有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

174 「あなたにもできる補助犬支援」 補助犬ユーザーのための研修会 長野県委託事業 

2006-06-08 20:57:13 | 身体障害者福祉
↑ 8月6日、長野県庁委託事業として、第2回 補助犬ユーザーのための研修会「あなたにできる補助犬へのあたたか支援」を総合プロデュースさせていただきます。
 長野県の小諸にある動物愛護センター「ハローアニマル」さんでの開催になります。
 ぜひ、いらしてください。仔細は、以下のとおりです。

長野県委託事業

主催:長野県、長野県動物愛護センター・ハローアニマル、(福)日本聴導犬協会
第2回 
「補助犬使用者のための研修会」
あなたにもできる補助犬への
あたたか支援

■ 研修会実行委員長:大木正行

■ 総合プロデュース:
池田 純:長野障害者自立支援センター「マイ・ステップ」所長
有馬もと:厚生労働大臣指定法人 (福)日本聴導犬協会会長

■ 事務局: 矢澤昌子

■ 後援申請予定:厚生労働省、国土交通省、長野県、長野県教育委員会、長野県社会福祉協議会、長野県弁護士会、長野県医師会、長野県獣医師会、長野県看護士会、長野県障害者自立支援センター、長野県商工会議所、長野県司厨士会、長野県聴覚障害者協会、長野県視覚障害者協会、長野県肢体障害者協会、ハーネスの会、長野県動物愛護協会、わんわんパトロール、Pro-Dog Clubなど

■開催日時:2006年8月6日(土曜日:朝9時45分から16時30分まで)

■開催場所:長野県動物愛護センター・ハローアニマル
〒384-0041 小諸市大字菱平字前新田2725
Tel:0267-24-5071 Fax:0267-26-3282

■実行事務局:厚生労働大臣指定法人 社会福祉法人 日本聴導犬協会
〒399-4301 長野県上伊那郡宮田村3200  www.hearingdog.or.jp
Tel:0265-85-4615 / 5290 Fax:0265-85-5088 E-mail:inf@hearingdog.or.jp
◆スケジュール
主催:長野県、長野県動物愛護センター(ハローアニマル)、(福)日本聴導犬協会
長野県委託事業:身体障害者補助犬普及啓発のための研修会 
「あなたにできる補助犬へのあたたか支援」

■企画意図:
 補助犬法が施行されたとはいえ、補助犬は、一般の方々には、まだまだ親しみのない存在です。補助犬は、身体障害者のためだけのものと考えられがちですが、本来は、社会の資産として、社会環境をやさしくする働きも備えています。
 店や施設などの受け入れ先だけでなく、社会全般の方々が、補助犬に理解を示し、受け入れ方を知っていただけなければ、ユーザーと補助犬との社会参加は困難をきわめるでしょう。今回は、多くの方々が、「できる補助犬へのあたたかな支援」として、補助犬ユーザーとの話合い、補助犬ユーザーが「してほしいこと、してほしくないこと、しなければならないこと」の3ポイントを忌憚(きたん)なく語り合う機会を創ります。
 話合い、理解しあうことで、社会と補助犬との新しい関わり方が生まれるのではないかと、期待しております。


・ 受付9時30分~ 
  研修会総合プロデュース 池田純&有馬もと  司会進行:有馬もと
・研修会    午前の部     10:00~12:30
・ワークショップ午後の部    13:20~15:00


■研修会スケジュール

1:午前の部
研修内容 講師 時間
① 長野県における補助犬支援について 大木正行
(ハローアニマル所長) 10:00-10:15
② 普及啓発のために
あなたにできる補助犬へのあたたか支援
「してほしいこと、してほしくないこと、しなくてはならないこと」

補助犬ユーザーとみなさま(受入側、社会)との討論会。補助犬法の改正と、支援の必要性について 盲導犬ユーザー
聴導犬ユーザー
介助犬ユーザー
と、参加者との討論会

司会:池田純(盲導犬使用者、長野障害者自立支援センター「マイ・ステップ」所長) 10:15-12:30
昼食45分間
(弁当は800円。要事前予約) 盲導犬、聴導犬、介助犬 デモンストレーション予定 12:30-13:15




2: 午後の部(ワークショップ)
③ ワークショップ
以下の2つのワークショップから選択してください。仔細は以下をお読みください。
講師
ワークショップ1:前野弘美、有馬もと、野地義行など
ワークショップ2:有馬もと、酒井恵美子など
          時間は、13:20-15:00
ワークショップ 1―― 一般・愛犬家向け
一般および愛犬家向け (愛犬同伴可)
補助犬支援のための愛犬のマナーと訓練プチ体験

「補助犬ユーザーのお手伝いをしたい」
 
 愛犬と一緒に学ぶ「介助お手伝い犬のプチ訓練」。「盲導犬のために何ができるか」「聴導犬のために何ができるか」「愛犬と一緒に学ぶ。お手伝いペット犬の作業」=介助お手伝い作業(ドアを開ける、ドアを閉める。物(ダンベル)を持ってくる。ライトのスイッチ。物の受け渡す)を、愛犬と共に学びましょう。
訓練の大変さや犬の能力の再確認にもなるはずです。

ワークショップ 2 ―― 一般&教育関係者向け
一般および教育関係者向け

補助犬は社会の宝:教室での補助犬候補犬育成による児童への情緒効果

箕輪村南部小学校での候補犬あき育成協力による児童への情緒効果。補助犬育成には、子犬(候補犬)の早期社会化が大きな影響をしめます。その社会化への協力体制として教諭が責任をもって小学校の教室で子犬を育てる「小学校での聴導犬育成」プロジェクトがあります。教諭が、子犬を教室に同伴。クラスの小学生の3名だけが当番となり、食事、ケア、散歩などの責任を持ちます。休日、就業後は、教諭が自宅に連れ帰ります。候補犬と生活を共にすることによって、児童にどのような情緒的、教育的な成果が出たか、また子犬への影響の考察と導入の準備段階を発表します。

④ 希望者のみ親睦会(実費1000円)
補助犬ユーザー、(福)日本聴導犬協会スタッフなどとサンドイッチとお茶での親睦会
(質疑応答も自由にできますのでご参加ください)

■サービス提供予定:
Pro-Dog Club
地元のわんわんパトロールのみなさん 15:00ー



◆はじめに

■ユーザーの「自主選択」「自己決定」が、補助犬の質を高める■
厚生労働大臣指定法人 社会福祉法人 日本聴導犬協会 会長 
補助犬ジャーナリスト&総合プロデューサー 
有馬もと
 
長野県委託事業として、2005年4月29日に長野県動物愛護センター・ハローアニマルでの「身体障害者補助犬(以下補助犬と略)に関する研修会」の総合プロデュースをさせていただきました。

この光栄な機会に、補助犬だけでなく、ユーザーとなられる身体障害をもたれる方の生活に密着した情報を、みなさまに提供させていただきたいと願いました。
補助犬と総称されても、50年以上の歴史ある盲導犬と異なり、1981年から日本で始まった聴導犬、1991年に初めてアメリカから導入された介助犬と、一般の方々には、まだまだ周知されていないのが事実です。

第1回目の研修会には、補助犬ユーザーおよび補助犬希望者が総勢30名以上も集まり、貴重な情報を共有することができました。
しかし、一般社会での理解の点で、補助犬の普及啓発をすすめるために継続的な研修会の必要性があります。今年も、長野県から委託事業として、研修会をさせていただけることになりました。

第1回研修会でも協働させていただきました長野障害者自立支援センター「マイ・ステップ」 池田純所長と、2006年度も総合プロデュースをしていただけることになりました。また、盲導犬ユーザーの前野弘美様が、(福)日本聴導犬協会の評議員でもありますが、講師としてワークショップにご協力をいただけます。

昨年同様に「自主選択」「自己決定」の重要性を説くことが、「補助犬普及啓発」の根本理念と理解し、補助犬ユーザーの方々にお集まりいただき、一般の方々、補助犬の受け入れ先となられる商店の方々との忌憚のない意見交換をしていただきたいと、考えております。

理解しあうためには、お互いの意見交換が必要です。
法律の強制力には、限界があります。補助犬へのあたたかな「理解と愛情」を一般社会の方々に持っていただくことが、補助犬の普及への近道と信じております。