アイスペースが推進する民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」は、2021年6月からドイツで始まったランダー(月着陸船)のフライトモデル開発の組立工程の最終段階に入っている。
ランダーを制御するために必要な部品や燃料タンクを取り付け、今後、全ての燃料タンクが取り付けられたら、ランダーの上部と下部を組み合わせる工程に移る。
その後、多層断熱材、ソーラーパネル、着陸脚などの取り付けを行う。
組み立て終わったランダーのフライトモデルは、2022年4月頃から専用の施設で振動試験や熱真空試験など最後の環境試験を行った後、打ち上げ予定地のアメリカに輸送される予定。ミッション1の打ち上げは2022年末頃を予定している。
また、ミッション1の開発と並行してミッション2に向けた準備も進めている。
ミッション2ではアイスペースが開発するローバー(月面探査車)を走らせ月面探査を行う予定。
ミッション2の打ち上げ時期は、当初予定の2023年から2024年に予定に変更となった。打ち上げロケットは引き続きSpaceX社のFalcon9で打ち上げを行う。