有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

16: ぜひ、お尋ねください。10月7日に札幌

2005-08-31 21:20:32 | 身体障害者福祉
 ↑3回目に札幌に行ったのは、全国ろうあ者大会のときでした。今度の10月7日の講演会は、4回目の札幌行きになります。 

 10月7日に札幌の京王プラザホテルで講演会&聴導犬写真展をさせていただきます。丸善薬品様からのお招きです。「最も知られていない補助犬である聴導犬」普及へのご支援です。聴覚障害者の方へのあたたかな理解ちから、(福)日本聴導犬協会がお招きをいただくことができました。詳しくは、そろそろ北海道TVで、広報されます。応募して、招待券をいただくようですが、

 もしも、10月7日、聴導犬みかんやデモ犬クロちゃん、しろ君に会いたいという参加希望の方は、inf@hearingdog.or.jpへお問い合わせください。協会からも、ご招待券をお送りできますので。

 丸善薬品さんのように、聴覚障害をもたれる方への福祉として、聴導犬の情報を広められる機会を与えていただけることに、深く感謝しております。
 
 実は、札幌は協会から近いのです。
 宮田村から松本空港まで45分。時間調整がうまくいけば1時間くらいで千歳空港。千歳から札幌まで1時間弱ということは、札幌に行く方が、私たちが東京へ車で行くよりも早く到着できるのです。
 聴導犬と札幌に行くのは、これで、4回目になります。

 1回目は、2002年1月にJALの搭乗試験で聴導犬かよちゃんと、ユーザーさんと行きました。その足で、DPIの札幌事務所を訪問して、ご挨拶にうかがいました。
 雪でタドタド歩くしかなく、大変でした。DPIの方々とのあたたかな出会いもあって、楽しい思い出です。発つ日、朝起きして、二条市場でご飯をいただきました。ユーザーさんに観光も楽しんでもらいたいのですが、いつも仕事、仕事で、忙しいだけの札幌行きで申し訳ないです。
 
 2回目は、札幌の耳の日フェスティバルで、講演会をさせていただきました。
 そのときは、聴導犬みかんと、お父さんとお母さんもご一緒に来てくださいました。雪の上を歩くのが難しく、お母さんと腕を組んで歩きましたっけ。
 そのときは、大通りの雪祭りの残骸で、みかんやクロの滑り台を楽しみました。犬って雪、大好きですよね。協会犬がハァハァ白い息を吐きながら、うれしそうなのを見て、私たちもしあわせになりました。お父さんは、寒いのが苦手なのに、みかんを雪の山の上に引き上げて、滑り台を抱っこしてさせていました。親心ですね。

 聴導犬みかんとお父さん、お母さんのほのぼのとした姿を拝見するにつけ、ひとりでも多くの聴覚障害者の方に、聴導犬とのしあわせな生活を知っていただきたいと願います。呼んでくださった札幌の聴覚障害者協会に感謝しております。

 3回目は、全国ろうあ者大会で、聴導犬みかんとお母さんと行きました。札幌のレオパレスはメゾネット(2階建て)式のお部屋で、スタッフ3名とユーザーさんの4名が同室で、楽しい時間も過せました。全国ろうあ者大会では、全国の顔見知りになった方々が、声をかけてくださいました。これで、参加は6回目かな、毎年うかがっています。このごろは、聴導犬について知っている方も、多くなりました。質問も使用者となった時ように、具体的になってきたように思えます。

 そのときは、ちょっと時間もあったので、協会に協力してくださいましたユーザーさんに楽しんでいただくために、地元の方にお聞きして、小樽に地物のお寿司を食べに行きました。スタッフも長野ですと、山に囲まれているのでいるので、魚が恋しいのです。小樽は、レトロな街でした。ステキでしたよ。
 お留守番のスタッフやボランティアさん用に、船のような形の市場で、イカとか、お土産を空輸しました。自分のうちには、節約しました。1時間くらいしかおりませんでしたが、講演会の際には、めずらしく観光ができたので、しあわせでしたっけ。

 ぜひ、多くの方々に、聴導犬のユーザーになっていただきたいです。

 でも、身体障害者補助犬法の関係で、昔より、審査書類が込みいってます。
 補助犬は、行政から補助金がつくこともあり、事前審査は厳密に行われ、記入いただいた書類は、記録として保管し、認定試験にそなえなくてはならないので、ペットを飼うような気軽な気持ちでは、なかなかユーザーになれないのも確かです。
 
 今度の10月7日は4回目になりますが、札幌観光なんて、まったくできないでしょう。同行されるユーザーさんには申し訳ないのですが、きっと今回も道庁の裏で、協会犬の散歩を楽しむくらいでまた、とんぼ返りになります。

 協会スタッフにとっては、札幌に行くたびに、札幌にユーザーさんが出る日がちかずくようで、種をまき、芽が出て、花が咲く日を待つようで、楽しみなのです。

 
  

15: 日々鍛錬 もりちゃん&夢ちゃん

2005-08-31 18:43:45 | 補助犬&聴導犬&介助犬
 ↑ 伊那バスさんの駒ヶ根市巡回のこまちゃんバスでのもりちゃんの訓練風景。乗車中は、他の方のじゃまにならないように、足の内側に入らなくてはなりませんが、イスの下は広いので、ノビノビできます。

 ユーザーさんの自宅訓練期間中のもりちゃんと夢ちゃん。
 社会化もかねて、いったん協会に帰り、毎日 電車&バスの乗車訓練です。
 6年前から伊那バスさんのご好意で、伊那市や駒ヶ根市では、最終の訓練として補助犬を乗らせていただいております。
 3年前からは、松本電鉄さんのご好意で、白骨温泉とか上高地などの有名観光地へ行く島々線と、松本市の循環バスにも乗らせていただいております。
 各々企業さんと日本聴導犬協会との覚書を交わしての、障害をもたれる方たちへのご理解への結果です。

 なので、身体障害者補助犬法前の2001年に、聴導犬みかんが日本で初めて電車同伴許可。聴導犬かよちゃんが、航空3社の同伴許可を得られたのだと思います。

 やっぱり、日々の訓練なしには、難しいですね。
 ワンちゃんたちに「これから電車に乗るからね」と、言葉で説明しても、実際に乗れば、びっくりすることもあるわけですから、訓練士たちが候補犬の理解力に合わせて、少しずつ能力を高めていかないと。

 なので、ユーザーさんのご旅行中やいろいろな理由で、協会犬が協会に戻ってきたときには、追加訓練を行っています。