有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

172 「補助犬は社会の資産」 S柴又店同伴拒否の改善

2006-06-06 10:42:21 | 身体障害者福祉
↑ S企業への同伴拒否について、本社総務部に問合せをすると、
「昨日の時点で、店側からご連絡をとるようにとのことで、指示いたいました」
 とのことでしたが、協会にお電話はなかったことをお伝えすると、本部の総務部長さんからは、上記のご回答でした。
 でも、お話すると、総務部長さんは、とても反省をされていて、
「さっそくに全店に徹底をさせます」
 とのことです。

 大きな企業では、毛細血管まで酸素が行き届かないこともあると思いますが、補助犬は氷山の一角で、こういったことは、客への他のサービスでも起こっているはずです。
 企業の中の情報と意志の疎通という酸素が、円滑にとどまることなく回るように、すること事態が、企業の生き残りにつながります。
 ぜひ、
「補助犬は少数派だから、関係ないや」ではなく、
「補助犬は障害者の方のためでもあり、地域や環境までもやさしくする」
 社会の資産、財産として、見直し受け入れることがご自身たちにも反映されることだと理解していただきたいです。


171 調査「補助犬同伴と障害への理解」 長野県庁からの委託金事業

2006-06-06 10:26:48 | 身体障害者福祉
↑長野県庁委託事業として、助成金で調査をさせていただいております。
 (福)日本聴導犬協会の活動は2つに分かれています。
 ひとつは、社会福祉事業としての「聴導犬」「介助犬」育成を通した障害者福祉。
 もうひとつは、社会福祉事業を推進するための公益事業です。
 この公益事業を行うにあたって、2004年に、日本補助犬研究所を創設しました。
  
 各分野の研究者やユーザーさんにお願いして、調査を行う際に、アドバイスや実施のお手伝いをしていただいております。
 今回は、長野県庁委託事業として、「補助犬同伴と障害への理解」の相関について、受入側の調査を行いました。松本商工会議所さんや、補助犬ユーザーさん、(福)日本聴導犬協会スタッフの協力で、106店舗のデータが集められました。創設から10年ですから、いろんな拒否がありましたよ。
 
 一番すごかったのは、
「補助犬同伴が障害者の方の権利であり、人権侵害に当たるんですよ」の返答に
「ウチには障害をもたれた方は来られません」の一言。
 こんな姿勢では、味やサービスも店本位で、かっこばかりのお店でしょう。
 ひどい対応の場合は、協会から県や市などの行政にお願いして、指導を入れていただいております。106店舗のうち、硬直なお店には、協会スタッフによる訪問指導や、行政指導をお願いしております。

 今、対応がひどいのは、チェーンスーパーのS(葛飾区)。本部では、OKなのに、店長が「営業部長が」「営業部長が」の一点張り。法律で決まっているって、HPでの名前の公表と、行政からの指導を入れていただく予定ですが、この1週間が勝負かな。