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ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Patrick Simmons - So Wrong(1983年の洋楽 Part16)

2019-05-09 22:51:32 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart16はPatrick Simmonsの"So Wrong"。
久々のレアな曲の紹介です。この曲のヒットを知っている人はあんまりいないかもしれませんね。
最高位は5月7日付の30位。年間チャートは圏外でした。

Patrick Simmons、そうなんです、あのThe Doobie Brothersのオリジナルメンバーであり、The Doobie Brothers活動期のすべてに在籍した、彼こそがミスタードゥービーといっていいギタリストであり、ボーカリストです。

彼は、トム・ジョンストンとともにバンドを結成、前期のドゥービーのツインボーカル、また、ツインリードギターを担当していました。ソングライターとしても活躍し、前期の唯一の全米No.1ヒット"Black Water,"は彼の作であり、リードボーカルも彼がとっています。
トム・ジョンストンが明るいストレートなサザンロックなのに対し、パット・シモンズは都会的なセンスの曲を作り歌っていました。
この二人が活躍していた頃のドゥービーはホント素晴らしいバンドでした。

その後、トム・ジョンストンがバンドを脱退、代わりに加入したマイケル・マクドナルドの影響により、急激にAORバンドに変わっていきますが、その中でもパット・シモンズの存在は大きく、1979年に25位を記録した"Dependin' on You"も彼の作およびボーカルによるものです。

そのThe Doobie Brothersは1982年に一時的に解散、その解散している時期の1983年に発表した彼のソロアルバムが『Arcade』で、そのアルバムからのシングルがこの曲"So Wrong"です。
作者はもちろんPatrick Simmons、アップテンポのダンス系のロックです。


このアルバムからはもう1曲"Don't Make Me Do It"がシングルカットされています。
最高位は75位とヒットしませんでしたが、この曲の方がドゥービー時代の曲に近いでしょうか。私はこの曲の方が好みですね。
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Stephen Bishop - It Might Be You (From the 1982 film Tootsie)(1983年の洋楽 Part15)

2019-05-02 23:10:03 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart15はStephen Bishopの"It Might Be You"。
最高位は5月7日付の25位。年間チャートは最高位25位ながらもエントリーして95位でした。

"It Might Be You"ですが、タイトルにも加えましたが、映画「トッツィー」挿入歌です。
1982年に公開されたコメディ映画で出演はダスティン・ホフマンとジェシカ・ラング。
映画は日本も含め大ヒットしました。
ジェシカ・ラングはこの映画でこの年のアカデミー賞助演女優賞を獲得しています。

"It Might Be You"の作詞は50年代から活躍する作詞家夫妻のAlan and Marilyn Bergman、作曲はソングライターでもあり有名プロデューサーでもあるDave Grusinです。デイブ・グルーシンはジャズ・フュージョンの好きな方はご存知かもしれませんが、Lee Ritenourなどとも組む凄腕プロデューサーです。

さて歌っているのはStephen Bishop。
ウエストコーストのシンガーソングライターで、70年代から洋楽を聞いている方はご存知だと思いますが、代表曲は1977年に最高位11位を記録した名曲"On and On"です。
Top40ヒットは、1977年に最高位22位を記録した"Save It for a Rainy Day"、"On and On"、翌1978年に最高位32位を記録した"Everybody Needs Love"の3曲があり、この"It Might Be You"で5年ぶりにTop40に戻ってきてくれました。
"On and On"は名曲ですよ。この曲も是非聞いてみてください。

Stephen Bishopですが、この曲"It Might Be You"が最後のTop40ヒットになってしまいますが、その後も活動を続け、1985年に1位を記録した Phil Collins and Marilyn Martinの"Separate Lives"は彼の作詞作曲によるものです。
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Journey - Separate Ways(1983年の洋楽 Part14)

2019-04-18 20:58:28 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart14はJourneyの"Separate Ways"。
最高位は3月19日から4月23日までなんと6週間も続けた第8位。年間チャートは38位。最高位こそ8位でしたが、2位を記録した"Open Arms"に並ぶ大ヒットになりました。

Journeyですが、1975年に結成されたアメリカンプログレッシブロックグループ。
元サンタナバンドのニール・ショーンとグレッグ・ローリーを中心として結成されましたが、メジャーなロックグループになるのは1977年にボーカルにスティーヴ・ペリー、さらに1980年にベイビーズからジョナサン・ケインが参加してからでした。
1981年に発表した通算7枚目のスタジオアルバム「Escape」が大ヒット、9週間の1位を記録します。そのアルバムからカットされたシングルも同じく大ヒット、"Who's Crying Now"など4曲のシングルをTop40に送り込み、大人気ロックグループとなります。

そして次のアルバム『Frontiers』も続けて大ヒット、そのアルバムからの最初のシングルがこの曲"Separate Ways"です。
曲の作者はメンバーのJonathan CainとSteve Perryの共作。
この曲は良い曲ですよ、大好きな曲です。ジャーニーには"Who's Crying Now"や"Open Arms"のようなパワーバラードのヒットが多いですが、この曲のようなメロディアスなロックもぴったりです。

アルバム『Frontiers』は37週間の1位を記録した世紀の大ヒットアルバム『スリラー』を抜けませんで残念ながら最高位は2位、しかしながら年間チャートは12位の大ヒットアルバムとなりました。
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Frida - I Know There's Something Going On(1983年の洋楽 Part13)

2019-04-11 20:15:46 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart13はFridaの"I Know There's Something Going On"。
最高位は3月26日から3週続けた13位。年間チャートは20位の大ヒットでした。

Frida、そう、ご存知ですよね、スウェーデンの世界的スーパーグループABBAの4人のメンバーのうちの一人Anni-Frid Lyngstadです。

ABBAですが、1973年にファーストアルバムを発表、1974年に"Waterloo"が欧米を中心にヒット、1977年には"Dancing Queen"が世界中で大ヒットし、世界のスーパースターになります。
そのABBAは1981年に発表したアルバム『The Visitors』を最後に活動を停止してしまいます。
このアルバム『The Visitors』もヨーロッパを中心に大ヒット、イギリスやオランダなどで1位を記録、アメリカでもシングル"When All Is Said And Done"が27位のヒットを記録します。

そしてABBAの活動停止後(事実上の解散です)、メンバーのFridaとAgnetha Fältskogが相次いでソロアルバムを発表。
そのFridaのソロアルバム『Something's Going On』からのシングルがこの曲"I Know There's Something Going On"です。

"I Know There's Something Going On"ですが、曲の作者はRuss Ballard。
この人素晴らしい曲を書く人なのです。彼の書いた曲には、KISSのAce Frehleyの1978年のヒット"New York Groove"や Americaの1982年のヒット"You Can Do Magic"などの素晴らしい曲が何曲もあります。
こちらをご覧ください→→→

そしてプロデュースはなんとPhil Collins。Phil Collinsはこの曲でドラムとバックボーカルも務めています。

この曲超ロングヒットでした。この週の時点で既にHot100に23週目、最終的にはHot100に29週チャートインし、最高位13位ながらも年間20位と大ヒットになりました。
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Dan Fogelberg - Make Love Stay(1983年の洋楽 Part12)

2019-04-04 20:57:02 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart12はDan Fogelbergの"Make Love Stay"。
最高位は3月19日から3週続けた第29位。年間チャートは圏外でした。

Dan Fogelberg、説明の必要がないほど素晴らしいミュージシャンです。素晴らしい作曲家であり様々な楽器を使う演奏家でありボーカリストです。
私のブログではこの曲で8回目の登場となりました。アーチスト別では登場回数No.1、という、最も好きなアーチストの一人です。

"Make Love Stay"ですが作詞作曲はもちろん彼自身、名盤中の名盤『The Innocent Age』に続いて発表した『Greatest Hits』のみに収録された通常アルバムには未収録の曲です。もう1曲"Missing You"もこのアルバムのみの収録新曲です。
"Missing You"はアップテンポだったですが、この曲"Make Love Stay"はしっとりとしたバラード、サックスも素晴らしい、この曲もまた彼の特徴ある情感たっぷりの名曲です。


こちらはライブバージョン。1991年に発表されたミズーリ州セント・ルイスのフォックス・シアターでのライブアルバムに収録されたものです。
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