●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●JAXA、能力増強型「イプシロン」で小型月着陸実験機「SLIM」の打ち上げ目指す

2013-09-30 15:17:36 | 月面探査
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、現在、小型月着陸実験機「SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)」の開発を推進しているが、今後、小型ロケット「イプシロン」の性能をより高め、「SLIM」を搭載し、月面着陸を目指すことにしている。

 「SLIM」は、将来の月惑星探査に必要なピンポイント着陸技術を実証しようという狙いを持っている。ピンポイント着陸によって、従来技術の「降りやすいところに降りる」から、「降りたいところに降りる」技術の確立を目指し、月面を使って実証実験を行う計画。

 「SLIM」では、2007年に打ち上げた月探査機である月周回衛星「かぐや」で見つけた月面の縦孔(MHH)を着陸候補地としている。縦孔の内部は、温度環境が月表面よりも穏やかであり、将来的に、縦孔に観測装置を設置した長期観測へと発展する可能性を秘めている。

 打ち上げロケットは「イプシロン(能力増強型)」を想定しており、遠地点高度約19,000kmの長楕円軌道で、ロケットから分離する。



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●宇宙探査●三菱重工、カナダのテレサット社から初の通信放送衛星打上げ輸送サービスを受注

2013-09-28 15:26:14 | ロケット
 三菱重工業は、世界の大手衛星オペレーターであるテレサット社(カナダ・オタワ)の通信放送衛星TELSTAR 12Vの打上げ輸送サービスを受注した。同社が商業衛星の打上げ輸送サービスを受注したのは今回が初めて。打上げは2015年後半の予定。

 通信放送衛星TELSTAR 12Vは、テレサット社が運用する西経15°の通信放送衛星TELSTAR 12の後継機で、南アメリカ、大西洋、EMEAの広範なエリアをカバーする。テレサット社は9月初めに、このTELSTAR 12Vを衛星製造企業である仏Astrium社から調達すると発表している。

 今回のロケットは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)において開発を進めているH-IIAロケット第2段機体を改良する高度化開発の成果を活用するもので、衛星をより静止軌道に近い軌道に投入することが可能となる。今回は、その初号機。

 H-IIA ロケットは、これまで22機中21機で打上げに成功している日本の基幹ロケット。打上げ成功率は95.5%で、高い成功率を誇っている。

 わが国の実用衛星打上げ用ロケットは、1975年打上げのN-Iロケットを皮切りに、宇宙開発事業団とその後のJAXAにより、N-II、H-I、H- II、H-IIA、H-IIBと開発が進められてきた。これらの開発で主要な役割を果たしてきた同社は、JAXAからの技術移転を受け、H-IIAは13号機(2007年9月打上げ)から、また、H-IIBは4号機(2013年8月打上げ)から、同社が製造から打上げまで一貫して衛星打上げを担う体制となっている。

 そのような中、2009年に、海外顧客からの初となる韓国航空宇宙研究院の多目的実用衛星3号機(KOMPSAT-3、打上げは2012年5月)の打上げを受注したのに続き、今回、初の商業衛星打上げを受注した。
 



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●宇宙探査●九工大と鹿児島大の共同提案、「はやぶさ2」の相乗り人工衛星に合格

2013-09-23 10:59:21 | 人工衛星
 九州工業大学は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公募した「はやぶさ2」に相乗りする小型副ペイロード(人工衛星)として、同学と鹿児島大学の共同提案が合格したと発表した。

 これは、平成26年秋期に打上げ予定の「はやぶさ2」に相乗りする小型副ペイロード(人工衛星)として、同学大学院 工学研究院 先端機能システム工学研究系 奥山圭一教授が、鹿児島大学と共同で提案した深宇宙通信実験機「しんえん2」が合格したもの。

 同提案では、炭素繊維強化熱可塑樹脂(CFRTP)による宇宙機の製作・宇宙利用実証や、通信手段としてアマチュア無線で使用している周波数帯を利用し、世界中のアマチュア無線家と連携しながら、月軌道周辺にある超小型宇宙機との通信技術を獲得するなどの成果が期待さあれる。

 さらに、これまでに実証されていない、地球から300万km以遠の深宇宙との通信技術の獲得を目指すことにしている。
 
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●宇宙探査●米オービタル・サイエンシズ社、無人補給船「シグナス」がISSにドッキング成功

2013-09-20 14:37:10 | 宇宙ステーション
 米宇宙ベンチャー企業のオービタル・サイエンシズ社は、日本時間の9月19日に、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ無人補給船「シグナス」を打ち上げ、予定軌道への投入に成功した。

 9月29日には、国際宇宙ステーション(ISS)に到着、初のドッキングに成功した。これは米スペースX社に続き、米国で2機目となる。
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●宇宙探査●JAXA、惑星分光観測衛星「SPRINT-A」の太陽電池の正常な稼働を確認

2013-09-15 21:20:24 | 人工衛星
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成25年9月14日14時00分(日本標準時)に内之浦宇宙空間観測所からイプシロンロケット試験機により打ち上げた惑星分光観測衛星「SPRINT-A」について、9月14日15時49分から内之浦局で受信したデータにより、太陽電池パドル(SAP)が正常に展開された事を確認したと発表した。

 現在、衛星の状態は正常。

 また、SPRINT-Aの愛称を「ひさき(HISAKI)」と命名した。「ひさき」という愛称の由来は以下の通り。

(1)内之浦の地名である「火崎」(津代半島の先端部の岬)
     内之浦で最初に朝日が当たる場所であり、内之浦の新しい夜明けの象徴
     内之浦の漁師が漁の安全を祈願する場所であり、内之浦を旅立つ船の安全な航行の象徴
     突端であり、衛星形状のイメージとも合致
(2)観測対象が、太陽(ひ)の先(さき)
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●宇宙探査●JAXA、「イプシロン」を打ち上げ、衛星の軌道投入に成功

2013-09-09 20:14:12 | ロケット
 JAXAは、9月14日午後2時、内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)から小型ロケット「イプシロン」を打ち上げ、衛星の軌道投入に成功した。
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●宇宙探査●JAXA、イプシロンロケット試験機打上げ中止の原因究明状況を公表

2013-09-06 22:42:42 | ロケット
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、イプシロンロケット試験機打上げ中止の原因究明状況について次の点を明らかにした。

 イプシロンロケット試験機は、8月27日の打上げに向けて作業を進めていたが、打上げ時刻の約19秒前に打上げを中止した。

 【打上げ中止の経緯】

 ① 13時45分00秒の打上げに向け、打上げ時刻の70秒前に自動カウントダウンシーケンスを開始した。
 ② 打上げ20秒前に地上装置(LCS)からの信号でロケットの搭載計算機(OBC)を起動。1秒後にOBCがロケットの姿勢計算を開始した。
 ③ LCSでは打上げ19秒前から姿勢データの監視を開始したが、ロール姿勢異常を検知して自動停止した。

 【現時点での原因】

 現時点で判明している原因は以下のとおりである。今後、さらに詳細な原因究明を行う。
 ①地上装置による監視が、搭載計算機の姿勢計算開始より約0.07秒早かったため、地上装置が姿勢異常と判定し、自動停止した。
 ②異常データが示された場合に即座に自動停止がかけられるように監視時間を厳しく設定していたことに加え、搭載計算機と地上装置の時間のずれに配慮できていなかったことが原因。
 ③8月20、21日に実施したリハーサルでは、打上げ18秒前までのカウントダウンシーケンスを流してシステム全体の確認を実施したが、本件については以下の理由により検出することが出来なかった。
 8/20のリハーサルでは、初めてロケットを搭載した状態でランチャ旋回を実施して、姿勢データを取得した。その結果、地上装置の監視設定値が適切ではないことが判明したため、自動停止項目から除外した。
 8/21のリハーサルでは、監視設定値を適切に変更したが、天候不良によりランチャ旋回を行わず、カウントダウンシーケンスを模擬した。
 ④リハーサル終了後に、取得データの評価により監視設定値の妥当性を確認したが、約0.07秒の微小なずれまでには思いが至らなかった。

 【対応状況】

 本事象への対策として、搭載計算機と地上装置の時間のずれを考慮した監視時間に変更する方向で検討を行う。併せて、今回の事象を踏まえ、次回の打上げに向けて万全を期すために、信頼性統括を長とする独立点検チームを結成し、打上げ準備状況の徹底的な再点検を行っている。
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●宇宙探査●JAXA、「こうのとり」4号機のISSからの分離及び再突入を計画通り完了

2013-09-03 22:10:21 | 宇宙ステーション
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)が、国際宇宙ステーション(ISS)から、9月5日午前1時00分頃(日本標準時)分離し、9月7日午後3時30分頃(同)大気圏に再突入し、予定の任務を終えたと発表した。

 機体のほとんどは燃え尽きたとみられるが、直径40㎝の球形装置「アイボール」は、高度約70㎞で外部に放出され、パラシュートで南太平洋に無事着水した。





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