富士通は、このたび、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運用する地球周回軌道上のスペースデブリ(宇宙ごみ)の状況を把握する「JAXA宇宙状況把握(SSA:Space Situational Awareness)システム」において、スペースデブリの軌道を計算する解析システムを新たに構築し、2022年4月1日より筑波宇宙センターにおいて稼働を開始した。
同解析システムでは、スペースデブリの効果的な観測を行うための観測計画を作成し、光学望遠鏡およびレーダーによる観測から得られたデータに基づいて計算したスペースデブリの軌道を、JAXAの衛星の軌道と比較解析する。
両者の接近を検知した場合は、衝突確率に加え、衝突を回避するための軌道制御に必要な情報を添えて、JAXAの衛星運用者に自動で通知することで、人工衛星の速やかな軌道修正の対応を支援する。