ISS(国際宇宙ステーション)の物資を運ぶ米スペースXの無人ロケット「ファルコン9」が6月28日、フロリダ州のケープカナベラル基地から打ち上げられが、その直後に爆発した。
今後の民間主導のNASAの宇宙開発やISSの運用にも影響がでそうだ。
ISS(国際宇宙ステーション)の物資を運ぶ米スペースXの無人ロケット「ファルコン9」が6月28日、フロリダ州のケープカナベラル基地から打ち上げられが、その直後に爆発した。
今後の民間主導のNASAの宇宙開発やISSの運用にも影響がでそうだ。
油井宇宙飛行士搭乗のソユーズ宇宙船(43S/TMA-17M)の打ち上げ目標日は、2015年7月23日(木)6時02分(日本時間)に設定している。
油井宇宙飛行士は、現在、米国でISS長期滞在へ向けての準備を進めているところ。
JAXAは、ソユーズ宇宙船打ち上げの安全性の確認作業を継続して行っており、油井宇宙飛行士の打ち上げに向けて準備を進めている。
宇宙エレベーター協会は、宇宙エレベーターの技術実証イベント「SPEC 2015 第7回宇宙エレベーターチャレンジ」を8月11日から4日間、福島県いわき市内(予定)で実施する。
内容は、宇宙エレベーターのクライマーモデルとテザードバルーンを使った共同実験で、上空に係留したバルーンから地上までつないだロープ/ベルトを連続昇降する昇降機の性能計測(バルーン高度は調整中)を行う。
参加チームは、国内外20チーム程度を予定(2014年は海外含む19チームが参加)。
ヘリウム入りバルーンによるテザーの掲揚高度は、実行委員会と参加チームで今後決定する予定。
これまでの記録で、地上から1000m以上のテザー昇降を達成したのは4団体のチーム。
SPEC 2015では1000m昇降に必要なクライマー技術の成熟を目指し、より多くのチームによる高高度昇降クライマー技術の共有を目指すことにしている。
グーグルによる賞金総額3000万ドルの国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」(GLXP)に挑戦するispace(東京都港区麻布台)が運営する日本初の民間月面探査チーム「HAKUTO(ハクト)」は、丸紅情報システムズ(MSYS)とテクノロジーパートナー契約を新たに締結した。
今後、ハクトは、丸紅情報システムズから3Dプリンターと3Dスキャナーの技術支援を受けて、月面探査ローバーのフライトモデルの開発を進めていくことにしている。
ハクトが開発・製作する月面探査機(ローバー)は、4輪タイプのローバーと2輪タイプのローバーの2タイプを組み合わせた「デュアルローバー」を特徴としており、月面に存在する縦孔を探査することを最終的なミッションとしている。2015年1月にはGLXPの「モビリティサブシステム中間賞」を受賞し、ハクトのローバーが宇宙空間でも機能する性能を持つことが評価されました。
2014年に製作されたハクトのプレフライトモデルの車輪は、ストラタシス製3Dプリンターで造形されているように、耐熱性に優れた造形材料「ULTEM9085」を使える点、また設計の自由度が高い点を生かし、今後開発されるフライトモデルでも3Dプリンターが活用される予定。
また、実際造形したものを設計と比較し設計値と実製品との製造差異を検証するために3Dスキャナを活用することで設計への改善を容易にし、より高品質の製造を実現でき、開発期間短縮に寄与できる。
ニューヨーク州立大学および国立天文台の研究者からなる研究チームは、すばる望遠鏡アーカイブデータを解析し、かみのけ座銀河団の中に854個もの「超暗黒銀河」が存在することを発見した。
かみのけ座銀河団は昔から研究が盛んに行われている有名な銀河団にもかかわらず、2014年のおわりに47個の超暗黒銀河が初めて見つかり話題となっている。
今回の研究で854個もの存在が確認されたことで、かみのけ座銀河団内での分布や超暗黒銀河の中にある星の種族が明らかになりました。
宇宙初期にあったとされるガスや塵におおわれた暗黒銀河は、恒星をほとんど、あるいは全く含まず、ダークマターにより支えられている、銀河程度の大きさの仮想上の天体で、ガスや塵も含むと考えられている。これら暗黒銀河は、私たちの住む銀河系の祖先と考えられている。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、本年4月1日より「国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)」として新たな一歩を踏み出した。「開かれたJAXA」のあるべき姿について「JAXAシンポジウム2015」を開催する。
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1. 日 時:平成27年7月2日(木) 18:30~20:45 (開場 17:30予定)
2. 会 場:有楽町朝日ホール(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11階)
3. プログラム概要・登壇者
◆平成26年度JAXA活動レポート(ビデオ上映)/平成27年度活動計画の紹介
◆挨拶 「国立研究開発法人としてのJAXAの新たな挑戦」 JAXA理事長 奥村 直樹
◆プレゼンテーション (1)和田 弘人 氏 (国土地理院)
(2)宍戸 健一 氏 (国際協力機構(JICA))
◆パネルディスカッション
「人工衛星利用を広げるために必要なこと」と「それを支えるための技術革新とは」
【コーディネータ】 元村 有希子 氏 (毎日新聞社)
【パネリスト】 宍戸 健一 氏 (国際協力機構(JICA))
明石 秀親 氏 (国立国際医療研究センター)
若松 健司 氏 (株式会社NTTデータ)
今井 良一 (JAXA理事)
4. 申込み方法 JAXAホームページより(参加無料、先着順)
総合研究大学院大学の大西響子氏らの研究グループは、アルマ望遠鏡を用いて棒渦巻銀河NGC 1097を観測し、その中心に位置する超巨大ブラックホールが太陽の1億4000万倍の質量をもつことを明らかにしました。
銀河とそこに含まれる超巨大ブラックホールは共に進化してきたと考えられており、その関係を議論する上で超巨大ブラックホールの質量はたいへん重要な情報。
今回の結果は、アルマ望遠鏡による2時間程度の観測で得られたものであり、超巨大ブラックホールの質量測定にアルマ望遠鏡が大きな威力を発揮することを示している。
アルマ望遠鏡はチリ・アタカマ砂漠に建設された大型電波干渉計。2002年から建設が始まり、2013年に完成した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、X線天文衛星「すざく」(ASTRO-EII)が6月1日以来、衛星の動作状況を知らせる通信が間欠的にしか確立できない状態が続いていると発表した。
現時点で、通信不良は電力不足に起因すると推測しており、間欠的な衛星の動作状況を知らせる通信データの蓄積から、衛星状況の把握に努めている。
「すざく」は衛星の電源が失われて姿勢制御ができず、およそ3分間に1回の周期で無制御にスピンしている状態だと推定されている。
今後少なくとも1~2ヶ月間にわたって正常観測への復帰を目指し、まずは姿勢の安定と、安定した電源を確保する方法を模索することになる。
X線天文衛星「すざく」(ASTRO-EII)は、2005年7月10日に打ち上げられ、目標寿命である約2年を超えて運用していた。
三菱重工業および宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H-IIBロケット5号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)を8月16日に打ち上げる。
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打上げ予定日:平成27年8月16日(日)
打上げ予定時間帯:22時01分頃(日本標準時)
打上げ予備期間:平成27年8月17日(月)~平成27年9月30日(水)
打上げ場所:種子島宇宙センター 大型ロケット発射場
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「太陽系フロンティア開拓による人類の生存圏・活動領域拡大に向けたオープンイノベーションハブ」が、科学技術振興機構(JST)の事業であるイノベーションハブ構築支援事業に採択された。
同イノベーションハブでは、月をはじめとした重力天体での持続的な活動に向けて、新たな産業が参加できる拠点を形成する。
具体的には、今後、同イノベーションハブで取り組む課題例の紹介や宇宙分野以外の企業・大学との意見交換を行う機会を設ける予定。
また、非連続的に人類の生存圏・活動領域を拡大させるための革新的な宇宙探査技術の実現に向けた情報提供依頼書(RFI)の発出を予定している。