宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」再突入カプセル内のサンプルコンテナから採取したガスが、小惑星リュウグウからのガスサンプルであることを確認した。
12月7日に豪州ウーメラ現地本部に設置されたQLF(Quick Look Facility)にてサンプルコンテナ内から採取されたガスの質量分析を行った結果、地球の大気成分とは異なることが示唆された。
さらに、確認のためにJAXA相模原キャンパス地球外試料キュレーションセンターで同様の分析を12月10日から11日にかけて行い、サンプルコンテナ内のガスは小惑星リュウグウ由来のものであるとの判断に至った。
なお、地球圏外から気体状態の物質のサンプルリターンは世界で初めて。
引き続き、サンプルコンテナの開封作業を行うとともに、採取したガスについての分子組成や同位体組成の詳細な分析を初期分析チームにて行う。