◆さて、四〇号、通算で一二〇号となる。ここまでは、新・霧笛の会、霧笛第2期と称している。次号からは、年も明けて、再びシンプルに「霧笛の会」として、号数も通算で一二一号と数えていいのではないか、と考えている。例会で提案しているが、少なくとも表立っての反対はないようである。
◆東京江古田(住所としては沼袋らしい)で「遠藤誠司の秘密の花園~沼から沼へと2~遠藤誠司展」を開催ということで、一二月六日&n . . . 本文を読む
〈編集後記〉
◆八月、新町の末広鮨にて、気仙沼高校の恩師で詩人である猪股信夫先生を囲んで懇親の席をもった。熊本さんが幹事役、西城、正典、そして私と、当時の気高での教え子となる四人が揃った。猪股先生には、霧笛創刊当時から、西城さんが送付なさっている。節目の記念号の折に寄稿もいただいた。当時の、どこか若々しい、時代を先取りしていくかのような気高の雰囲気を懐かしく語り合った。一番若い私も卒業して四二年 . . . 本文を読む
〈編集後記〉
◆震災から丸五年が経過した。復興は進んでいる。もちろん、均等に、ではない。いつまで復興は続くのか。この時点で完了と言えることは、恐らく、ない。しかし、いつか、他所で、別な深刻な災害が起きて、関心も、支援もそちらに向かうことになる。熊本の地震の後に、また、どこかで災害が起きてしまうと、東北への関心は、必然的に薄れていく。ある時気づくと、復興の事業はいつのまにか終わっていた、ということ . . . 本文を読む
〈編集後記〉
◆日野修さんの受賞のことは、前ページに紹介した。
◆前号で紹介した遠藤誠司君が新しい同人として作品を寄せてくれた。画家で音楽家でもある。
◆詩集「湾Ⅲ2011~14」を出版した。読み始めると一気に読めてしまうものになっているようだ。とても有難い感想を多数頂戴している。何らかの形で紹介したいと思う。常山俊明の表紙画と挿画が大きな力となっている。
◆照井由紀子さんが、二〇一三年十 . . . 本文を読む
〈編集後記〉
◆石津ちひろさんから前号について「千田さんや西城氏の作品にはいつもながらの安定感が備わっており、うんうんと頷きながら、読ませていただきました。今回特に印象深かったのは、熊本吉雄さんの「下足札漂流記」と菊池さかえさんの「たわいもない話」でした。前者にはかつての日本映画を彷彿とさせるような懐かしさと情感が漂っていました。そして後者には、仲睦まじい姉妹の様子を俯瞰させてもらっているような . . . 本文を読む
◆立秋を過ぎて、暑い日が続いている。原爆、終戦。毎年、暑さの中、戦争と平和のことを考える。
◆元気高の恩師猪股信夫先生、西城健一さんへのお便りで、「「チューリップ」も「坂道」も西城君の誠実な人柄がそのまま感じられ、日常生活や自然に対する端整な心構えに自分の心も洗われて背筋が伸ばされます。」今日、八瀬コーヒーに出かけてきた。田んぼの稲に穂が出始めた。今回の西城さんの作品も、西部の山間、八瀬の地域に . . . 本文を読む
頭注;去年の5月発行。1年以上前になる。人生の成り行きというものはあるもので、今年からまた本吉図書館に戻っている。
〈編集後記〉
◆今号から、菊池さかえさんが参加。実は、小野寺せつえさんのお姉さん。妹に触発されたということなのか。これからよろしくお願いします。逆に、小山圭璋さんは、自己都合で退会された。お会いできないままだった。また、いつでも、どうぞ。
◆今になって、どんどん . . . 本文を読む
頭注;昨年夏、8月の31号の編集後記。毎回載せていたつもりだったが、このところは、読書の記録に気をとられていた、ということか。今年も、間もなく梅雨明けのはず。1年前のものだ。
◆いつのまにか、夏も盛りとなった。台風が発生して、ここしばらくは遠く西のほうを北上したり、南の洋上に折れ曲がったり、暑く湿った南の空気が列島の上に滞留する。だが、ここは、まだ過ごしやすい。人口密度の低い風通しの良い部屋でキ . . . 本文を読む
頭注;今年2月発行の33号の後記を掲載していなかったようなので、遅ればせながら。
◆そして、冬も終わる。暦年が改まると、あっという間に年度が押し迫る。このところ、時の経つのがいや増して早い。「光陰矢のごとし」という常套表現が成り立つのは、年をとればとるほど時の経つのが加速度を増すからだ。四十代は急に早くなり、五十代になれば同じ速度を保つ、などということがなく、常に加速度を増すばかりであるからこそ . . . 本文を読む
◆石津ちひろさんから、今回もメールをいただいた。「常山さんの描く表紙、今回もまた素敵ですね。そして、掲載されている作品はすべからくレベルが高く、今更ながら感服いたしました。…熊本氏の“苔のたはこと”には、可笑しみと哀しみが入り交じっていますね。/及川さんの貝の詩には、しみじみと感じ入りました。/菊池さんの“椿”、そしておのでらせつえさん . . . 本文を読む
◆そして、冬も終わる。暦年が改まると、あっという間に年度が押し迫る。このところ、時の経つのがいや増して早い。「光陰矢のごとし」という常套表現が成り立つのは、年をとればとるほど時の経つのが加速度を増すからだ。四十代は急に早くなり、五十代になれば同じ速度を保つ、などということがなく、常に加速度を増すばかりであるからこそ、時の経つのは早い、とだれしもが思うのだ。小学校五、六年生で少し早いと思って以来、全 . . . 本文を読む
〈編集後記〉
◆そして、秋も終わりかける。いや、前号の編集後記を「いつのまにか、夏も盛りとなった」と書きだしていたそれから三ヶ月経過した。書き出しの言葉は、「そして」も「しかし」も「だが」も、どれでなくてはならないということがなくて、どれでもいい言葉でしかない。しかし、「そして」と書きだすことで、何ごとかが表現されてしまう。そこになにがしかの感情が読みとられてしまう。短歌とか俳句とかの類いの日本 . . . 本文を読む
◆いつのまにか、夏も盛りとなった。台風が発生して、ここしばらくは遠く西のほうを北上したり、南の洋上に折れ曲がったり、暑く湿った南の空気が列島の上に滞留する。だが、ここは、まだ過ごしやすい。人口密度の低い風通しの良い部屋でキーボードをたたいたり、受話器に声を投げかけたり。来客の話を聴いたり。南東向きのガラス張りだが濃い桜の緑の陰になって、開け放した窓から空気が入り、エアコンなしでも当面はやり過ごせる . . . 本文を読む
〈編集後記〉
◆今号から、菊池さかえさんが参加。実は、小野寺せつえさんのお姉さん。妹に触発されたということなのか。これからよろしくお願いします。逆に、小山圭璋さんは、自己都合で退会された。お会いできないままだった。また、いつでも、どうぞ。
◆今になって、どんどん、と言っていいくらいに同人が増えている。ひとつには、震災の後、語りたい思いがようやく顕在化してきたということもあるのかもしれない。その . . . 本文を読む
◆今号から、熊本吉雄さんが参加。中学校のころからの先輩。市役所に入ったら、そこでも先輩。そして震災のあと、早期に退職された。
昔から、詩や短歌を書いていたわけではない。処女歌集「あら汁」を読ませていただいた。副題は震災小景。震災のあと、退職前から歌を書きだし、河北新報に投稿を始められたようだ。何度か、選に入り、掲載された。
「私は短歌について全くの素人である。入門書の一冊さ . . . 本文を読む