ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Alabama- The Closer You Get(1983年の洋楽 Part21)

2019-06-20 22:41:05 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart21はAlabamaの"The Closer You Get"。
最高位は6月11日と18日の38位。年間チャートは圏外です。

Alabamaですが、1969年に結成され、その時には別の名前でしたが1977年に「アラバマ」という名前に、その名前のとおりアラバマ州出身のカントリーロックグループです。

初めてのアルバムは1976年の『Wild Country』。1977年にリリースされた2枚目のアルバム『Deuces Wild』に収録されていたシングル"I Want to Be with You Tonight"がカントリーチャートの78位にエントリー、これが初めてヒットチャートにAlabamaの名前が載った曲になりました。
彼らがブレイクしたのは1980年、4枚目のアルバム『My Home's in Alabama』がカントリーチャートで3位を記録、シングル"Tennessee River"が初めて1位となり、この曲以降、カントリーチャートで怒涛の1位連続記録を打ち立てます。

レギュラーチャートで彼らがブレイクしたのは5枚目のアルバム『Feels So Right』、アルバムチャートで16位、シングルの"Feels So Right"がシングルチャートで20位を記録します。

この曲"The Closer You Get"は彼ら4曲目のTop40ヒット。彼ら6枚目のアルバム『The Closer You Get...』収録曲です。
この曲の作者ですが、今回初めて知ったのですが、なんとあの ExileのメンバーJ.P. Pennington と Mark Grayの共作。
「あの Exile」とはいってももちろん日本のダンスユニットExileではありませんよ。
1978年のNo.1ヒット"Kiss You All Over"で有名なカントリーロックグループです。
久し振りにExileの名前を聞きました。素晴らしい曲だったです。一度聞いてみてください。→→→こちらをご覧ください

そして"The Closer You Get"ですが、ボーカルはRandy Owen。特徴ある声のグループのリードボーカルです。
カントリーチャートではもちろん1位を記録、アダルトコンテンポラリーチャートでも9位と広い分野でのヒットになりました。

Alabamaですが、この後もカントリーチャートではヒットを続けますが、レギュラーチャートでの80年代でのTop40ヒットはこの曲が最後になりました。
80年代ではと限りましたが、実は彼ら、この曲のヒットから15年後の1999年、 'N Syncと組んで出したシングル"God Must Have Spent a Little More Time on You"が29位を記録する久々のヒットを記録します。今でも活躍している息の長いカントリーロック界を代表するグループです。


こちらは作者のグループExileのバージョンです。このバージョン、とっても良かったです。


そしてこちらは1999年に最高位29位、年間チャート100位を記録した"God Must Have Spent a Little More Time on You"、Alabama featuring 'N Syncとなっています。この曲はもともと 'N Syncのシングルとして1997年に8位を記録した大ヒット曲です。アラバマバージョンでも'N Syncがバックボーカルとして参加しています。この曲はアラバマの曲の中でもベストではないでしょうか。名曲です。
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Bryan Adams-Straight from the Heart(1983年の洋楽 Part20)

2019-06-13 23:16:56 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart20はBryan Adamsの"Straight from the Heart"。
最高位は5月28日と6月4日の第10位。年間チャートは71位。その後スーパースターになるBryan Adamsの初めてのヒットです。

Bryan Adamsですが、カナダ出身のロックアーチスト。
デビューアルバム『Bryan Adams』は1980年にリリース、その時はカナダで多少話題にはなりましたが、アメリカでは全くヒットしませんでした。
アメリカで人気が出たのは3枚目のアルバム『Cuts Like a Knife』。このアルバムはカナダでは8位、アメリカでも8位となる初めてのヒットアルバムになります。

このアルバムからの初めてのシングルがこの曲"Straight from the Heart"です。
曲の作者はカナダのシンガーソングライターEric KagnaとBryan Adamsの共作。
彼のハスキーボイスで歌うロックバラードがロックファンの心をとらえたのでしょうか、彼の初めての大ヒットになりました。


こちらはライブ映像です。ライブが実にかっこいい。
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Ronnie Milsap - Stranger In My House(1983年の洋楽 Part19)

2019-06-06 20:40:22 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart19はRonnie Milsapの"Stranger In My House"。
最高位は5月28日の23位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

やっぱり時々は日本では知られていないマイナーな曲を紹介したくなります。で、今回はRonnie Milsapの"Stranger In My House"。
Ronnie Milsapですが、アメリカのカントリーシンガー。先天性の病気で全盲の歌手です。

Ronnie Milsap、日本ではまずヒットしないタイプの歌手ですが、とくにアメリカでは国民的な大人気カントリー歌手です。
70年代にデビュー後、Top40ヒットは1977年に"It Was Almost Like A Song"で初めて登場。最高位16位を記録します。
彼の最高のシングルヒットは1981年の"(There's) No Gettin' Over Me"、最高位5位を記録する大ヒット曲となります。
そしてこの曲が最後のTop40ヒットになるのですが、その後も90年代にかけてカントリーチャートではヒットを連発、カントリー界では無数の大ヒットを持っているスーパースターです。

そしてこの曲"Stranger in My House"ですが、曲の作者はカントリー歌手のMike Reid。
この曲はカントリーというよりもポップであり、ギターソロも入るカントリー・ロックでもあります。
余りにロックっぽかったからなのでしょうか、最高位23位といまいちのヒットだったですが、私としてはそのロックぽいところが大好きな曲です。
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Al Jarreau - Mornin'(1983年の洋楽 Part18)

2019-05-30 23:50:44 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart18はAl Jarreauの"Mornin'"。
最高位は5月14日と21日の第21位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Al Jarreauですが、アメリカ出身のジャズ界では有名なジャズ・ボーカリスト。
1978年と79年の2年連続でグラミー賞のジャズボーカルアルバム賞を獲っているジャズ界のスーパースターです。
シングルヒットは1981年に最高位15位を記録した"We're in This Love Together"以来2曲目のTop40ヒットです。

この曲"Mornin'"ですが、プロデューサーはJay Graydon。
Jay Graydonですが、AORを代表するプロデューサーです。David FosterとともにAirplayを作ったギター・ボーカリストですが、なんといってもソングライターとして、そしてプロデューサーとして有名です。
Earth, Wind & Fireの"After the Love Has Gone"の作者であり、George Bensonの"Turn Your Love Around"の作者とプロデューサーなど数々の名曲を手掛けています。"Turn Your Love Around"はこちらをご覧ください。

Jay Graydonですが、この曲"Mornin'"が収録された彼の6作目のアルバム『Jarreau』全体のプロデュースも務めています。
Jay Graydonが手掛けていることもあり、"Mornin'"の作者はAl JarreauにJay Graydon、David Fosterの3人の共作。ギターJay Graydon、ドラムJeff Porcaro、シンセサイザーDavid Fosterと、バックにもAORの名手がたくさん参加しています。

この曲、抑えたAl Jarreauのボーカルが素晴らしいです。日本ではあまり知られていないかもませんが、おしゃれなAORの隠れた名曲です。


こちらが1981年に最高位15位を記録した彼の最大のヒット曲"We're in This Love Together"。こちらもまさにAOR、心地よいおしゃれな曲です。
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Toto - I Won't Hold You Back(1983年の洋楽 Part17)

2019-05-23 20:39:51 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart17はTOTOの"I Won't Hold You Back"。
最高位は5月7日の第10位。年間チャートは69位。アルバム『TOTO IV』からの4枚目のシングルにして大ヒットしました。

アルバム『TOTO IV』ですが、このアルバムからは4枚のシングルがTop40ヒットとなりました。そのうちこの曲を含め3枚がTop10ヒットです。"Rosanna"が最高位2位、3枚目のシングル"Africa"が1位、続いてシングルカットされた4枚目のシングル"I Won't Hold You Back"が10位と連続ヒットでしたね。もちろんアルバムも大ヒット、最高位こそ4位でしたが、年間チャートは1982年に41位。1983年は11位と、2年連続のアルバム年間チャート入りです。

"I Won't Hold You Back"ですが、ギタリストのSteve Lukatherの作によるもの。リードボーカルも彼がとっています。
TOTOのヒット曲はほとんどがDavid Paichの作となりますが、珍しくSteve Lukatherの作によるヒット曲になります。
この曲はTOTOの曲の中でもバラード色の強い曲です。オーケストラも入っています。
この曲の一番の聴きどころは終盤のオーケストラをバックにスティーブ・ルカサーのギターソロが入るところでしょうか。

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