有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

12: コツコツと補助犬同伴拒否対策(大阪府で2件)

2005-08-29 19:18:44 | 補助犬&聴導犬&介助犬
 ↑補助犬ユーザーさんのために、お店や施設に貼ってください。補助犬同伴ステッカー。国際補助犬パートナーズ会議実行委員会の助成や、PCA生命さんの寄付で増刷。無料(100枚まで送料300円)でお送りできます。

 (福)日本聴導犬協会では、ユーザーへの補助犬同伴拒否があった場合に、相手側が特にひどい対応の場合は、ユーザー個人での交渉ではなく、協会から企業に交渉し、そででもダメな場合は、そこのお店を担当する行政に注意をしていただくようお願いをしています。

 個人とお店では「うらみ」になってしまう恐れもあるので、ユーザーを守るためにも、社会福祉法人でもある日本聴導犬協会から、ご指導をさせていただいております。

 この前、大阪でもハイクラスのホテルで、ユーザーさんへの同伴拒否がありました。協会スタッフが、何回か使わせていただいているホテルでもあるので、首を傾げてしまいました。ホテルに電話すると、フロアーマネージャーのアシスタントと名のられる女性が、大阪弁でにこやかな対応。事実関係がとか、報告がないとか、おっしゃるばかり。お店はどこでしょう? と聞かれるので、そちらで調べていただきたいと、お願いいたしました。
 先方様は、ユーザーのショックが理解できないようで、この対応が、さらに驚きでした。テナントさんだとしても、ホテル側の教育不足になるので、続けて、ホテル側の非を説明しても、その方には、ピンとこないのです。
 仕方なく「では、大阪府からご指導をしていただきます」と、申し上げると、急に態度が変わられ、上司へ相談されるとのことでした。

 時間をおいて、上司の方から、ホテルのレストランでの同伴拒否で、対応した方が、知識不足でしたとのお答えでした。これだけのことに数時間もかかってしまいました。

 もう一件は、公営のスポーツセンター。盲導犬の場合は、施設利用の際には、介助者が盲導犬を管理してもらっているそうです。聴導犬ユーザーが、耳の聞こえる友人に頼んでセンターに聞いてもらうと、同様な返事をもらったということで、盲導犬と聴導犬のユーザーの違いをセンターに説明いたしました。

 盲導犬ユーザーの場合、必要とあらば歩行誘導のボランティアさん等、お願いすることもあると思われますが、聴導犬ユーザーの場合は、障害が聴覚なので、介助者も誘導のためのボランティアも必要ないので、センターを利用している間、聴導犬を管理する介添え者がいるということは、聴導犬のために、人の手配が必要になるということです。

 それでは、補助犬を通した社会参加ではなく、補助犬のために社会参加が阻まれる結果になります。これでは、本末転倒でしょう。

 施設の管理者の方とお話して、ユーザーが施設を利用中に聴導犬がどこにいればよいか、今度大阪へ伺った折に、お話をすることになりました。

 補助犬でも、おのおのユーザーさんの障害が異なるため、補助犬の仕事やサイズなども異なることをもっと説明して、理解を得ていく必要があります。

 ぜひ、このブログを読まれた方は、身近な人に、このブログでのお話をしてくださいますことが、そのまま「補助犬の広報ボランティア」ともいえるので、ご協力していただけると、とてもうれしいです。