入院していると食事だけが楽しみだってよく聞きますよね
私も長い間個人病院で食事を作っていたので、その時も患者さんからこの言葉をよく聞きました
私は3度食事の内容を変えてもらいました
集中治療室にいる間はもちろんおかゆで軟食でした
最初の頃は記憶もあいまいで、どんな食事か覚えていなくて食べた記憶もなく
高カロリーの点滴で補っていたようです
一般病棟に移ってもしばらくこの食事が続いたんですが、同室の人が朝パン食で私も変えてもらいました
でも毎回同じパンで、また変えてもらいました
今度はおかゆではなく普通色でお蕎麦が出た時はメッチャ嬉しかったです
でも薄味に慣れていて、一口飲んだ時“しょっぱ”って思いました
カレーが出た時も嬉しかったけれどめっちゃお子様味でした
病院食は待ち遠しいという感じじゃなかったけれど、それなりに美味しかったし
何より早く元気になりたくて頑張って食べていたんですが、その時も少し違和感がありました
家に帰って自分で料理して慣れた味を食べた時“あ~苦いんだな”って思いました
舌の奥の方で微妙な苦みを感じるだけなので、気にしなければ大丈夫だしそのうち収まるかもしれません
集中治療室にいる間は自分が病気で入院していると思えなくて違う事に捕らえられていました
時間も行ったり来たり感が強くて聞こえてくる会話に“またこの話し聞くの何度目だろ”
なんて思ったりしてまるでパラレルワールドにいるような感覚でした
まぁ自分の生え際の大きな傷を見ると、骨外して前頭葉わちゃわちゃされたんだから仕方ないですよね