日本神話に登場する神や、神が乗る船の名前である「天鳥船」に因んだ。
「はやぶさ2」は、小惑星りゅうぐうの砂を採取して2020年に地球に届けた後、新たな旅を続けている。
米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「オシリス・レックス」が9月24日、地球に帰還した。
「オシリス・レックス」は、小惑星「ベンヌ」から試料を採取しており、日本の無人探査機「はやぶさ」の米国版。
NASAによる小惑星の試料回収は、これが初めて。
米航空宇宙局(NASA)と米ジョンズ・ホプキンズ大は、衛星探査機「DART」を小惑星ディモルフォスに突入させ、軌道を変更させる実験に成功した。
これは、地球に衝突しそうな小惑星の軌道をずらして地球を守る「プラネタリーディフェンス(惑星防衛)」の確立に向けて行われたもの。
アメリカ航空宇宙局(NASA)は、小惑星の軌道を変更させる探査機「DART(Double Asteroid Redirection Test:二重小惑星方向転換試験)」を2021年11月に打ち上げたが、2022年9月27日8時14分(日本時間)に、二重小惑星の衛星であるディモルフォスに衝突させる。
今回のミッションのターゲットは、小惑星「ディディモス」(直径780m)とその衛星「ディモルフォス」(直径160m)からなる二重小惑星。
今回は、地球にある小惑星が衝突する確率が高いと判断された場合に、事前に衝突体をぶつけて小惑星の軌道を変えることで、地球に甚大な被害をもたらす衝突を回避させる初の試み。
「はやぶさ2」により帰還した「リュウグウ」試料の初期記載に関する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究論文が、イギリスのオンラインジャーナル「Nature Astronomy」誌にに掲載された。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2020年12月に小惑星探査機「はやぶさ2」によりC型地球近傍小惑星「リュウグウ」の表層2箇所から計5.4gの試料を持ち帰った。
始原的な隕石を分析することから、地球を生命惑星とした太陽系形成期のプロセスを理解する努力がなされてきた。また、C型小惑星は、炭素に富む小天体であることが望遠鏡観測から推定され、始原的な隕石の母天体であると考えられてきたが、これまで物的証拠はなかった。
持ち帰られた試料のサイズ・重量・可視/近赤外反射スペクトル分析を進めた結果、帰還試料は現地での撮像観測から知ることができた小惑星全体の特徴を反映しており、水・有機物に富む始原的な特徴を持つことが明らかになった。
既知の隕石と比較すると、最も太陽の組成と近い始原的な隕石と似ているが、より暗く、比重が小さいという特徴を持つことが分かった。「はやぶさ2」は、その由来が明快であり、かつ、太陽系初期の情報を雄弁にもたらす試料を帰還させたと言うことができよう。
2021年6月に開始された初期分析では、より詳細な分析が行われており、試料が太陽系形成論を進展させる潜在能力がより明らかになることが期待される。
初期記載の結果をまとめると、帰還したリュウグウ試料はリュウグウ表層試料の代表的な試料であり、可視・近赤外スペクトルの特徴や顕微鏡観察の結果から高温包有物が見られない点などから既知の隕石ではCIコンドライトに最も似ているが、密度が小さいこと、反射率が低い点では異なっていることが明らかになった。今後、引き続いて行われるより詳細な分析、すなわち、初期分析・2次キュレーション分析、公募分析に対して参照となる情報を提供することが出来た。この初期記載成果は今後の国内外のサンプルリターンミッションに対しても、キュレーションとして初期にどこまでしなければいけないのかということについての標準とすべき、好例となった。<宇宙航空研究開発機構(JAXA)>
米航空宇宙局(NASA)は、10月16日、木星軌道上の「トロヤ群」と呼ばれる小惑星群を目指す無人探査機「ルーシー」を打ち上げた。
木星トロヤ群への探査機打ち上げは初めて。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙探査機「はやぶさ2」が地球に届けたカプセルに入っていた小惑星「りゅうぐう」の試料は、約5.4gだったと発表した。
目標であった0.1gの50倍を超える試料採取に成功した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」再突入カプセル内のサンプルコンテナから採取したガスが、小惑星リュウグウからのガスサンプルであることを確認した。
12月7日に豪州ウーメラ現地本部に設置されたQLF(Quick Look Facility)にてサンプルコンテナ内から採取されたガスの質量分析を行った結果、地球の大気成分とは異なることが示唆された。
さらに、確認のためにJAXA相模原キャンパス地球外試料キュレーションセンターで同様の分析を12月10日から11日にかけて行い、サンプルコンテナ内のガスは小惑星リュウグウ由来のものであるとの判断に至った。
なお、地球圏外から気体状態の物質のサンプルリターンは世界で初めて。
引き続き、サンプルコンテナの開封作業を行うとともに、採取したガスについての分子組成や同位体組成の詳細な分析を初期分析チームにて行う。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」再突入カプセル内のサンプルコンテナより、小惑星「リュウグウ」由来のサンプルを確認した。
12月6日に豪州ウーメラにて回収された「はやぶさ2」再突入カプセルは、12月8日にJAXA相模原キャンパスに搬入され、以降、再突入カプセル内のサンプルコンテナの開封作業を行い、12月14日にサンプルコンテナ内部に小惑星「リュウグウ」由来と考えられる黒い砂粒状のサンプルを確認できた。
これはサンプルキャッチャー(サンプルが格納される容器)の入り口に付着していた粒子と考えられる。
引き続き、サンプルコンテナ内のサンプルキャッチャーの開封作業を行い、サンプルの取り出しと分析作業をキュレーションおよび初期分析チームにて行う。
豪州ウーメラにて回収された小惑星探査機「はやぶさ2」再突入カプセルは、12月8日に宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスに到着し、11時27分にキャンパス内の地球外試料キュレーションセンター内に搬入された。