メートル  TMT:707平方メートル
解像度(補償光学使用時)    すばる:0.03秒角            TMT:0.008秒角
相対感度             すばる:1             TMT:179倍

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●宇宙探査●三菱重工業とJAXA、静止気象衛星「ひまわり8号」の打ち上げに成功

2014-10-07 13:03:23 | 人工衛星

 三菱重工業および宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、静止気象衛星「ひまわり8号」(Himawari-8)を搭載したH-ⅡAロケット25号機 (H-ⅡA・F25)の打上げを、10月7日午後2時16分、種子島宇宙センターから行い、軌道に乗せることに成功した。

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●宇宙探査●日本で10月8日に皆既月食

2014-10-05 17:18:27 | 月面探査

 満月が地球の影にすっぽり入る皆既月食が、10月8日の夜に日本で見ることができる。

 完全に影に覆われるのが午後7~8時台。欠け始めてから満月に戻るまでは3時間余り。

 日本で広く観測できる皆既月食は、2011年12月以来となる。

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●宇宙探査●東京大学など、膨大な「すばる」の画像データを解析し公開へ

2014-10-03 11:21:37 | 宇宙

 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)、情報・システム研究機構 統計数理研究所(ISM)、筑波大学と日本電信電話コミュニケーション科学基礎研究所(NTT CS研)は、今後5年間をかけて、地上大型望遠鏡「すばる」で取得される25兆ピクセルにおよぶ膨大な画像データを、最新の機械学習と統計数理、さらに、大規模コンピューターシミュレーションを駆使して解析し、目には見えない宇宙のダークマター分布を3次元で明らかにすることになった。

 この解析の過程において、大規模化する宇宙探査によるビッグデータと情報統計学を融合させた新領域「統計計算宇宙物理学」という学問の創出を行う一方、さらに、万人がオンデマンドで宇宙を探索できる次世代アプリケーション技術を開発する。

 Kavli IPMUでは、ハワイ、マウナケア山頂のすばる望遠鏡に新しく搭載した超広視野カメラHyper Suprime-Camから得られる300夜分、25兆ピクセルのビッグデータを用いて、宇宙の運命を決めるといわれるアインシュタイン方程式の解を導き、宇宙の未来を予測する研究を進めている。

 超高画質の観測データからは様々な情報が得られるが、画像に隠れたダークコンテンツを効率的に抽出することが必須とされている。

 今まで、目視に頼ることが多かった同分野に、NTT CS研の画像処理技術を用い、さらに、ISMとNTT CS研の機械学習とベイズ統計の手法を利用することで、新天体発見や宇宙の未知の現象の探索に迫る。

 また、分散ストレージとデータベース技術を保有する筑波大学との協働により、可視化した天体カタログデータベースを広く一般に公開する。

 世界各国の天文ファンが100億光年先の宇宙をスマートフォンなどを用い、手のひらから、また、家庭のテレビでも楽しむことができる環境の構築を目指すことにしている。

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