時の扉♪心の兎びら

愛兎しろんの思い出、日々の中で見つける
嬉しい事楽しい事
母の思い出、新しい家族福多んの日常を綴っています

命を懸けた言葉☆

2015-02-08 16:33:11 | しろん

その時は本当に信じられないくらい唐突にやってきました
抱っこされて私を見つめるブルーアイは、こんなにもキラキラして生きる力に溢れ
まだまだ一緒に頑張れるよって言ってるように思えたのに

この時私は初めてしろんの声を聴きました
それはもしかしたら苦しくて発した声なのかもしれません
でも私には最後の最後に命を懸けた私へのメッセージに思えたのです
チッともキッとも聞こえる少し甲高い澄んだ声でした
5度か6度、私達は私達にしかわからない言葉で確かに会話したのです



しろんは本当に体調が安定していて、ごはんも先生もびっくりするくらいの量を食べていました
病院へ行った28日水曜日も、母の膝で甘えてご機嫌で過ごしていました



29日の朝は手足の汚れを丁寧に洗って初めてドライヤーを経験したんだけれど
それはうっとり気持ちよさそうでした
この日も全く変わりがなくて、待たせている間も“まだかなまだかなぁご飯まだかな~”って
ソファを走って催促していたし
この日遊びに来ていたYちゃんが帰る時も“しろんちゃんさよなら”って声を掛けられると
たっちして見送って“あぁ元気だねぇまたねぇ”って別れたんです

夜になって“おやすみ”って声かけた時も、やっぱりたっちしていつも通りだったし
何の不安も心配もなく寝る事が出来たんです

まさか翌朝、ひっくり返ると元に戻れずまともに歩けないでつんのめってしまう
そんなしろんの姿を見る事になるなんてどんなに想像力があったって無理です
ずっと抱きしめていました
もうだめかもと思いながらも去年10月に虹の橋をドタキャンして戻ってきた時の事を思い出して
今度もきっと大丈夫絶対に戻ってきてくれると思いなおしたり

でも最後は何度か深呼吸するように大きく口を開けて
もういいよ頑張らなくていいよありがとうママは大丈夫もう楽になっていいんだよ
って話しかけると、安心したように静かに呼吸をやめて心臓を動かす事をやめました

しろんはきっと待っていたんだと思います
私の願いを知っていて、絶対に私の腕の中から旅立とうと
最後の最後命を掛けなければ聞かせられない声を聞かせてくれる為に



しろんの姿を今はもう見る事も触れる事もできません
でも私はいつもしろんの気配を感じ、しろんの言葉を聞いている感覚なのです



体調のいいまま、ほとんど苦しまずに旅立ったしろんは最後の最後まできれいでした
どうして起きないのか、お腹空いたって言ってくれないのか不思議なくらい気持ちよく眠っているようでした
触れるとやわらかくて、私の知っているあの悲しい絶望的な冷たさはなくて
何度も何度も撫でて頬ずりして語りかけました
きれいなお花を持ってすぐに駆けつけてくれたYちゃんもいっぱい撫でてくれました
しろんはYちゃんが大好きで、彼女が来るといっぱい食べたり走ったり
“僕カッコいいでしょ見て見て”って言ってるみたいでした



しろんを失って、心にブラックホールみたいな無限なのにその無限がどんどん広がるような
とてつもない空洞ができたみたいで、どうなってしまうんだろうと思ったりしたけれど
決められた姿をなくして自由になったしろんが
今そのどうしようもない空洞にふんわりふんわり帰ってきてるような気がします
寂しいけれど悲しいけれど切なくてたまらないけれど
ふと気づくと心の内側がほんのりあったかいのです

あまりにも突然に決断しちゃったこと、ちょっぴり反省して
特別な魔法を使って、ママの心に戻るどこでもドアを作ってくれたの?



しろんの存在は、その形は変えちゃったけれど
いつでもどこでもしろんを感じているよ

これからもしろんとしろんママの関係は進化し続けて永遠に繋がっていくんだよね
もしうさぎの神様が新しいモフモフを用意してくれたら、すぐ戻ってきてね

お互いに失敗しちゃった事反省して、もっともっと素敵な親子関係を創りたくてたまらないママは
首を長ーくして待っているからね

コメント (3)
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