有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

173 日本補助犬研究所調査 「同伴拒否」と「障害への理解」の相関関係   

2006-06-07 16:44:40 | 補助犬&聴導犬&介助犬
↑今回の調査で、同伴拒否の理由に「受入れ方がわからない」がありましたので、 「補助犬同伴のためのマニュアル」の紹介です。
  無料ですのでマニュアルとステッカー(福)日本聴導犬協会へお申し付けください。ただし、送料はいただきます。
 
 2005年度の長野県委託事業として、日本補助犬研究所の補助犬に関する調査・研究を行いました。補助犬法が施行された後の2002年10月から2006年2月までの補助犬同伴に関する、受入先の対応に関して、補助犬ユーザーや(福)日本聴導犬協会スタッフがこれまでに同伴許可をえるために活動した時の、補助犬同伴への対応に関する調査・研究を行っています。
 今回は「『障害への理解』と『同伴拒否』の相関関係」です。

「日本補助犬研究所」は、厚生労働大臣指定法人 (福)日本聴導犬協会における公益事業のための付属団体として、調査・研究の実施を目的に2003年4月に創設されました。初代所長は、信州大学元学長の森本尚武氏にご就任をいただきました。
「障害を正しく理解した上で、身体障害者補助犬の健全な普及が促進される」
ことを使命とし、行われる調査・研究のほとんどが行政や企業からの補助金または助成金を得て実施されております。

 現在 資料5「捨て犬救済マニュアル」資料6「聴覚障害者の聴導犬へのニーズ Part2」を調査・研究中です。なお、日本補助犬研究所発行の資料および図書紹介を、HPで紹介しております。ご購入をいただければ、幸甚です。

172 「補助犬は社会の資産」 S柴又店同伴拒否の改善

2006-06-06 10:42:21 | 身体障害者福祉
↑ S企業への同伴拒否について、本社総務部に問合せをすると、
「昨日の時点で、店側からご連絡をとるようにとのことで、指示いたいました」
 とのことでしたが、協会にお電話はなかったことをお伝えすると、本部の総務部長さんからは、上記のご回答でした。
 でも、お話すると、総務部長さんは、とても反省をされていて、
「さっそくに全店に徹底をさせます」
 とのことです。

 大きな企業では、毛細血管まで酸素が行き届かないこともあると思いますが、補助犬は氷山の一角で、こういったことは、客への他のサービスでも起こっているはずです。
 企業の中の情報と意志の疎通という酸素が、円滑にとどまることなく回るように、すること事態が、企業の生き残りにつながります。
 ぜひ、
「補助犬は少数派だから、関係ないや」ではなく、
「補助犬は障害者の方のためでもあり、地域や環境までもやさしくする」
 社会の資産、財産として、見直し受け入れることがご自身たちにも反映されることだと理解していただきたいです。


171 調査「補助犬同伴と障害への理解」 長野県庁からの委託金事業

2006-06-06 10:26:48 | 身体障害者福祉
↑長野県庁委託事業として、助成金で調査をさせていただいております。
 (福)日本聴導犬協会の活動は2つに分かれています。
 ひとつは、社会福祉事業としての「聴導犬」「介助犬」育成を通した障害者福祉。
 もうひとつは、社会福祉事業を推進するための公益事業です。
 この公益事業を行うにあたって、2004年に、日本補助犬研究所を創設しました。
  
 各分野の研究者やユーザーさんにお願いして、調査を行う際に、アドバイスや実施のお手伝いをしていただいております。
 今回は、長野県庁委託事業として、「補助犬同伴と障害への理解」の相関について、受入側の調査を行いました。松本商工会議所さんや、補助犬ユーザーさん、(福)日本聴導犬協会スタッフの協力で、106店舗のデータが集められました。創設から10年ですから、いろんな拒否がありましたよ。
 
 一番すごかったのは、
「補助犬同伴が障害者の方の権利であり、人権侵害に当たるんですよ」の返答に
「ウチには障害をもたれた方は来られません」の一言。
 こんな姿勢では、味やサービスも店本位で、かっこばかりのお店でしょう。
 ひどい対応の場合は、協会から県や市などの行政にお願いして、指導を入れていただいております。106店舗のうち、硬直なお店には、協会スタッフによる訪問指導や、行政指導をお願いしております。

 今、対応がひどいのは、チェーンスーパーのS(葛飾区)。本部では、OKなのに、店長が「営業部長が」「営業部長が」の一点張り。法律で決まっているって、HPでの名前の公表と、行政からの指導を入れていただく予定ですが、この1週間が勝負かな。

170 偏頭帯と子供ボランティアさんたち

2006-06-05 15:42:48 | 身体障害者福祉
↑徒歩2分ほどのところに、宮田小学校があります。1996年に創設。1997年から専属職員をおいての障害者福祉事業なのですが、歴代、小学生のお子さんたちがボランティアに来ていただいております。
 
 お子さんはすごくて、1度お教えすると、次にいらした時は、徹底してそのルールにしたがってくださいます。お子さんたちの能力ってすごい。今は、協会犬のブラッシング、アロママッサージ、歯磨き。これからは、「じゃれ遊び」も行っていただく予定です。

 「じゃれ遊び」は、人間のお子さんの「キレル」行動抑制として、幼稚園で行われているそうです。着目されているそうで、身体をぶつけあい、大声を出し合って、遊びます。そうして、時間が来ると、パッと終わり。その段階では、「はい。終わりーー」と言って、かたづけを淡々と始めるそうです。
 脳の中の前頭葉からの偏頭帯への制御が、「キレナイ」行動に結びつくとのことです。
 私は、エジンバラ大学院で「肌の接触」からの仲間としての慈しみや愛情の確認。人間が人間に育つための情感の発育について、修士論文を書かせていただき、それを、応用した協会犬の育成を行っております。これまでの「ベタベタした愛情」と、今回は、人間用よりは、ルールの決まった「じゃれ遊び」も導入し、候補犬の育成をすすめていこうと考えております。

 なので、子供ボランテリアさんたちにもお願いして、犬用ルール付「じゃれ遊び」をしていただこうと、予定しています。結果が楽しみです。

169 ぜひ。作業所 等との協力体制を

2006-06-05 15:34:32 | 身体障害者福祉
↑聴覚障害者の方の施設で、なにか、ご一緒できないでしょうか? とのステキなお申し出をいただきました。
 ドッグランも行われるとのことで、「喜んで」というわけで、22日にお邪魔してきます。つねづね、犬の福祉を考えた用品販売をしていただきたく、アイディアをご提供できるところを探していました。もしかしたら、今回、実現できるかも。

 あと、トラックバックでのmjsさんhttp://plaza.rakuten.co.jp/mjs2005/diary/200603240000/#commentでも、補助犬を応援してくださってます。ご訪問ください。
 良いところとは、どんどん協力体制を創らせていただき、活動展開を図っていきたいものです。

168 明日は、あさひカルチャーセンターさんでの講演

2006-06-02 11:21:30 | 聴覚障害福祉
↑ デモに協力してくださる澤和夫妻&聴導犬かよ。
  明日は、あさひカルチャーセンターさんでの講演です。
  一世風靡した通称「あさカル」での講演。楽しみです。 
  
 デモには、聴導犬かよのユーザーの澤和夫妻も来てくださいます。

 6月15日の料理の鉄人の陳健一様と、有名シェフによる「チャリティ・ディナー」には、聴力お手伝いペット犬の村澤様が来てくださいます。 

 こうやって、補助犬普及のために、ユーザーさんがお手伝いに来てくださるのは、自慢です。



167 ヨガボールで、ミチミチの協会

2006-06-01 11:45:26 | とっても私的
↑協会のトレーニングマネージャーのMAYUMIさんは、さまざまな商品の情報通です。
 訓練道具や、コンピュータ情報など、とにかく早い。
 
 今回は、ヨガボールを急に買ってきて、馴らす訓練という理由で室内に転がしはじめました。なんにでも馴らさなくてはならないので、協会には結構、補助犬訓練所としは考えられない物があるのですが、ヨガボールもそのひとつだそうです。

 しかし、6畳2つ。4畳半1つの協会オフィスは、ヨガボールがあると、めいっぱいミチミチ。ゲストハウスのある隣の家にもヨガボールが転がっています。トランポリン、エアロバイクもあるし・・・。
 これらのいくつかは、MAYUMIさん個人の負担ですが、馴らすのに健康器具を選ぶのは、個人的な嗜好って・・・? いううわさもあります。

166 愛犬の友誌7月号に掲載。記者の聴導犬訓練の体験

2006-06-01 11:37:32 | 聴覚障害福祉
↑愛犬の友誌7月号「新米編集部員オッサーのわん系学校訪問記」の体験記に(福)日本聴導犬協会が紹介されます。ぜひ、ご購読ください。
 
 誌面で「聴力お手伝いペット犬」のユーザー村沢さんのコメントもあります。村沢さんは、協会にパートとして働いてくださっています。
 聴覚障害者の方で、聴導犬の貸与を受けたくても受けられない方もいらっしゃいます。それらの方に(福)日本聴導犬協会では、ご自宅のペット犬に訓練する「聴力お手伝いペット犬」を行っています。現在、お手伝いペット犬は、4頭おります。
 村沢さんは、聴力お手伝いペット犬のユーザーさんのお一人です。

 ペット犬なので、電車にも飛行機にも乗れませんし、スーパーにも入れません。
 
 でも、家の中で、音を教えてくれるだけで安心できます。
 天災等での安全の確保はどんな方にも難しい状況です。特に、聴覚障害者の方には、音や声で避難情報を伝える現在の警報システムでは、避難できない可能性もあります。「聴力お手伝いペット犬」であっても、安全を多少とも確保できる存在が身近にいるか、いないかでは、不安の度合いが違います。
 大きな枠での聴覚障害者福祉を考えていくとしたら、これからも「聴力お手伝いペット犬」の普及をもっともっと行っていかなくてはならないと、考えております。