有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

181 東京→国民生活センター→山形→福島→長野

2006-06-20 23:21:37 | 身体障害者福祉
↑全国脊椎損傷者連合会の大会に、参加させていただきました。
 一番左端にユーザーの成瀬さんのそばの介助犬夢と進藤さんに抱っこされたデモンストレーション犬しん君がいます。今回は、スタッフの矢澤さんが東奔西走でした。
 東京でのチャリテーパーティ(179,180)後に、国民生活センターでの「補助犬相談室」(今回も6名の方が来てくださいました)。それから、千葉にユーザーさんをお迎えに行き、山形で行われた全国脊椎損傷者連合会の大会へ。その後、千葉のユーザーさんに同行していただいて、福島のユーザーさん宅へのアフターケアにうかがいました。福島のユーザーさん宅は、これで、4回目の訪問になります。

 連合会様への参加、勉強になりました。車椅子使用者と総称されても、障害も、生活での問題もみんな異なるということは、頭では理解していたのですが、じかにさまざまな方々とお話をさせていただけたことは、今後の宝ですね。
 それに、参加されたみなさまの熱意と、もう30年以上の歴史を持たれる会とうかがいましたが、歴代の会員の努力で、日本での高い認知を得られた会になったのだなぁと言うことを感じました。
 
 千葉の介助犬ユーザーの成瀬正次様のお力添えで、参加できましたのですが、いやーー、車椅子の方々の会なので、静かな会の入場や進行と予想していましたら、車椅子サッカーやバスケの選手もいらして、予想以上に動きが早い方もいらして、補助犬にとっては、犬の目線が低いために、けっこう手ごわい環境だなぁと感じました。
 お話を伺った内容も勉強になりましたが、車椅子の方が100人以上が同席される会の迫力を体感でき、ますます勉強になりました。
 
 介助犬・夢が、今後も参加させていただかなければならないので、認定6ヶ月目のキャリアの浅い補助犬とユーザーさんを、みなさまよろしくお願い申し上げます。
 認定試験に合格しても、あらゆる環境に合う補助犬に育て続けるのは、ユーザーさんの努力になります。夢、連合会様でかわいがっていただけるように、これから、もっともっと追加訓練です。協会もがんばります。

180 「貯金通帳6万円でした」

2006-06-20 13:14:40 | 補助犬&聴導犬&介助犬
↑ 179の続きです。光栄でしょ? 陳建一様のシェフ帽子をかぶるタカちゃん。グレート・シェフのチャリティ食事会で、毎回お礼を申し上げる機会をいただいております。裏方のセルリアンタワー東急ホテル様のスタッフさんたちも250人のお客様に、心配りの行き届いたサービスをしてくださっていました。

 嶋村シェフ(後列写真中央。日本で初めてフランスからシェフとしての勲章を頂戴した偉大なるシェフ)が、このチャリティ食事会の会長をされていらっしゃいます。
 風貌からして、芸術家タイプのダンディな方です。いつもお目にかかるたびに、私のような者の心の中なんか、すぐに見抜かれてしまわれそうな審美眼のある方なのですよ。
 毎回、お礼を申し上げる時は、緊張してしまって、私自身が恐縮する時間です。
 今回もお料理がおいしくて、それに6回目ということもあって、ついつい、文章を頭の中で創るのを忘れて壇上に上がってしまいました。
 その上、古女房的なデモンストレーション犬タカと一緒でしたので、もっと、リラックスしておりまして。本業を忘れてしまっていたんですね。
 その上、タカがいつものように壇上で伏せをして、前足を優雅に重ね、親ばかですが、ハンサムなんですよ。すばらしく。それを会場に映し出すカメラの方が大写しにしてくださいましたら、みなさんが「ホーーー」とか、笑ったりされ、もっと上がってしまったんですね。
 なので、お礼の言葉に、
「10年前、(福)日本聴導犬協会をスタートさせた時に、通帳に6万円しかなくて・・・」
 と、つい切り出してしまい、頭の中で、「え、どうすんの?どうすんの?どうやって〆るの?」と、もうパニック状態。ふと嶋村様の方(壇上で後ろに立っていてくださったので)を見ますと、いつもどおり、ニコニコとしていらっしゃるので、
「ええぃ。本当のことを続けようと」開き直れました。
 笑顔ってどんな状況でも力つけてくれますよね
「もしも1頭でも重い病気になれば、きっと協会をやめていたと思います。1頭の病院代が30万円から、癌とかですと、100万円になります。保険がきかないので・・・。その時に、マスコミの取材が入り、ご支援者の方々からの応援をいただけることができて、今年、創設10年目を迎えることができました。みなさまからのご支援で、(福)日本聴導犬協会がなりたっております。
 これからは、補助犬希望者の方やユーザーさんに、もっともっと快適に訓練を受けていただけたり、地域の方々の奉仕活動の場であり、たくさんの支援者の方のいやしの場にもしていただきたいと願って、施設を建てる計画を立てました。ぜひ、これからもご支援をいただけますようお願い申し上げます」
 とむすぶことができました。さらに、これは本心です。
「経営で間違った道に進みそうになることもあると思うのですが、その時には、通帳に6万円しかなかった時期を思い出し、精進をかさねていきたいと思います」
 と、続けました。
 こんな小さな協会でも、経営って難しいんですよ。
 このごろは、おいしそうな話もちょくちょくいただきます。でも、何をおいても「誠実、精進、質実剛健、そして成功のイメージ」で選択をしていきたい考えております。
 いつか、いつか、嶋村様に運営の方針とかご相談してみたいですね。格が違いすぎるかな・・。


179 陳建一様、福田順彦様、中島貞治様、中野寿雄様のご支援をグランデュークスチャリティ食事会で

2006-06-20 12:47:36 | 補助犬&聴導犬&介助犬
↑毎年、浄水器のシーガルフォー(NASAでも使用している)の輸入販売元のグランデュークス主催「グレートシェフ チャリティ食事会」からご支援をいただいております。ありがたいことです。
 今回は、陳建一様(料理の鉄人、四川飯店)、福田順彦様(セルリアンタワー東急ホテル総料理長)、中島貞治様(新宿割烹中嶋)、中野寿雄様(ビストロ・ポンファム)の偉大なシェフの料理の競演を、セルリアンタワー東急ホテルで堪能できるチャリティ・パーティです。
 陳様はこれまでに、(福)日本聴導犬協会への6回のチャリティパーティのボランティア・シェフをしてくださいました。
 ご縁をいただいて、グランデュークス様の引地社長のご好意で、チャリティ先にしていただいております。もう、何回もお目にかからせていただいた方もいらして、会場にうかがわせていただくだけで、懐かしく、加えて、シェフの方々にお目にかからせていただくと、ほっとします。
 今回も、安全特選素材での料理の競演でした。
 (福)日本聴導犬協会のスタッフとユーザーさん、ボランティアさんもご相伴できるので、デモンストレーションをさせていただきにうかがっているというよりは、お料理が楽しみで、楽しみで。

 いやーーー。すばらしかったです。毎回、フカヒレや食べたことも、時には聞いたこともない食材で、聞いたこともない調味料を遣っての競演です。
 ボランティアでお手伝いに来てくださいました石川さんが、
「こんなの悪いわね。ボランティアじゃなく、(絶品料理を)いただきに来た見たいね」
 と、私もワクワクしながら頂戴いたしました。素材も、味もステキなんですが、シェフの方々の応援してくださる心意気が素敵なんです。