ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

霧笛135号 編集後記 およびお便りの紹介

2020-12-20 12:58:11 | 霧笛編集後記
◆前号の及川良子さんの「Nの目撃「天空ヒマラヤ部族」を見て」で、原文でほぼ一行分、欠落があった。校正で見落とした。2ページ目、29ページ第2段12行目である。その少し前から再掲する。「隔絶されたヒマラヤの山中に暮らす人々。400年もの間変わらぬ同じしきたり。同じ祈りの中で生き続けている。気持ちを強く結び合った。敬虔な祈りを中心としたその暮らしはゆったりとした時間感覚のもとに営まれている。さすがの欧 . . . 本文を読む

霧笛134号 〈編集後記〉 付 東京の吉田妙子さんのお頼り(抜粋)

2020-08-08 08:54:29 | 霧笛編集後記
◆これまでも折に触れて霧笛への感想をいただいている東京の吉田妙子さんから、久しぶりのお便り。抜粋を掲載させていただく。こういう小さな同人誌も、読んで、かつ、何ごとか書き送ってもらえる方がいるとは有難いことである。詩として読むべき内容があるのだとすれば、世の片隅で継続することの意義もあるかと思う。◆栗駒の佐々木洋一さんの依頼で『詩人会議』の七月号震災特集に気仙沼の写真が必要とのことで、在住の写真家か . . . 本文を読む

霧笛133号〈編集後記〉

2020-04-21 20:29:03 | 霧笛編集後記
◆表紙、今回から小田亜希子さん。これまで長く表紙をお願いした常山俊明からの紹介。意外なことに、絵を始めてまだ2~3年とのこと。今回のマイルス・デイビスのスケッチは、見せていただいて、これだ、とピンときた。マスキングテープによる作品もあるようで、次回以降の楽しみとしたい。◆石津ちひろさんから132号を読んでの読後感ということでメールをいただいた。「まずは熊本吉雄さんの「霜月のアイスクリーム」ですが、 . . . 本文を読む

霧笛132号 編集後記

2020-02-05 22:29:49 | 霧笛編集後記
◆十一月十五日(金)古町シーキャンドルにて、年に一度の朗読会。西城、東吉、正典、せつえ、良子、遊人、洋甫、千田が参加。ゲストに、高橋昭次と店主後藤氏が各々ギター弾き語りで。あくまで内輪の行事であるが、観客は二名。高橋は気仙沼ロック界の大御所、レゲエ、ブギと昔の曲を演奏。年輪を重ねた渋い歌、こんな小さな町にも現代日本芸術文化の蓄積はある。この声、歌の心地よさ。十代から六五歳までギターを弾いて歌って生 . . . 本文を読む

霧笛131号〈編集後記〉

2019-10-24 22:44:35 | 霧笛編集後記
◆あっという間に秋の彼岸、定年退職してからもはや二年半ともなる。しかし、なんだろう。ふと気づくと、追い立てられるような気持ちが失せている。人生において何ごとか成し遂げねばならぬという切羽つまった思いは消えたように思える。世に出ねばならぬ、名を上げねばならぬ、とどこかで思いこんで生きてきた。七月に五冊目の詩集を上梓した。四~五〇歳代にかけて、仕事のこと、文化芸術にかかること、ひとりでやったことは一つ . . . 本文を読む

霧笛130号〈編集後記〉

2019-08-18 09:03:47 | 霧笛編集後記
◆一三〇号ということで、西城代表に巻頭言をお願いした。牛歩のごとく、という言葉は、霧笛の在り様でありつつ、詩人西城健一にこそふさわしい言葉でもある。 ◆前号で触れたとおり、川戸富之氏は逝去され、休会扱いとしていた遠藤誠司君は退会とする。中田紀子さんは名誉会員ということで。 ◆藤村洋介君は、水上洋甫名義で、六月九日開催の「第四回文学フリマ岩手」に参加された。詩集「雫の光」、「ナキスナ」の二冊と、 . . . 本文を読む

霧笛129号〈編集後記〉

2019-05-23 23:03:44 | 霧笛編集後記
〈編集後記〉 ◆昨年十月に、川戸富之さんが逝去されたとのこと。私もだが、西城さんはじめ他の同人のみなさんも一度もお会いしたことはないはずである。岩手県北の葛巻町の方。平成元年九月の第二〇号から入会、二五号でいったん脱会、三八号から復帰。八十号のあと、第二期として再出発の際、脱会されたが、詩を書き続ける意欲旺盛で、西城さんにお便りを寄せられ、平成一八年の第二期第五号から再入会された。第二期四〇号を . . . 本文を読む

霧笛128号〈編集後記〉

2019-02-02 13:08:53 | 霧笛編集後記
〈編集後記〉 ◆いつのまにか年が暮れる時節となった。こないだまで暑い日が続いていたのに。もはや冬至である。もっとも、一日のうちで朝方は寒いし、お昼過ぎは暖かくなる。最低気温同士で比べるわけではなく、最高気温同士で比べるわけでもない。午後暑かった日の数日後に朝寒い日が来る、というのはそれほど奇異なことではない。しかし、十二月に入って異常に暖かい日があった。南の方では三十度になんなんとする勢いであっ . . . 本文を読む

霧笛第127号〈編集後記〉

2018-10-21 22:54:13 | 霧笛編集後記
◆暑かったり、台風が来たり、穏やかとは言えない日が続いている。若い頃はもっと夏が好きだった気がするが、暑さへの耐性が落ちている。しかし、関東以西と比べると問題にならないくらい過ごしやすい。仙台近辺よりもなお。 ◆前号でもお知らせしたとおり、震災以降、チヒローズとして、石津ちひろさん、なかがわちひろさんらに、気仙沼の図書館にお出でいただいている。今回も、子どもたちを集めてのイベントのほか、ガラス窓 . . . 本文を読む

霧笛第126号〈編集後記〉

2018-08-04 10:07:31 | 霧笛編集後記
◆6月9日、内輪の朗読会を行った。前回同様古町のシ―キャンドル・コーヒーにて。前回の昨年7月22日は、私は参加できなかったが、一昨年から同じ会場で行っている。タイミングの問題もあってか、編集後記では触れずじまいであった。一般の来客は求めない、あくまで内輪の会ではある。鈴木東吉、藤村洋介、西城健一、千田、小野寺正典、小野寺せつえの6名参加。東吉先生は、男女共同参画宣言や、市の花鳥木魚の名前に自ら作曲 . . . 本文を読む

霧笛第125号〈編集後記〉

2018-04-30 16:37:47 | 霧笛編集後記
◆霧笛の会代表である西城健一さんが、十八年ぶりとなる詩集を発行した。今年二月一〇日付け、「詩集 優しい雨」。多くが霧笛に掲載の作品だが、十編ほどは、書き下ろしとのこと。あとがきにこう書く。「特筆すべきことは「震災」の詩だと思います。私は被災者ではありませんが、被災者に寄り添い、被災者の代弁者になるような詩を書き続けてきたつもりです。しかし震災から年月が経つにつれ、私の心の風化が始まり、当時の心に戻 . . . 本文を読む

霧笛124号〈編集後記〉

2018-01-14 10:29:00 | 霧笛編集後記
◆今号から、寛野泰子さんが参加。というか、小松ゆりさんが、休会から、筆名をもって復帰したということ。 ◆九月三〇日は、宮城県詩人会のイベント「詩人たちの湾岸カフェ at K-port気仙沼」。オープニングには、鈴木東吉さんが、白鳥省吾や歌人熊谷龍子氏の作品などに作曲したオリジナル曲を朗唱。その後、気仙沼プレクトラムアンサンブルのマンドリン演奏と、それに合わせた小野寺正典さんの詩を藤村洋介くんが朗 . . . 本文を読む

霧笛123号〈編集後記〉

2017-10-05 19:15:18 | 霧笛編集後記
◆絵本作家の長野ヒデ子さんから、「千田様の詩は深くてひびきます。タイトルがいいし…。遊人様の詩…もおもしろ」かったと、一二一号について。一二二号にも「この表紙の絵は物語が詰まっていますね、ほんとほんと。」遊人の「『古ぼけた珈琲の匂い』はすてきです。タイトルも…、今朝のパズルを産み落とすでお終いで、すごいなあとほかほかしました。『世界一周クロニクル』はリズム . . . 本文を読む

霧笛122号〈編集後記〉

2017-10-05 19:13:16 | 霧笛編集後記
◆一二二号である。 ◆川戸富之さんが復帰。岩手県北の葛巻町在住で、西城さんも私もまだお会いしたことがない。郵送のみでの参加である。 ◆遠藤誠司くんが休会。書くべきことが湧き上がったときに書くのがスタイルで、毎回の締切に追われてというのが違うと。絵、バンドと幅広く活躍する芸術家。忙しくもある。復帰を待つ。 ◆及川良子さんの第一詩集「したたる瞬間(いま)を」が、今年一月八日、あきは書館から公刊。 . . . 本文を読む

詩誌霧笛121号編集後記

2017-04-18 23:49:28 | 霧笛編集後記
〈編集後記〉 ◆一二一号とする。第二期としては、四一号である。一九八四年、昭和五九年創刊からの通算で一二一号目である。発行元も「霧笛の会」に戻す。八十号を発行して、一区切りとし、会の名前も「新・霧笛の会」と変更した。  第二期二〇号、通算一〇〇号発行の直後、大震災がやってきた。二一号、通算一〇一号が、震災以後、最初の発行であった。そこからさらに二〇号を数えた。創刊から三三年、震災から七年。 . . . 本文を読む