趣味多忙日記

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ベネルクス国境の旅(4)芸術の駅へ

2018-09-24 13:43:19 | ★2018ベネルクス国境の旅
>>2018ベネルクス旅行の目次はこちら


■ブルージュの水辺を散策

前回記事のつづきです。したがって、まだ9月9日、旅二日目の夕方です。




マルクト広場に戻ってまいりました。これは市役所。豪華であります。

ブルージュの街は、とにかく広大で、入り組んでいます。迷ったら、とりあえず鐘楼探して、そっちのほうへ向かってください。

マルクト広場に戻ってリセットできます。

へたに教会の鐘を目指すと、どこへ行くかわかりません、教会たくさんありすぎますので…笑


とにかくこの広場が、にぎやかで、明るくて、楽しい。

動画でも撮ってみたので、ご覧ください。

BGMは後付けではなく、実際に広場で流れているもの。

ブリュージュ マルクト広場の様子①


ブリュージュ マルクト広場の風景②


2曲目はともかく、1曲目は有名な曲なんですが、削除されちゃいますかなぁ…w


さて、この後もしばらく街を散策して、いい加減陽が傾いてきた(といっても既に夜7時過ぎなのですが)ので

ホテルのほうへと戻りがてら、ブリュージュの名前の由来にもなった“橋”のある風景をみていきます。

この辺から、まったく道がわからなくなりまして、ただ運河沿いに歩けば駅近くの公園に出られるぞと

そんな感覚で歩いていたものですから、これから載せる写真が、ブルージュのどの辺だったかはまったく不明です。

が、そんなことは問題ないでしょう、どこを歩いても美しいのがこの街、

私の見ていない素晴らしい風景も、まだまだあるはずですから。




かつて水運で栄え、栄華を極めた商人の街

その後船が入れなくなり、衰退した悲劇の街

さらに運河が再生され、復活した観光の街

運河は街の歴史を見続けてきたのです。




この位置に窓があるなど、日本では考えられませんが…

そもそも大雨というものは、想定されないのでしょうか




かつての船着き場と思われる場所

今は鴨の日向ぼっこにちょうどいいようです。




マルクト広場もいいですが、水辺のブルージュも趣があってよい。




また、観光都市だけあって、治安は大変よさそうで

カメラを出しても、リエージュのような怖さはまったく感じませんでした。

中国系や日本人観光客もたくさんいます。

しかし、海外で日本人と会ってしまったときの気まずさ、あれは何なんでしょうかね

気にはなるからチラッと見るものの、すぐに目をそらす感じ。




かつての荷揚げ場でしょうか

浅瀬にたくさんのカモが羽を休めていました。

のんびりしていて好きです。




たくさんのアヒルがいるこのあたりは、だいぶ駅に近いエリアで

「愛の泉公園」と呼ぶのだそうです。

ここは、かつて港として賑わったところなのだそうですが、

上に書いた通りの歴史で廃墟となったため、すべて取り壊して

広大な公園として、整備しなおしたところなのだそうです。




ここから眺めるブルージュも、とても美しいのです。

近所にこんな綺麗な公園があったら、何時間でも過ごせますよ。


まだ明るいですが、時計の針は20時前。

昨日の反省(リエージュ痴漢事件w)から、暗くなる前には宿に戻ります。



■芸術の街を目指す

そして翌日(9月10日)の朝です。

ホテル1階の食堂で朝ごはん。近所のサラリーマンと思われる方々と

一緒に、焼きたてパンとコーヒーを頬張ります。

フランスパンの切り方(ノコギリみたいなやつ)がわからずまごついていたら

イケてる感じのおじさんたちが、教えてくれました。

ヨーロッパは基本的に、人が優しいです、困っている人を見つけるとみんなで協力して助けようとしてくれます。




旅のスタートはブリュージュ駅から。

どことなく、一昔前の国鉄駅のようなデザインですよね。

入口入ると切符売場の窓口がずらーっとならんでいるのも、なんだか懐かしい感じでした。


今日は大移動日です。全行程はこんな感じ。



まずはここから、北の町アントウェルペンを目指します。


最初に乗ったのは、ブリュッセル空港行のインターシティ、

【Brugge】0931 →【Gent St Pieters】09:58(IC 2809列車 Brussels Airport - Zaventem行)

昨日も乗った、釣掛駆動の通勤電車でしたが、さすがに月曜の朝とあって

1等車まで、ビジネスマンで満席です。

移動中もノートパソコンで何やらしていたり、携帯で色々話していたりと

なかなか忙しそうな雰囲気で、そこは日本と一緒だなと。

必ずバケットとコーヒーを携えていたり、車窓風景が農村地帯であるという点は、日本とは異なりますが。

※立っている人は、さすがにいません、というか

椅子に座れない人は、出入口のステップや通路、スーツケース置場などに座るのです。

したがって、着席通勤率ほぼ100%、ということになるようですw




ゲント・セントピーターズ駅まで来ました。

ここからは、アントウェルペン行のインターシティに乗り換えます。

ここでもまた、やってきたのはツリカケ電車、とても混雑していたので写真は撮りませんでしたが。

3両1ユニットを3つつないだ、9両編成で走っておりました。

内外装こそリニューアルされており、とても綺麗なのですが、音と振動がなかなかのもので、居住性は△

もっとも、日本でこれほどの長時間、ツリカケ電車に揺られる経験はできませんから、

これもある意味贅沢なのかもしれませんが。


【Gent St Pieters】10:11 →【Antwelpen centraal】11:09(IC 3031列車 Antwerpen Centraal行)

車窓風景 ゲント~アントウェルペン①



車窓風景 ゲント~アントウェルペン②


↑途中大きな町も通りますが、それよりもこの『音』ですよ、ぎしぎしいってますw


そんなこんなでいくつかの街に停車しつつ、列車は小一時間かけてアントウェルペンセントラル駅に到着です。


■世界で最も美しい駅

と言われる、アントウェルペンセントラル駅。

駅の神殿、とも呼ばれているそうです。

インターシティは地下ホームに到着しました。エスカレーターをのぼって高架ホームへ。



美しい、ヨーロッパによくある終端駅ですね。

でも、これだけだと、まぁ良くある構造だな~と。どこら辺が神で…



はい、納得w

こんな美しい駅舎が鎮座しておりました。


でもこの駅、これだけじゃないんです。

というのは、先ほど「地下ホームに」と書きました。

実は



4層構造になっているんです。

駅表記に従うと、+1レベル、0レベル、-1レベル、-2レベルの4階建で

+1が先ほどのドーム屋根頭端駅、0は銀行やらファストフード店やらが入居し、

-1は地下の頭端駅、-2は通過式の駅

そして、-2まですべて吹き抜けの階段でつながっていて、天井からの光が差し込むとても素晴らしい構造。

写真で見てもらうとわかると思いますが、駅のスケール感が、ハンパないんです。




-2レベルには客車列車のインターシティが到着していました。

ここだけは折り返しせずにオランダ方面に直通できる構造になっていて、長距離の客車列車やタリースが使います。

この通り、地下の底なのに、しっかり明るい




逆側から。この光景こそが、駅の神殿といわれる所以

確かに、ガラス屋根の後光を浴びた神殿が、階段のうえに鎮座しているようであります。

本当に綺麗。


ここの階段は『世界一美しい階段』とも呼ばれているそうです。納得。

そんな世界一の階段、両脇から、ツリカケ電車が轟音とともに走り去るのは、なかなか面白いですな。




縦と横で印象が変わります。




もはや芸術ですね。

フランクフルトHBFの大屋根やら、リエージュの近代的屋根やら

様々な駅を見てきましたが、これまで見てきたどんな駅よりも美しい

これは間違いなく、世界一ですよ、アントウェルペンさん


コンコースへ抜けてみましょう。



中央の丸いところはドーム屋根です。

この部分がイチバン高いようで、本駅のシンボルになっているそうです。




コンコース。おぉぉ美しい。ここにきて、語彙力のなさが悔やまれます。




裏側からみるとこんな感じ。

街の正門、そんな印象でしょうか。




駅舎の中は、貴賓室にでもなっているのでしょうかね。

がらんとしていながら、ちょっと豪華そうな空間が広がっているようでした。




駅舎正面から。逆光です。

CentraalStationの文字が誇らしげ。

そして、どうやらこちらは正面ではなかったようです。

(ということに、この後気づいて撮りなおしていますが、それは次回の記事で)



※ドイツの鉄道だと、中央駅は『HBF』と表記します、ホフトバーンホフ(Hauptbahnhof)の略ですね。

オランダ鉄道では、セントラル駅『Centraal Station』、セントラルスタジオンと呼ぶのが一般的のようですが

オランダの場合、セントラル駅と表記するのは一部の駅のみで、どこもかしこもHBFなドイツとは異なるようです。

ではベルギーはというと、駅名はあくまでその土地の名前、というのが一般的なようで

初日のリエージュギューマン駅も、リエージュのギューマン修道院の土地、という意味

ゲント・セントピーターズ駅も同じく、ゲントのセントピーターズ教会の土地、という意味のようです。

ブルージュ駅に至っては『橋』駅、ですからねw

今回の旅の中で出会った例外は、ブリュッセルのセントラル駅と、ここアントウェルペンのセントラル駅だけでした。



長くなったのでいったん締めます。

次は、アントウェルペンの散策、名画との出会いと、オランダ入国になります。

★2018ベネルクスの旅 各記事へのリンク★
(序)準備編~ドイツまで
(1)ドイツからベネルクス入国まで
(2)リエージュの吊り掛け電車達と、オランダ国境の街
(3)ベルギーを大移動、屋根のない博物館へ
(4)芸術の駅へ<本記事>
(5)芸術の街からオランダへ
(6)オランダは自由の国(いろんな意味で)
(7)風車の村
(8)フリッツァー事件
(9)アムステルダムで鉄道を見る
(10)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(散策編)
(11)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(鉄道博物館編)
(12)ドイツへ戻る。。。。
(13)コブレンツと、ルクセンブルク(前編:鉄道編)
(14)ルクセンブルク(後編:観光編)
(15)帰国日に、事件発生
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ベネルクス国境の旅(3)ベルギーを大移動、屋根のない博物館へ

2018-09-17 23:32:02 | ★2018ベネルクス国境の旅
>>2018ベネルクス旅行の目次はこちら


■リエージュからブルージュへ

マーストリヒトからリエージュに戻ってきて、ここから今度はインターシティで

北西部の街、ブルージュ(ブルッヘ)を目指します。

カッコ内はオランダ語、ブルージュはもうオランダ語地域に入るので、併記してみました。




リエージュからブルージュまでは約2時間。ベルギー王国の国土は、日本の九州ぐらいとのことですが、

それでも九州の端から端まで2時間で行けてしまうのは、なかなか凄いです。

平坦な国土と頑丈な地質ゆえ、でしょうか。




リエージュ駅。明るくなってからのリエージュ駅は本当に美しいですね。

リエージュ~ブルージュ間はSNCB(ベルギー国鉄)の本線ともいえる路線で、約30分に1本のインターシティが結んでおり

ヨーロッパ鉄道時刻表でも最初のページに掲載されている、重要路線となります。

1日目に書いた通り、この線の始発は東のユーペン(Eupen)駅

この駅はフランス語でもオランダ語でもなく、ドイツ語地域に属するそうなのですが、そこからフランス語地域のリエージュを通り

ブリュッセルは二か国語地域(すなわち、駅での案内から街の看板まで、すべて二か国語で記載されているのです)

ブリュージュはオランダ語地域と、様々な言語圏をぶち抜いて走るのが、このインターシティなのです。

そのため、車内放送や社内の案内も、フランス語、オランダ語と様々に変化していき、

かつ各言語圏で車掌さんも入れ替わっているようで、国内列車ながら国際列車のような雰囲気をもっている

そんな列車なのでした。



↑1日目の夜の車内にて。案内はフランス語(たぶん)


【Liège-Guillemins】13:04 →【Brugge】15:10(IC 535列車 Oostende行)

ユーレイルパス利用なので、当然に1等車乗車。12両編成?の長大編成に、1等車が3両で、

食堂車こそないものの、貫禄十分です。

リエージュ~ブリュッセル①


↑客車列車ながら、結構なスピードで、飛ばす飛ばす。意外と騒々しいです。




車掌さんが検察に来ましたので、ユーレイルパスを見せて、チェックをしてもらいます。

※ユーレイルパスの使い方

ユーレイスパス(フレキシータープ)は、まず券の本体に、利用日を手書きで記入します。

次に、パスカバーと呼ばれる写真の紙に、利用区間を記載。

券の本体とパスカバーはホチキス止めされていますが、絶対に切り離してはいけません。

車掌さんは検札時に、まず本体の利用日を確認、次にパスカバーの利用区間を確認し、問題なければ

パスカバーのほうに検印を押してくれます。

(その日の最初の利用時には、本体のほうの利用日にも検印)

仮に利用日の記入を忘れていり、パスカバーの記載を忘れていたら、無賃乗車になるようです。

パスカバーの駅名欄は圧倒的に足りません、私は駅名の途中(かけるところまで)を記載して、問題なく検札されましたが

正しくはどう使うのがよいのでしょうか。

また、本来は検札時にパスポートを見せるようにと指示があります(パスポート番号が券面に記載されています)が、

これも、一度も求められませんでした。



検札が終わって、暇になったのか、車掌さん(私と同い年ぐらいの、お兄さん)が戻ってきて、

向かいの席に突然着席w

「Where are you from?」と聞かれたので「Japan!」と答えまして

そこからしばらく雑談をしていました。


彼は、日本が羨ましいという話をしていて、過去に何度か日本を旅行しているそうなのですが(すごいね

日本は、どこの地域に行っても、絶対に日本語が通じると。

だから、ベルギーよりも広い国なのに、分裂しない

ベルギーは、言葉が通じないという理由で、南北がいがみ合っていて、Very terrible(とてもひどい)

言葉が通じれば、もっとThink together(わかりあえる?)のにな~と、そういうようなことを話していました。

※後で調べたのですが、ベルギー国内でも南北を別の国にすべきという論争があるようで、

豊かな北部フランデレン地域が、貧しい南部ワロン地域を切り離そう、という運動もしているそうなのです。

日本ではそんな話、聞いたことなかったです(池上彰あたりがテレビで解説してたりするのかな?)



ちなみに車掌さんは、英語、フラマン(オランダ)語、ワロン(フランス)語、

さらにドイツ語、日本語(←これは冗談でした、スシーとオイシイイーだけw)と

(日本語はカウントせず)4言語話せるそうで、車掌になるために「かなり努力した」とのことでした。

もしかしたらベルギー国鉄の車掌さんって、超優秀じゃないとなれないのかな。

出身はワロン地域らしく、本当はワロン語で話をしたいとのこと。

最後に、Why you don't speak your language?と冗談っぽく言われましたが、

これは、なぜ日本語を話さないのか?というよりも、日本語を誇りに思いなさいと、そういう意味だと解釈しましたが

たぶん、間違ってないと思います。


今回の旅行記の中で、やたらベルギーの言語について書いているのは

実は、この車掌さんから聞いて、気になったことが大きいです。

『ベネルクス国境の旅』というテーマも、当然最初はオランダやルクセンブルクという

「目に見える国境」を越えることがテーマでしたが、

この車掌さんと話してから、ベルギー国内の“見えざる国境”にも目を向けていきたいなと、そう思ったのでした。


ルーベン到着


↑その車掌さんのアナウンス、どや顔でしゃべってんだろなw

フランデレン地域に入ったらしく、たぶんオランダ語ですね(ルーベンスタジオンって言ってるから。フランス語だとゲールルブァン)


※私の見た範囲ですが、ヨーロッパの客車列車には「車掌室」というものはないようで

仕事が終わった車掌さんは(主として1等席に)どかっと腰掛けて、お客さんと雑談していたり

のんびりジュースを飲んで休憩していたりするのが通常のようです。

アナウンスも、手元のマイクから直接音声を飛ばしているような感じでした。

発車のとき、駅のスイッチを押すことで、信号係などに発車の合図を送っているようで、駅が近づくと

アナウンスをするため、ではなく、駅のスイッチを押すために車内を移動しているようでした。

(でも、ドア扱いはどうしてるんですかね?疑問)



さてさて、かなり貴重な体験をして、列車はブリュッセルを目指します。

ICはおおむね30分に1本程度の停車。

リエージュ-<30分>-ルーベン-<30分>-ブリュッセル北、中央、南-<30分>ゲント-<30分>-ブリュージュと

だいたいこんな感じでしょうか。

ルーベンから先はさらに線形が良くなり、複々線、かつ内側2線はほぼ通過線のような扱いになっているようです。

リエージュ~ブリュッセル②



ブリュッセルが近づくと、車窓には広大なヤードが現れます。

何やら古そうな機関車も停車していました。




こちらには古そうな電車が。




ブリュッセル近郊のの線路配置は面白くて、南東から北西に抜ける列車もいったん市街地をぐる~っとまわり、

北駅、中央駅、南駅と連続停車して

南駅からまたぐる~っとまわって北西に抜けるという構造。

北駅は駅前に国連の機関があったりするビジネス街(でも治安悪い)

中央駅は観光地区に一番近い

南駅は、イギリスからのユーロスターやフランスからのタリースが停車する、SNCB最大のターミナル(でも治安悪い)と

それぞれが大きな駅なので、乗客の利便を考えてこのように回って停車するようにしているんですねきっと。



↑オレンジの太いラインがICの走る経路(たぶん)

中には、ルクセンブルクからのICなど、ピンクの経路でわざわざ北駅に回り込む列車もあるようで

始・終着は必ず南駅にしているようです。

なお、中心市街地は青色の環状道路の内側になるようです。

もともとは北駅、南駅が別駅だったのを、地下線でつないで中央駅をつくったという

名鉄と同じ手法ですなー。




スカールベーク駅

ここはブリュッセルで最初に鉄道が開通した駅とのことで

駅内に「トレインワールド」という博物館もあるそうなのですが、寄りませんw




北駅が近づくと近代的なビル街に。




どこか古めかしい北駅です。




南駅が近づくと、ビルの上に見たことのあるキャラクターが。

南駅は4年前の旅行時にちらっと見ているので、そちらを参照してくださいな。

ここも一国の主要駅にしてはなんか寂れた感じの駅でした(人はたくさんいましたが)

(南駅の記事 →https://blog.goo.ne.jp/morikawa_city/e/31cff5df5764965696aa8560914f7360


南駅でしばらく停車ののち、ICは北北西に向けて走り出します。

ブリュッセル-ゲント-ブルージュはベルギー観光のゴールデンルート。

1等車もほどほどに乗っています。




車両基地にて。これまた古めかしい機関車が客車をつないで待機していました。


ブリュッセル~ブリュージュ①


↑車両基地が見たかった…わけではなく

なんとなく沿線の街並みが変化したの、わかりますかね?感覚的なものかもしれませんが。


ブリュッセル~ブリュージュ②


↑ゲント駅通過後、廃車体の山!が

この状態で放置するなら、ちゃんと壊してあげてくださいw


ブリュッセル~ブリュージュ③


↑リエージュからブリュッセルはなだらかな丘陵地帯でしたが、ブリュッセルから先はひたすら平原。

そろそろ見飽きてきたころに、ようやくブルージュ到着です。




ブルージュ到着。

ICはこの先、港町Oostendeまで行きます。

と、ここで気が付いた。行先が、Oostendeと表記されていますが…




リエージュ出発後に撮った車内写真では、Ostendeと表記されている(見づらくてすいませんが)。

こうして目で見ると、改めて、違う言語圏に入ったんだな~と実感です。




さて、時間は午後3時。宿にこもるにはまだ早いので、荷物だけおいて、観光へいきましょう。




ブルージュは、中世に港町として栄えたところですが、

埋め立て?によって船が出入りできなくなったことから、急速に衰退。

一時は死都と呼ばれるほど荒廃したのだそうですが、そのおかげで

中世のままの古い街並みがそのまま残り、これが観光資源となって

観光地として復活したというところなのだそうです。

なるほど街並みは、どこも中世の趣。

「屋根のない博物館」という呼ばれ方もするそうです。


で、それはわかるんですが



歩けども歩けどもこんな風景…この街、でかくねぇか?w




駅から歩いて30分ぐらいで、マルクト広場に到着です。

ここではオーケストラがコンサートをやっており、非常ににぎやかでした。

もちろん世界遺産。





マルクト広場を見下ろす鐘楼。これ、16ユーロ払えば、登れます。

せっかくだから登ってみましょう。




うぉっ!




うぉぉっ!!




うぉぉぉぉっ!!!←語彙力w

ブルージュの街が、360度一望できます!


というか、やっぱりブルージュ、でけぇぇ!

これ、1日でまわるとか、無理じゃねぇか?w




ブルージュとは「橋」の意味(Brugge=Bridgeと同義語)だそうで

水辺の景色がとても綺麗なのでした。

これはさすがに紹介しないと、ブルージュの魅力の100分の1も伝えられないと思うので、記事にちゃんと書きたいと思うのですが…

長くなったので、今日はこの辺でおわり。

次回はブルージュの風景と、翌日3日目の移動を記事にします。



★宿泊したホテル

HOTEL t Bagientje

http://www.bagientje.be/

ブルージュ駅前広場を抜け、交差点を渡り左へ、

橋をわたったらすぐ右、そうすると右手に公園、左手に建物という道に至りますが、そこの一番手前のレストランです。

ホテル、というより、レストランに宿泊できますよ、といった感じ。

チェックインもウェイターさんをつかまえて行います。

なお、レストラン自体も大変人気のようなので、ディナータイムにはチェックインできません。

(Check-in : 15:00~18:00)



部屋はこんな感じ。ダブルルーム一人利用でした。

でん!とベットがあって、以上!という感じ。あ、もちろんシャワーとトイレもついてますよ。

公園沿いというか、公園と公園の間にあるような立地なので、緑が大変綺麗でした。


で、レストラン営業時間は

従業員出入口から入室するのですが、ごみ置き場のようなところにあり

ハエがすごいし、下水くさい…

これにはちょっと、閉口。

あと、部屋の前の階段に電気が無く、真っ暗の中鍵穴を探すという

これ、人に見られたら、やばいんちゃう?状態が生じていました(^^;

他に宿泊客いないのかな?と思ったら、隣の部屋にアメリカ人家族が泊っていましたね。

(おそらくですが、全部で4部屋しかない、こじんまりとした宿です)

ディナーで食べた小エビのコロッケと生ガキが絶品だったので、すべてヨシ。



観光地の駅近で、レストランもついて1泊1万円未満、は安い!

★2018ベネルクスの旅 各記事へのリンク★
(序)準備編~ドイツまで
(1)ドイツからベネルクス入国まで
(2)リエージュの吊り掛け電車達と、オランダ国境の街
(3)ベルギーを大移動、屋根のない博物館へ<本記事>
(4)芸術の駅へ
(5)芸術の街からオランダへ
(6)オランダは自由の国(いろんな意味で)
(7)風車の村
(8)フリッツァー事件
(9)アムステルダムで鉄道を見る
(10)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(散策編)
(11)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(鉄道博物館編)
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(13)コブレンツと、ルクセンブルク(前編:鉄道編)
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ベネルクス国境の旅(2)リエージュの吊り掛け電車達と、オランダ国境の街

2018-09-17 13:11:43 | ★2018ベネルクス国境の旅
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■リエージュ・ギューマン駅の朝

波乱万丈の初日が終わり、ホテルでゆっくり回復したところで、心にも余裕が戻りましたので

翌朝、朝食前にホテルを抜けだして、(因縁の)リエージュ・ギューマン駅へ。




こ~~~~~~んな美しい駅なんですよ?私が痴漢されたのは(痴漢ではないw)

リエージュ・ギューマン駅は近年改築された、大屋根に覆われた現代美術館のような駅です。

夜はライトアップされて綺麗だったんだけどなー。




朝7時前ですが、かなり薄暗い。

でも、夜のような怖さはなく、歩いている人もサラリーマン風の“大丈夫そうな”人が多いです。

ちなみに宿泊したホテルは、一番左のビル。こんな近くのホテルなんです。




遠くには巨大なビルが見えますが、どこか物悲しい雰囲気が漂う風景ですね。




コンコースからホームを見る。宇宙船のようで、美しい。


ホームに降りてみます。



朝の通勤・通学輸送に活躍する、通勤電車が待機しておりました。

ベルギー国鉄はドイツ鉄道と違い、通勤・通学用の「電車」を多数走らせているようです。

そして、これらの電車は、皆『ツリカケ』という、素晴らしさ!!

日本の田舎駅のようなコンプレッサーの音が、宇宙船の中に響き渡ります。




田舎駅のような、と書きましたが、立派な幹線の駅。


ユーベン行のインターシティが到着し、少し後に

オーステンデ(オステンド)行のインターシティも到着しました。

↑オーステンデはオランダ語、フランス語だとオステンドなので、フランス語圏のこの駅では「オステンド」と案内しています。



電車とともに客車列車も、ドイツ同様に走っております。




オーステンデ(オステンド)行のインターシティが出発。




直後に、吊り掛け電車も出発していきました。

重々しい吊り掛け音がドーム駅舎に響き渡ります。

※音量注意 リエージュを出発するツリカケ電車達/Trains in Liège-Guillemins(1)


日本では、ほぼ絶滅した吊り掛け電車ですが

大陸の鉄道ではまだまだ健在のようですね。




少し明るくなってきました。

ヨーロッパの朝は、曇りがちですね。日中はカラッと晴れわたる日が多いようですが。




リエージュ・ギューマン駅の大屋根です。

地上駅のようですが、実はホームがあるのは2階で

地下のような1階に、トイレ等が集まるコンコースがありました。




昨日、国境駅アーヘンから乗った、2両編成の吊り掛け電車が登場です。

4枚扉がパタパタと開く、かわいらしい電車です。

これを4年前の旅行の時に、リエージュ駅でチラッと見かけてから

いつか、撮ってやろう、とずっと思っていたのですが、念願叶って。


リエージュ ツリカケ電車の出発


小さな電車ですが、重々しい音で出発していきます。

警笛はサービスかな。

※後で調べたら、この電車は、AM50型~AM79型という形式名なのでそうで、

形式名の示す通り、1950年~1979年に製造された車両とのことでした。

1950年といえば、日本だと国鉄の80系電車とか、そういう世代の車両になるわけですから

えらい長寿の車両なんだなぁと、感心。


動画にもあるように、車掌さんの制服、憲兵?のような帽子が、ちょっと時代を感じさせる印象です。

女性の車掌さんも多く、こちらは割とスラっとした服装でしたが、お隣DBやオランダ国鉄に比べるとやや“もさっと”した印象。




後ろは片目です。


それにしても、ベルギー国鉄の電車は落書きが酷いです。

とくにこのリエージュ近辺の電車は、落書きが酷い印象でした。

このあと訪れるブリュージュ(ブルッヘ)や、アントワープ(アントウェルペン)を走る電車は

ここまでひどくなかったように思います。

やはり経済的な格差、失業率の差などが影響しているのでしょうか。


先にも書いたように、朝のリエージュ・ギュマン(リューク・ギューマン)駅の治安はかなりよさそうです。

昨夜の様子が嘘のよう。怖さを感じるようなことはありませんでした。

清掃の方々や警察の方が、駅員の方々がたくさんいらっしゃったのも、心強いです。

ただし、100%安全か、というとそういうわけではないようで、

駅のコンコースやホームの一部には、所在なさげにうろついている人々もいましたので、油断は、できません。




ホテルに戻って、朝食を食べて…

(写真はホテルの窓から見た、リエージュの街並みです。やっぱりどこか、物悲しい)


ホテルをチェックアウトして、再びギューマン駅へ。

チェックアウトのときに、フロントのお兄さんにフランス語でんにゃらららら~?と聞かれて

ぽかーんとしていたら、後ろを通った黒人お兄さんが

「your room number?」と教えてくれました。

怖い黒人さんもいれば、優しい黒人さんもいるんですね~




再びギューマン駅です。

これから乗るのは、右の電車。先ほど走っていたのと同じ、吊り掛け通勤電車です。


左のゴリラ顔は、インターシティなどで運用される電車なのですが、

黄色の部分に運転台がユニットとなっていて、連結して運用する際は

顔の周りのゴムがぶちゅっとくっつき、そのまま貫通幌となるという面白い構造です。


※こちらも調べてみたところ、ツリカケ通勤電車はAM80型電車というそうで、

意外と新しめ(でもない)の車両でした。

左のゴリラはAM96型電車というそうで、Wikipediaによれば3両1ユニットとのことですが、実際に走っているものの中には

4両1ユニットで運行されているものもいたような気がします。





眺めていたら左端に電車が到着。

国境で乗った吊り掛け電車をリニューアルしたもので、塗装が変わっているようですが、

相変わらずツリカケです。使い倒しますねぇ。


■オランダの古い街、マーストリヒトへ

発車時刻が近づいたので、右端の電車に入りました。

本日、最初に向かうのは、オランダの、マーストリヒトという町。

オランダ?と思うかもしれませんが、このマーストリヒトという町は


↑地図をちょっとぐりぐりしてもらうとわかると思うのですが…

オランダの長~く突き出た尻尾のような場所にありまして、西をベルギー、東をドイツに挟まれた

離れ小島のような場所にある街なのです。

リエージュから電車で、たった30分の距離。

こんな立地であるため、歴史的にはやはり色々あってオランダに入ったと、そういう感じだそうで。


今日は、このマーストリヒトを観光したら、リエージュに戻ってきて

そこからICで一気に海辺の町、ブリュージュ(ブルッヘ)へと向かうという行程になります。


【Liège-Guillemins】9:09 →【Maastricht】9:42(R5359列車 Maastricht行)



ツリカケ通勤電車の車内、ユーレイルパス利用なので当然1等車なのですが

少し古い会社の応接室のような、使い古されたふかふかのシートと、謎の壁画で

外見以上にアンティークな雰囲気でした。

残念ながら1等車ではツリカケモーターの音はしませんでしたが、日本の電車とは根本的に設計が違うのでしょう

どしん、どしんとかなり重厚なジョイント音を立てて走りだしました。


AM80型電車の走行音(車窓に流れるのはリエージュの、ちょっと寂しい街並みです)


↑窓に反射してますが、昨日の失敗から学び

車内では基本的に、サブのコンデジで写真や動画を撮ることにしました。

下手に一眼出して、また狙われるといやですから。。


郊外に出るとマース川に沿って走り、走り出してから2つ目ぐらいの駅でオランダに入ります。

山岳地帯という感じではなく、ドイツのライン川流域のような風光明媚な路線ではありません、

延々牧草地帯と、寂れた工業地帯が続きます。

国境駅②



ところで、ベルギーの電車には必ず網棚に、荷物を固定するためのスリットが付いています。

電車に乗っているときは、このようにスーツケースをワイヤーで固定。

これがあれば、列車乗車中であっても安心してトイレに行くことができます。

駅のトイレは有料ですから、できるだけ車内で済ませるように。これも、この旅で学んだポイントです。




と、そんなこんなで30分のショート・トリップ

あっという間にオランダ南端の町、マーストリヒトに到着しました。




マーストリヒト到着前になると、列車の速度がガクンと低下します。

これは事前に調べていたので知っていたのですが、オランダ国鉄は直流1500ボルト、ベルギー国鉄は直流3000ボルトであるものの

ベルギーからオランダへの直通電車は、特に何かをするわけでもなくそのまま直通させるため、

通常の半分しかスピードが出せなくなるのだそうです。


VVVFの新型車は、電流や電圧の急激な変化は機器に悪影響を与えるんだそうで、

ベルギーからの直通電車にツリカケが多いのは、そういう理由もあるのかもしれません。

(後日乗った、オランダからドイツへの国境列車は、オランダ国内を気動車、ドイツに入ってから電車、というハイブリッド)




隣のホームにオランダ国鉄の車両。なんか、ものすっごく眩しく見えるんですが(落書きないしw)

たった30分で、こうも違うのかと




マーストリヒト駅もかなり歴史のある駅のようです。




マーストリヒト駅、ここは完全に、NS(オランダ国鉄)の駅になります。

アムステルダム、ユトレヒト方面から1時間に2本直通列車があるほか、

ここからローカル線を乗り継いで、ドイツ方面に抜けることも可能なのだそうです。

駅舎はかなり古そうなものですが、やはり昨日見たドイツの駅とも違う雰囲気。




早速、街を散策しましょう。おぉ、綺麗だw




駅前通りです。まだ朝9時のため、人影はまばらですが、治安の悪そうな雰囲気はまーーーったくなし

※ヨーロッパの旅行者は、だいたい朝10時頃から活動開始するようで、どこの町も昼頃になると人がわらわらと現れてきました。

日本人(私)は、早起きの部類みたいです。でも、旅行の期間は限られますし、ホテルにいてもやることないですからね…。



駅からしばらく歩くと、マース川に架かる「聖セルファースル橋」を渡ります。

この橋は、オランダ最古の石橋といわれているそうです。

ちょっと時系列が前後しますが、昼過ぎに撮った橋の全景がこちら




ね、かなり立派でしょ?

橋上は歩行者・自転車専用になっているような雰囲気でした。


しかしこの橋、もう少し「引きで」全体を撮ると、こうなる



はい、右端のツースパンぐらいが、なにやら改造されていますw

実はこの部分、跳ね橋になっていまして、船が通ると開く「跳開橋」構造

というのもマース川は水運が盛んで、巨大な輸送船やら観光船やらがごろごろいるので

石橋のままだと、船が通るのに邪魔なのでしょう。



端が開くときは、このように

踏切が鳴り、遮断機が下りて、通行止めになります。

もっとも両サイドの歩行者・自転車用通路は(かなりの坂ですが)解放されているようなので、橋が開いているときも

平気で通過する現地人を多数見かけましたがw


この部分は「引き」で撮らなければ目立たないように、うまくカモフラージュされていて

そこらへんはさすが、上手いなぁ、と。




橋の袂には、こんな感じで

日本の内陸河川では考えられないような、巨大な船がごろごろしてます。

※マース川もそうですが、ベルギーの大河川は海へそそぐ前に、オランダの領内を通ります。

ベルギーとオランダは仲が良いわけではなさそうで、戦争になるとオランダが河川を止めてしまう、

そうなるとベルギーと海外を結ぶ手段がなくなる…ということで

ベルギーは欧州大陸で最初に鉄道を開通させることになったのだそうです。

余談でした。

なお、ベルギーで最初に鉄道が通った駅も、ブリュッセル近郊にあり、この後通過します。



聖セルファースル橋を渡った先は、マーストリヒトの旧市街



うん、やはりオランダ、街の雰囲気はドイツやベルギーとちょっと異なります。




広場に出ました。フライトホフ広場というそうです。

奥の赤い塔は聖ヤンス教会。牛の血で赤く染めた、とかそういう伝説があるそうで。

さすがに今はペンキでしょうが…

右は聖セルファース教会

こんなに近い距離に教会がひしめき合っているのも、歴史的な経緯からなんだそうです。

※私はキリスト教には詳しくないですが、左と右で宗派も違うとのことです。




歴史的建築がひしめき合っております。




軍服祭り?でしょうか

アメリカ軍の装飾がされたトラックやら、軍服を着た人々が、集まってお茶してました。

…お茶してました、ってのがオランダっぽいですね。ドイツだったら間違いなく飲んでるw




街の西部には城壁があります。

マーストリヒトは神聖ローマ帝国の西の端だったそうで、このあたりはいにしえの時代の国境地帯ということになります。

この城壁には『地獄の門』なるものもあるそうですが、私は見逃してしまいました。

なんでも中世の時代に、ペストなどの流行病にかかった患者を、街から締め出すために使っていたとか。




空にそびえるツインタワーは、聖母教会

古そうだなと思ったらやはりそうで、この様式は古代ローマの教会様式なんだそうです。




てくてく歩いて街の北側へ。こちらは市庁舎。どしっとして、かっこいいですね。

何やら音楽祭の準備をしておりました。

市庁舎のすぐ裏には、モダンなショッピングセンターがあったりして、中世と現代の混ざり合った不思議な景色が見られました。


さて、ぶらぶらしながら一通り見たので、マーストリヒト駅に戻ります。



マース川を眺めて、マーストリヒト駅へ。


※この旅行記は、なるべく鉄道メインでいき、観光のところはなるべくあっさりと書きたいと思うんです。

というのは、この旅行記を参考にして、ヨーロッパを旅行してみようかな、となったときに

名所・見どころを全部書かれてしまっていると、なんか冷めるでしょ?


「世界の歩き方」が写真をほとんど掲載しないのと同じで、私も

街のおもな魅力は伝えられるよう、頑張って書きますが、一から十まで全部書いてしまわないように

ほどほどの紹介にとどめたいと思います。


また、実際問題見どころが多すぎて、書ききれない、というのも理由です。

マーストリヒトも、主要な観光名所は上に書いた通りですが、そこへ至る無名の道やら、カフェやら広場やら

すべてが美しく、十メートル歩いては立ち止まり、また十メートル歩いては立ち止まり…といった具合で

その魅力をすべて記事に書こうとすると、キリがないのです。


もしこの記事で、マーストリヒトに興味を持った!という方は

オランダ観光局が紹介記事を書いているので、そちらを参照して、もっと魅力を感じてください。


(オランダ観光局HP「マーストリヒト」→ https://www.holland.com/jp/tourism/destinations/maastricht.htm

そして、行きたい!となったら、本ブログの『準備編』を参照してください。

皆さまの旅に、ほんの少しでもお役に立てれば幸いかな、と思っています。



【Maastricht】12:19 →【Liège-Guillemins】12:53(R5382列車 Liège-Guillemins行)

車窓風景(マーストリヒトからリエージュ)


↑動画の真ん中辺で渡るのも、マース川。

リエージュの街もマース川の水運によって発展したのだそうです。

さすがに日が差してくると、物悲しさも薄れますね。




リエージュ駅が近づくと、車窓の左右に車両基地が広がります。

車両基地ではドアを開けておくのがベルギー流でしょうか。




うっわぁ…現役の車両には見えませんな…笑




昼を過ぎたリエージュ・ギューマン駅に到着です。

さすがに明るくなってきて、旅行者の姿も目立つようになってきました。

昨日この場所で痴漢に(略




次はインターシティで、ブリュージュ(ブルッヘ)を目指します!

★2018ベネルクスの旅 各記事へのリンク★
(序)準備編~ドイツまで
(1)ドイツからベネルクス入国まで
(2)リエージュの吊り掛け電車達と、オランダ国境の街<本記事>
(3)ベルギーを大移動、屋根のない博物館へ
(4)芸術の駅へ
(5)芸術の街からオランダへ
(6)オランダは自由の国(いろんな意味で)
(7)風車の村
(8)フリッツァー事件
(9)アムステルダムで鉄道を見る
(10)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(散策編)
(11)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(鉄道博物館編)
(12)ドイツへ戻る。。。。
(13)コブレンツと、ルクセンブルク(前編:鉄道編)
(14)ルクセンブルク(後編:観光編)
(15)帰国日に、事件発生
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ベネルクス国境の旅(1)ドイツからベネルクス入国まで

2018-09-16 17:13:52 | ★2018ベネルクス国境の旅
>>2018ベネルクス旅行の目次はこちら


ドイツ入国から、1日目の宿であるベルギー、ワロン地域のリエージュまでの旅の記録です。

ベルギー、正式名称ベルギー王国は、北半分を『フランデレン地域』南半分を『ワロン地域』といい

フランデレンの公用語はオランダ語(フラマン語)、ワロンの公用語はフランス語(ワロン語)と異なる

独特な国なのです。

首都ブリュッセルは二か国語併記(どちらの言葉でも「ブリュッセル」に近い発音をするみたいです)


フランデレン地域はハイテク産業やサービス業が盛ん、ワロン地域は鉄鋼業が盛んと産業も異なり

さらにフランデレン地域は割と好景気、ワロン地域は鉄鋼業衰退のあおりをうけて不景気…と

これだけ聞いただけでも、何やら“複雑そう”な雰囲気を醸し出しておりますが…


以下 Wikipedia(2018.9.16閲覧 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC)より引用

工業・サービス業が発達した北部のフランデレン地域と、石炭・鉄鋼業が衰退した南部のワロン地域では失業率に2倍以上の開きがある
(後者の方が失業率が高い)。労働者の需給にギャップが生じても、ワロン地域はフランス語以外話せない住民が多数であるため、ワ
ロン人がフランデレン地域で就労することが困難であり、失業率の格差が縮まらない一因となっている。またブリュッセルは移民が多
く、低技能労働者が多いことから、失業率はやはり高い。

また、南北の経済格差も深刻で、フラマン系の裕福な北部と、比較的貧しい南部という図式が定着している[42]。ベルギー建国時は、
この図式は逆であり、南部のフランス語圏が工業地帯として発展しており裕福で、北部が貧しかった。しかし、今や北部のフラマン地
域が裕福であり、北部が南部を見下している状態にある[43]。



今から行くリエージュは、ワロン地域の首都であり、どちらかというとあまり裕福ではない地域、と

ここまでがすべて、この後への伏線だったりするわけですが。


■マインツで撮り鉄

【Frankfurt am Main Flughafen Fernbahnhof】15:23 →【Mainz Hbf】15:49(RE2 Koblenz行)



さて、マインツに到着後、1時間半ぐらい時間があきました。

というのは、当初飛行機が遅れることも想定して、かなり余裕のある時間の

ユーロシティ(EC:国際特急列車)を予約していたからです。

ということで、しばらく時間がありますので、まずは散策。

といっても入国したばかりで、あまりうろうろする勇気もありませんから、駅周辺をぐるっと歩いただけですが。




駅前はこんな感じです。




マインツはドイツらしい明るい、近代的な街並みでした。




駅前からはトラムが発着。このトラム、実はトミーテックから製品化予告がでていて

鉄道コレクションとして、発売されるそうなんです。

(今まで発売されてきた、ミュンヘン、ベルリン、おもちゃの街ニュルンベルクは有名。なぜマインツ…?笑)




ホームに戻るとICE-1型が待機していました。

※ヨーロッパの鉄道には、基本的に「改札口」というものがありません。

切符はすべて車内で、車掌さんが検札にきたときに渡す方式です。

なので、このように撮り鉄がうろうろすることもできますし、近所の人がホームで休憩していたり

犬の散歩をする風景にも出会いました。

日本の第三セクター鉄道やローカル線のような方式ですね。

ただしこれは、鉄道利用者を狙った犯罪者も、自由にホームで「お仕事」できるというわけでもあり

ヨーロッパの鉄道駅が基本的に治安が悪い、ということの原因でもあるようです…。

なお、無賃乗車が発覚した場合は、200ユーロや300ユーロの超高額な罰金が課されるため、

自由に列車に乗れるからといって、無賃乗車をするのはやめておきましょう。車内で切符を買うのもNGのようです。



ICEのドレミファインバータ※音量注意!


↑超低音ですが、本場ドイツのドレミファインバーターです。




つづけてICE3も到着。

マインツ駅は、南北ドイツを結ぶ交通の要所らしく、特急列車が頻繁に出入りします。




別のICEが到着し…




すれ違いの貨物列車が出発。

ICE(イー・ツェー・エーみたいな発音)は日本でいうところの新幹線、

本気になれば330キロぐらいの俊足でかっ飛ばすのですが、本気になるのは高速新線区間のみで

このような駅では、他の在来線と同じ線路を走るので、新幹線の後を貨物列車がついていく、といった

日本ではあまり見られない光景が展開されるのです。




客車特急も到着。




出発、逆方向の客車列車と離合。

日本ではほぼ消滅した客車急行も、ドイツでは健在です。


※パチパチ撮っていますが、このマインツ駅では治安の面で不安はありませんでした。

人もかなりのんびりしている様子でしたし、ホームの中央付近にしか人がいないので

ホーム端のほうは主に私しかおりません。

上写真にもちらちら写っているように、他の現地撮り鉄さんもおられまして、二言三言会話をしましたが

ここは特段危ないとかそういうことはない、ということでした。

フランクフルト空港から30分程度の距離なので、入国後や出国前に時間があれば、寄ってみてはいかがでしょうか。



■ライン河畔の優雅な旅

さて、私の乗る特急列車はというと



こちら、ドルトムント行の、EC6号というやつ

【Mainz Hbf】17:20 →【Koeln Hbf】19:05(EC6 Dortmund Hbf行)

スイスのインターラーケンを出発、遥々走ってくる国際特急列車です。




これは、違うw

発車時刻に現れるから、紛らわしいw




数分遅れてユーロシティが到着しました。

自分の乗る客車を確認し、ホームを走らなければならないため、写真は微妙w

※これも意味がわからないかもしれませんが、ヨーロッパの鉄道では

何号車がホームのどこに止まるという情報が、基本的にはありません。

大きい駅であれば列車の編成表が貼ってあって、確認できることもありますが。

ホームにはA、B、C…といった区分けがなされており、“だいたいの位置”は案内されます。

数枚前の案内板の写真を見てもらうと、Aに1、Bに食堂、C~Fに2という数字が書かれていますが、

これが、Aのあたりに1等車、Bのあたりに食堂車があり、C~Fには2等車が来ますよ~という意味。

ですが、実際には1等車は3両連結されているため、Aのあたりの「どの」1等車が自分の乗る車両なのかは、

ホームで実際の車両を見るまで、わからない!ということなのです。

しかも車両番号は前から1号車、2号車…ではなく、私の乗る車両は1等車232号車の72番席という難解な指示。

なので、到着する列車の側面に目を凝らし、自分の乗る車両を発見したら、走って追いかけて乗らなければならないのですね。

列車の到着にあわせてぞろ~~~~~っと人が動くのは、なかなか面白いですが、乗るほうは大変なんです…





無事乗車。このユーロシティはスイス国鉄の車両で運用されていました。

見てのとおり、車内はとても広く、シートピッチもだだ広いので、快適そのもの。


この列車は、ライン川沿いの景勝地を通り、2時間弱かけてケルンを目指します。

途中停車駅は、古都コブレンツ、かつての西ドイツ首都ボン、そして大聖堂のあるケルン。


ライン川沿いを走るユーロシティ



コブレンツ出発


43秒あたりから入る「ピーッピーッ」という音は、ドアの閉まる音。完全に動き出してからドアを閉めるのが、ヨーロッパ流…(忘れてた?w

あと、近郊列車が止まる駅に、撮り鉄君がおりますね。このあたりも“まだ”治安はいいようです。


コブレンツ駅に到着する寸前で、なんと蒸気機関車とすれ違いました。動画は撮れず。

でも、こうした保存列車が普通~に本線を走っているのも、ドイツらしいなと。




ケルンに到着しました。




ここは大聖堂の街。実は4年前にも、この駅に降り立っているので、思い出の駅なのであります。

(4年前の旅行記はこちら →https://blog.goo.ne.jp/morikawa_city/e/0408fd745de95535b9196cf755965363

写真に撮ると綺麗な客車、ですが、床下から立ち込めるなんともいえない悪臭。。。。

そういえば、ヨーロッパの客車トイレは、未だに垂れ流しだと聞いたような。。。。


なかったことにして、乗り継ぎます。


■ケルンからアーヘン

ここで、私は油断をしました。一眼を首から下げた状態で、次のRE(RegionalExpress:地域急行)の乗り場へと移動したのです。

乗り継ぐREはベルギー国境の町、アーヘンへと走るものなのですが、どうやらこのアーヘンの街も

またアーヘンへ向かう列車内も、あまり治安が良いとは言えないようで…

(前述のとおり、ワロン地方へとつながる線であり、ちょっと所得が低いエリアのようでありました)

【Koeln Hbf】19:15 →【Aachen Hbf】20:07(RE1号線 Aachen Hbf行)

まだ明るいですが夜7時ということもあって、車内には割と怖めなお兄さんたちが、わらわらと

しかも、乗った2階建て客車は1階が2等車で2階が1等車という構成。

2等車は超満員、通路まで人があふれている状態で、1等車はがらがら、しかもそんな1等車に一眼をさげた東洋人。

これは、狙わない、わけがないですよね。

私が1等車に乗り込んだ後から、なぜか2等車にいた黒人さんが、ぞくぞくと1等車に乗り込んできたのです。

そして私を遠くからちらちらみて、何やら笑っていたり、ごにょごにょ談笑していたり…

しまいには、1等車の車内を、前から後ろからうろうろしはじめて

あからさまに私の鞄や、一眼を見ているのです。

(悪いことをしようとしているときの笑い声は、万国共通ですな)

もちろんこの辺で私も「察知」したので、一眼を鞄にしまい、鞄には例のダイヤルロックでガッチリ鍵をかけ

さらに鞄をジーパンのベルトとワイヤーコードでつなぐという、万全の防御態勢を敷いたわけです。

そんなこんなでしばらくすると、車掌さんが検札に来て、当然ながら黒人さん達は1等車のチケットを持っておらず追い出され

事なきを得た?のですが…

心臓には良くなかったですね。まぁ、自業自得なのですが(^^;

なお、私のほかにもドイツ人のジェントルマンが二人乗っておりまして、彼らは

黒人さん達がうろうろしていても、我関せずといった感じで、新聞や本を読んでおられました。

普段通りの風景、私の被害妄想だったのでしょうか。なんにしても、何事もなくてよかったです。




ようやく静かになった車内から、パチリ(←性懲りもなく一眼を取り出す馬鹿)




ケルンからまた1時間程度走り、国境の町アーヘンに“無事”到着です。

ここで再び乗り換えて、国境を越え、ワロン地域首都リエージュを目指します。


■はじめて国境を超える(アーヘンからリエージュ)



現在地はアーヘンです。

アーヘンでも乗り継ぎで50分待ち。

先ほどの恐怖体験?から解放されて、ちょっと安心したので、また撮り鉄。




ここもそれなりに大きい駅ですが、ちょっとボロい雰囲気。

駅前は黒人さんでいっぱい、駅前広場では明らかに怪しげな、全身震えて奇声をあげる若者集団がいたりして…

ちょっとやばそう?笑

事前情報では、アーヘンはかなり治安のいい街だ、と聞いていたのですが(単純に夜だから、ってのもあるかな)




それでも、ICE停車駅、タリースも止まります。

実は、ベルギー国鉄とドイツ国鉄は電化方式が異なり、ドイツは交流、ベルギーは直流とのことで

このアーヘン駅では、交流と直流をバチン!と切り替えるスイッチがあるそうなんです。

だから、ICEもタリースも停車。

乗務員さんも交代するようで、小さな駅ですが、停車時間は割と長くとってあるようでした。


で、見てのとおりだんだんと暗くなってきたのですが、

暗くなってきてホームからICEが離れると、ホーム上には私と、白人男性1名と、黒人兄ちゃんが3名…しかも皆こっちを見ている。

これは、やばいw

大慌てで一眼を鞄にしまい、ダイヤルロックをかけたところで、まずは白人男性がロックオン。

足早にホームを去ろうとする私のほうに寄ってきて、

「私はファッションを学んでいて、あなたの服装はかなりおしゃれだから、上着を貸してほしい」と

その男性、この寒い(書いていませんでしたが、夜のアーヘンは10度ぐらいで、かなり寒かったです)中、半そで短パン

カバンも持たず、見るからに怪しいのです。

反応したら負けだと、足早に通り過ぎたところで、第二関門。黒人兄ちゃんが恨めしそうな目で、こっちを凝視。

ただ、彼らは特に何をしてきたわけでもなく、無事ホームを脱出することができました。ほっ…笑

(思えば、彼らは単に国境越えの列車を待っていただけなのかもしれません。人を見た目で判断してはいけませんね、でも

 白人男性にロックオンされた時点で、そんな心の余裕は、ありませんでした…)


ところで、ホーム上に誰もいない、でもこのホームには国境を越えて走る列車がくるはずなので、おかしいなと思っていたら

駅コンコースには、スーツケースやらリュックやらを持った、“大丈夫そうな”人たちが。

どうやら、夜のホームは危険だ!という共通認識があるようで、列車の時間が来るまでは

駅のコンコースで「壁を背に立って」待機するのが、ここでのやり方のようでした(^^;

ホームで写真を撮っていた私はまぬけさんだったわけですね。

私も、大丈夫そうな人たちに交じって、列車の到着をひたすら待ちました。長かったです…。




ようやくやってきた列車はこちら(怖くて、こんなんしか撮れませんでした)

ツリカケの2両編成、昼に見る分にはかわいらしい電車ですが、この時間にこんな風に止まっていると、ホラーでしかないw

車内は割と、さっきの大丈夫そうな人たちが乗ってきて、ひとまず安心(^^;

【Aachen Hbf】21:04 →【Welkenraedt】21:19(R5042列車 Spa-Géronstère行)




車内にも落書きがあったりして、なんとなく

先が思いやられますが…。

ここでも1等車は私だけ。

※今回乗ったヨーロッパの鉄道は、どんなローカル線や私鉄電車にも、1等車(席)と2等車(席)が必ず存在していました。

1等車に乗るメリットは、快適性や確実に座れるということもそうですが、

何より、車掌さんが頻繁にやってくること、客層がまともであること、が挙げられると思います。

一方で、デメリットとして、1等車に乗っている=金持っているということになるため、

1等車に乗るとき、降りるときや、車掌さんが来るまでの間は、スリさんたちの標的にされやすい、ということがあります。

これは今回の旅で一番思ったことでした。

とくに半室1等車と、先ほどのような1階が2等車で2回が1等車のような場合は、2等車からこちらを伺う余地がありますから、

こちらが意図していなくても、変な反感を買っていたり、アピールしてしまっていることがあるのかもしれません。

悪目立ちするのが嫌であれば、二等車の隅っこで静かに座っているという選択も、時には必要なのかもしれないなと思った次第です。



色々ありましたが、まずは第1の国境通過。

国境通過①


といっても、特段何があるわけでもありませんね。

実はベルギー国鉄は左側通行(ドイツ鉄道は右側通行)なので

地味~に走行車線が変わっていたりするのですよ。


国境通過後、2駅ぐらい先のウェルケンダラート駅で乗り換え。

ここは、真っ暗な中にホームだけがあるといった感じのローカル駅で、駅員さんは当然おらず

しかも、緩急接続駅かと思ったら、乗ってきたローカル列車は先に出発してしまい

後続のインターシティ到着まで、またもやデンジャラスゾーン、なのでしたw

幸い、接続するインターシティがすぐに到着したので、よかったですが

(実はこの次の「ヴェルビエ・セントラル」駅で緩急接続を行うようで、こちらで乗り継ぐべきでした。失敗)

※ここの話の補足

アーヘンから国境を超える列車は、そのままブリュッセルやリエージュ方面へは向かわず

ベルギー国内にある「SPA」という温泉地に向かう列車なのです。

ちなみに温泉のことを「スパ」と呼ぶのは、ここの地名が由来だそうですが、それはどうでもよくて

国境を越えてからリエージュに向かうには、「ユーペン」を始発のIC(インターシティ)に乗りつぐ必要があるのですが、

国境ローカルとインターシティは、下図のように、ウェルケンダラートからヴェルビエまで同じ線路を走るんですね。



で、私が接続駅として使用したのは、先に停車するウェルケンダラート駅、だったのですが

ここは同じホームでの接続であり、

本来の緩急接続駅は、次に停車するヴェルビエ・セントラル駅だった、ということです。補足おわり。


【Welkenraedt】21:26 →【Liège-Guillemins】21:56(IC544列車 Oostende行)




無事後続のインターシティに乗りついで、本日の宿泊地リエージュ駅へと向かいました。

なお、この時点で既にワロン地域に入っているため、車内の案内などはすべてフランス語で表記されています。

ローカル列車でほんの少し走っただけなのに、言語が違うというのは、日本人には理解できないことですね。

(大垣から米原を越えたら関西弁、というのと、理屈は似てますが、そもそもの言語が違うのです)


ここで、検札に来た車掌さん(2名)

ぐっとあふたぬ~ん♪ふふふん♪と、めっちゃ歌いながら入ってきました

さっきまで緊張の連続でしたが、ここでちょっと笑ってしまった。

車掌さんの制服がさっきのドイツと違うので、国境を越えたのだとここでも実感。


さて、入国早々波乱万丈の一日でしたが、22時、無事リエージュ到着。

だが!まだ終わっていなかった!

ICを降りてエスカレーターでコンコースに上がっていたところ、右を歩いてきた黒人のおっさんに

右のおケツをがしっと掴まれました

痴漢????と思いましたが、いやいや違いますな、スリさんです。

もうさすがに学んで、一眼は出しておらず、カバンも前掛けでダイヤルロック

ポケットの中には緊急時(トイレ)用の小銭が少々入っているだけ、でしたので

幸い被害はありませんでしたが…。


最後の最後まで安心できない入国初日、でありました。。。

(本当は、ライトアップされたリエージュ駅を写真に収めたかったのですが、もうそんな気力ありませんでした。。投宿)


★宿泊したホテル


HOTEL DE LA COURONNE LIÈGE

http://www.hoteldelacouronne.be/en/

リエージュ駅(リエージュ・ギューマン駅)前に隣接する立地。駅を出て道を渡ればすぐホテル。

フロントのお姉さんが美人(ほんと、さっきまでの悪夢がうそのような、華奢なフランス系?お姉さんでした)、

英語もかなりゆっくり話してくれて、無事チェックインです。

日本のビジネスホテルと同じような雰囲気。オートロック、カードキー

風呂は浴槽が付いていて、緊張の連続だった初日にしっかりリラックスできました。

メーカーは忘れましたが、日本でも有名なメーカーのシャンプーとボディソープがあります。

ドライヤーも完備。

ホテル1階に自販機あり。なお、冷蔵庫はありません(ここに限らず今回宿泊したホテルはすべてなし、ヨーロッパの標準仕様?)

ホテルの隣はカジノなので、夜通るときはちょっと怖いですが、ほかは問題なし。

駅ナカにスーパーがあるので、食料調達もできる、と思います(しませんでした。怖いので)

朝食はバイキング、かなりおいしい。チョコレートケーキが絶品で、何個もいただいてしまいました。

コーヒーと紅茶が無料で飲めます。これもおいしい。


★2018ベネルクスの旅 各記事へのリンク★
(序)準備編~ドイツまで
(1)ドイツからベネルクス入国まで<本記事>
(2)リエージュの吊り掛け電車達と、オランダ国境の街
(3)ベルギーを大移動、屋根のない博物館へ
(4)芸術の駅へ
(5)芸術の街からオランダへ
(6)オランダは自由の国(いろんな意味で)
(7)風車の村
(8)フリッツァー事件
(9)アムステルダムで鉄道を見る
(10)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(散策編)
(11)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(鉄道博物館編)
(12)ドイツへ戻る。。。。
(13)コブレンツと、ルクセンブルク(前編:鉄道編)
(14)ルクセンブルク(後編:観光編)
(15)帰国日に、事件発生
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ベネルクス国境の旅(序)準備編とドイツ入国まで

2018-09-16 12:10:59 | ★2018ベネルクス国境の旅
>>2018ベネルクス旅行の目次はこちら



はい、ということで

無事、5泊7日のベネルクス一人旅から、戻ってまいりました。


完全一人旅、かつすべて自己手配ということで

行く前も、行ってからもわからないことだらけ

時に、少し危険なこともあり、楽しいこともあり

日本では経験できない「ありえへん」ハプニングなど

様々な経験ができた7日間でありました。


今回の目的は、とにかく『国境を鉄道でまたぐ』こと。

それも、ICE(イーツェーエー)、Thalys(タリース)といった高速列車を使わず

昔ながらのインターシティ、ユーロシティといった特急列車や

各駅停車のローカル列車で国境を越えようというものでありました。

もちろん、合間合間に観光も挟みながら、ではありますが。


何から何まで貴重な経験、

もしかしたら、このブログを読んでいらっしゃる方の中にも

こういった旅行に興味がある方が、いらっしゃるかもしれません。

また、将来の自分への備忘という意味も込めて、今回の旅行記は

単に写真を羅列するのではなく、その都度成功したこと、失敗したことや

使ったウェブサイトの情報などを、広く記録したいと思います。

ヨーロッパの鉄道を見てみたい、でもツアーだと行動が制限されるから、

できれば自分で行ってみたい、という方が、実際に行動をする際に

少しでも参考になれば、幸いです。


■事前準備編

完全一人旅ということで、準備はかなり入念に行いました。


1.航空券の確保

名古屋からヨーロッパへ行くためには、ルフトハンザ航空の直行便(中部-フランクフルト)を利用するか

フィンエア、タイ国際航空、中国東方航空といった航空会社の経由便を利用するかの

二つの選択肢があります。

今回は、休みの期間が限られていたことから、現地での行動時間を最大化する目的で

往路はルフトハンザ航空の直行便を確保いたしました。


この直行便ですが、週5日運行となっており、

帰路はちょうどいい便がありません。

そこで、帰路は同じルフトハンザ航空の、フランクフルト-羽田線を確保。

羽田からは新幹線で羽島へ戻るという行程にいたしました。

羽田から中部へ国内線乗継でも、新幹線とそれほど大差なく乗れるのですが、時間が微妙(羽田で数時間の待ちが生じる)なのと

中部から羽島へのアクセスが微妙(名古屋、笠松で乗り換えるか、名古屋から新幹線利用)であることから

今回は利用せず。


チケットはいずれもANAで確保しましたが、実際のチェックイン等はすべてルフトハンザドイツ航空のオンライン上で行いました。

価格は、9/8往路、9/13-14帰路で、約20万円。

タイ国際航空であれば同じ区間9万円、中国東方航空等であればもっと安いのかもしれませんが…。

→ルフトハンザドイツ航空HP https://www.lufthansa.com/jp/ja/Homepage






※ルフトハンザドイツ航空の座席指定について

ルフトハンザドイツ航空の座席事前指定は有料ですが、出発の23時間前より可能となる

Web上の「オンラインチェックイン」によって、23時間前からは無料で指定ができます。

私は中部出発の20時間ぐらい前にオンラインチェックインを行いましたが、全く問題なく

「2列シートの、通路側」を確保することができました(というか、20時間前時点では、ほぼ座席指定されていませんでした)。


また、オンラインチェックインをしていると、中部空港のチェックインカウンターに延々並ぶ必要がありません。

(中部空港では、オンラインチェックイン者専用のレーンが設けてあり、全く並ばずに荷物を預けることが可能でした)


なお、オンラインチェックインにはパスポート情報が必要ですので、

職場の休憩時間などで登録をと考えている方は、忘れずにパスポートの情報を控えておきましょう。



2.宿の確保


宿の確保はすべてBooking.comを通じて行いました。

私の場合、宿の清潔さにそれほどこだわりはありませんが、

とにかく駅から近いこと!なんなら、窓から駅が見えること!が絶対条件でありましたので、

Booking.comの地図から選択できるサービスがとても使いやすかったのです。

→Booking.com https://www.booking.com/index.ja.html


また、クチコミ一覧で「過去1人でも日本人が泊っていること」も必ず確認しました。

誰か泊っていれば、最低限の質は確保されていそう、ということです。

欧米人などから良い評価があったとしても、日本人がすべて酷評している宿などは、当然に

選択肢から除外しました。

「何かあってから」では遅いですから…笑


なお、9/13はドイツで自動車の見本市があるようで、

フランクフルト、ケルンのホテルが軒並み高騰していましたので

ホテル選びにかなり苦労したことを、付け加えておきます。

宿泊費はおおむね1泊1万円程度、アムステルダムはさすが高くて、1.3万円でした。

もっとも、あとから調べたら、公式サイトを通して予約したほうが安かったというところもありましたので

これが最善の選択肢だったかどうかは、不明です。


※booking.comに登録する住所は、すべて英語で記載しましょう、

私は間違えてすべて日本語で記載しましたが、

どうやら現地へは、漢字がすべて中国語読みに変換された状態で届いていたらしく

『中国住まいの日本人』が来た、と勘違いされることがありましたw

(チェックイン時にパスポートを提出したところ、怪訝な顔をされたので、

 どういうことか聞いたら、そういうことでしたw)



3.通信の確保


これは本当に重要です。我々世代は、ネットが無いと生きていけません(笑)

もちろん、ホテルや駅、場合によっては(ドイツ鉄道、オランダ鉄道の一部車両など)車内で無料Wifiが使えますが、

街中や田舎の駅、WiFiのない車内でWebを使うためには、モバイルWifiルータが必須となります。

私の場合、地図の閲覧、時刻表検索、LINE、日経新聞ぐらいがあれば大丈夫ですので、それほど容量が大きくなくても

手軽・手頃な、エクスコムグローバル株式会社「イモトのWi-Fi」を今回は使用。

こちらも、現地に到着して電源を入れるだけで、何の滞りもなくインターネットが利用でき、とても重宝いたしました。

→イモトのWiFi https://www.imotonowifi.jp/about/

返却も羽田でポストに入れるだけ、ルーターもスマホより小さいコンパクトサイズでかさばらず、かなり満足です。

7日間で1.5万円


※私の使ったルーターは、朝8時から夕方6時ぐらいまで使用すると、バッテリーが切れいました。

夜行列車などで使用される際は、注意したほうが良いかもしれません。



4.旅行保険


これも大事ですね、色々検討しましたが、現地で24時間電話が通じるサービスのある

エイチ・エス損害保険株式会社のサービスを利用しました。

もちろん連絡先はすべて携帯の電話帳に登録します。

ウェブから登録すると2~3日で保険証券が送られてきました。7日間で4,500円ぐらいでしょうか。

→エイチ・エス損害保険『たびとも』https://www.hs-sonpo.co.jp/travel/

結果として今回は、何の被害もなく旅を終えられましたが、何があるかはわかりませんからね。


5.海外情報の収集


外務省の「たびレジ」に渡航情報を登録しますと、現地大使館などから、事件や事故のメールが入るようになります。

登録無料。

なかなか物騒な情報も多くてアレですが…w

→外務省『たびレジ』https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html



6.外貨の確保


出発の前週に、名古屋駅前、大名古屋ビルヂング1階にある

UFJのワールドカレンシーショップというところで、円をユーロに換金。

約3万円、225ユーロを持っていきましたが、現地ではもっぱらカード支払いばかりなので

帰国後確認したら130ユーロぐらい残っていました。

なお、ワールドカレンシーショップでは金種の指定ができましたので、なるべく少額を依頼し、

10ユーロ札12枚と、5ユーロ札21枚で受け取りました。


この意味ですが、

・高額紙幣は盗難のリスクが高いこと(小額紙幣なら複数の財布や鞄の底に分散して持てる)

・支払時に高額紙幣だと断れるケースがあること

小銭がつくりやすいこと

↑とくにこの「小銭がつくりやすい」ことが大事だと今回旅行して思いました。

 というのは、今回旅行した各国、ヨーロッパの他の国もそうかもしれませんが、

 駅、デパート、公共施設などのトイレは、ことごとく有料なのであります。

 値段は0.5ユーロ~0.7ユーロ(0.7が一番多かったかな?という印象です)

 そして、こうした有料トイレに当然両替機などついておらず(ルクセンブルクではありましたが)

 小銭で0.5ユーロ~0.7ユーロが用意できなければ、最悪『事故る』こともありうるのです。

 5ユーロ紙幣であれば、その辺のキオスクやスーパーで2ユーロぐらいのジュースを買って、支払時に使えば、

 すぐに適度な小銭にバラすことができるので、緊急時にも安心。

 トイレに限らず、自販機でもお札が使えるものはほぼありませんし、レストランでのチップ支払など

 小銭需要は意外とあるので、小銭に変えやすい小額紙幣はとても便利なのでした。





7.鉄道チケット


今回の旅のメインテーマである「鉄道」です。

現地滞在6日間のうち、到着日と出発日を除く4日間は

「ユーレイルフレキシーパス」の「ベネルクス・ドイツパス」を購入して利用しました。

→ユーレイル https://www.eurail.com/jp


ユーレイルパス、とは

欧州のうち、大陸を走るほとんどすべての列車(特急やICEなどの高速列車を含む)が乗り放題になる夢のパス。

日本の、青春18切符の強化版、といったところでしょうか。

(日本にも、インバウンド向けに特急・新幹線を含むすべてのJRが乗り放題になる

 「ジャパンレイルパス」というものがあるそうですが、私は使えません)

日本でも、上記Webサイトから購入すると、チケットがFedexで郵送されてきます。




ユーレイルパスの使い方は追々記載するとして、今回の旅行ではこのユーレイルパスを使って

自由に列車を乗り降りすることができたのでした。


ベネルクス・ドイツパスで諸々込み340ユーロ=日本円で5万円ぐらいでしょうか。

意外と高い。

※しかも私は大失敗をしていまして、今回購入したベネルクス・ドイツパスは

「ベネルクスパス(ベネルクス三国が乗り放題)」と「ドイツパス(ドイツ全土が乗り放題)」を足したものなのですが、

実際にはユーレイルパス期間中にドイツ鉄道にはほとんど乗らず

ドイツパスはほぼほぼ使っていないのでした。

ベネルクスだけのパスであれば、161ユーロ=日本円で2万円弱なので、3万円余計に払っている計算になります。。。笑

「ユーレイルパスでもとをとろうとしてはいけない」と、多くのWebサイトなどで書かれていますが…

3万円余計に払って旅行する馬鹿が、ここにいますw




※ユーレイルパスの使用開始には、事前に

現地駅窓口で「アクティベーション(有効化)」手続きが必要になるのですが、

注文時に「ウェブアクティベーション」を選択すると、既にアクティベーションされた状態で、チケットが手元に届きます。

アクティベーションの日付は、フレキシーパス(指定期間内の任意の期間乗り放題、今回私が注文したもの)の場合

「最初の利用日より前」であれば基本的にはいつでもいいようで、

今回諸事情により、旅行日程が後ろにずれたことから、アクティベーション日≠利用開始日となりましたが

利用には、何の問題もありませんでした。

ただし、ユーレイルにはフレキシーパスではない「連続利用パス」なるものがあり、これは利用開始から連続で〇日間乗り放題~という

もののようですが、こちらを使う場合は、アクティベーション日が利用開始日となるようなので

飛行機が遅延や欠航した場合に、利用日を損してしまうリスクがあることから、ウェブアクティベーションはしないで

現地の駅窓口で手続きをしたほうがよいのではないかと思います。



ユーレイルパスを使用しない到着日、出発日の鉄道パスは、

一部は現地で購入しましたが、基本的には日本にいるうちに

ドイツ鉄道(DB)のウェブサイトから購入をしました。

→ドイツ鉄道 https://www.bahn.com/en/view/index.shtml


ドイツ鉄道のウェブサイトは非常に優秀で、オンラインで列車を指定して支払まで済ませれば

あとは、チケットを印刷して持っていけば、それで列車に乗れてしまいます。

また、DBのアプリをスマホに入れておけば、チケットを印刷しなくても

スマホ上で、購入したチケットのバーコードを表示して切符として使えるほか、

スマホ上で他の列車のチケット購入も可能という、かなり進んだシステムになっておりました。


これによって、到着日、および最終日の空港周辺における移動手段を確保します。



↑画面の参考です

なお、支払にはPaypalアカウントを使用しました。

Paypalはほかにも、有料のWi-Fiにつなぐときにも使いました。

何かと便利なので(eBayでも使えますし)ひとつ持っておくと良いかもしれません。


8.その他準備・現地入りへ


当然、ヨーロッパの治安は日本よりも悪い(というか、日本が特別治安いい)ので

スーツケースベルトや鞄につけるダイヤルロック、スマホをカモフラージュするケースなど

治安グッズはたくさん用意しています。

同時に、変圧器、変換プラグ、ワイヤーコードなども準備しています。



※これも失敗談ですが、変圧器は、完全に不要でした。

というのは、現地で使う電子機器(スマホ、カメラ、WiFiルータの充電)はすべて欧州の電圧に対応しており

プラグさえ変換してしまえば、そのままコンセントにぶっ挿して普通に使用ができてしまったからです。

ごっつい重い変圧器は、ただただお荷物になっただけ、でした…。

※逆に、あってよかったものは、鞄のチャックに着けるダイヤルロック、ワイヤーコードです。

ワイヤーコードはスーツケースを電車の網棚に固定するときや、一眼を体と固定する際にとても重宝しました。


その他あってよかったものは、

・正露丸 ←水が悪いですからね…必須

・イヤホン ←暇な夜にYoutueを見て暇つぶしするため

・買い物袋 ←HEMAなどの現地スーパーで買い物をしても、袋はくれませんので


もっていかなかったが、現地で必要だと思ったものは

・スリッパ ←飛行機、ホテルなど

・ウエットティッシュ ←ホテルにティッシュなどはありません。

・制汗剤

・うちわ ←結構客車の空調が壊れてる、3回出くわしましたw


逆に、もっていったが、いらなかったものは

・変圧器(上述のとおり)

・海外旅行の英会話帳(万一の時に必要かもしれませんが、日常会話では使う機会なし)


↑ま、勉強にはなりましたが…笑


他に気づいたことがあれば適宜追加しますし、質問等ありましたらできるだけお答えいたします。


■いよいよ出発~ドイツ入国

ということで9月8日(土)、早朝7時の中部国際空港から活動開始です。

まずはエクスコムグローバル社のカウンターへ行き、Wi-Fiルータをゲット。

続いてルフトハンザカウンターへ行き、荷物を預けます。

出国審査はすんなり通過し、免税エリアを抜けて、出発ロビーへ。

出発ロビーにはUSBがさせる充電スペースがあるので、スマホにしっかり日本の電気を食わせておきますw



↑これもやらかしなのですが、日本円を全くもっておらず、出発ロビーの自販機が一切使えない状況に…

 唯一カードが使えたスタバで、ようやくアイスコーヒーを入手。喉からからだったので、最高においしかったですw

いざ出発




ルフトハンザドイツ航空の機内は満席ですが、空調は程よい感じで不快ではありませんでした。

乗務員の中には日本人の方も数名いらっしゃって、少し安心(日本路線では、必ず乗務しているようです)


10時間ちょっとのフライトを終え、無事、14時にフランクフルト空港到着です。

(15時到着予定でしたが、早着しましたw)


フランクフルト空港での入国審査、何を聞かれるかと思って構えて

想定問答までつくっていたのですが、特段何も聞かれず…ちょっと残念

ずっと隣の係の方と雑談しており、パスポートを渡してひたすら待機…という謎の状況で

とりあえず何か言おう、と「I'm from Japan」といったら「I Know(知ってる)」といって、入国スタンプを押されましたw


空港に着いたら、まず地下のバゲッジクレーンへ行き、預けてあった自分の荷物を受け取ります。

フランクフルト空港では、荷物受取のレーンが、なぜか

いったんパブリックエリアに出た先にあります。つまり、だれでも入れてしまうという状況。

なので、荷物レーンで自分の荷物を、悪意を持った人に持っていかれないように、十分注意しなければなりません

まぁ、出口に税関もありますし、たぶん大丈夫だろうとは思いますが。

10分ぐらい待って、ようやく荷物を受け取り、税関を通ると到着ロビーに入ります。

これで晴れて、ドイツの土を踏めたわけです。

長かった…でも、これからが旅のはじまりなわけです。




さて、フランクフルト空港には、ICE、ICといった長距離列車の発着する『Frankfurt Flughafen Fernbahnhof』と

近郊列車、Sバーンの発着する『Frankfurt Flughafen Regionalbahnhof』の二駅があり、両駅は徒歩で10分程度離れています。

フランクフルト市内へ向かうのであれば、基本的には後者でSバーンの8号線に乗ります。


今夜の宿はベルギーのリエージュというところにとりました。

なので、まずはフランクフルトから西の「マインツ」というところへ

こちらの近郊列車で移動。利用したのはRegional駅です。


Regional駅は何やら3番線の増設工事中。

イチ国際空港の(しかも、ヨーロッパ最大のハブ空港の)玄関駅にしては、ちょっと薄暗くて陰気な感じです。



(Fernbahnhofのほうは、ガラス張りの超綺麗な駅でした、後日記事にします)


ここからRB(RegioBahn?ドイツの各駅停車)でマインツ駅へ移動。



1日目の行程です。

フランクフルトを出発して、マインツからは特急列車でケルンへ、

ケルンで近郊列車、さらに国境ローカル線でリエージュへと至る行程です。

リエージュ到着予定は22時。さて、無事にたどりつけるでしょうか…(←伏線w)

【Frankfurt am Main Flughafen Fernbahnhof】15:23 →【Mainz Hbf】15:49(RE2 Koblenz行)




マインツに到着。

非常に長くなりましたので、続きは別記事で。


★2018ベネルクスの旅 各記事へのリンク★
(序)準備編~ドイツまで<本記事>
(1)ドイツからベネルクス入国まで
(2)リエージュの吊り掛け電車達と、オランダ国境の街
(3)ベルギーを大移動、屋根のない博物館へ
(4)芸術の駅へ
(5)芸術の街からオランダへ
(6)オランダは自由の国(いろんな意味で)
(7)風車の村
(8)フリッツァー事件
(9)アムステルダムで鉄道を見る
(10)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(散策編)
(11)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(鉄道博物館編)
(12)ドイツへ戻る。。。。
(13)コブレンツと、ルクセンブルク(前編:鉄道編)
(14)ルクセンブルク(後編:観光編)
(15)帰国日に、事件発生
コメント (4)
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