ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ナイト・レンジャー Night Ranger - Sentimental Street(1985年の洋楽 Part30)

2021-08-05 22:21:21 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart30はNight Rangerの"Sentimental Street"。最高位は7月27日と8月3日の第8位。年間チャートは99位。ぎりぎり年間100位に入りました。1984年に最高位5位、年間40位を記録した"Sister Christian"に次ぐヒットになりました。

Night Rangerですが、1982年にサンフランシスコで結成、5人組ロックグループです。
「ルビコン」というクロスオーバーなグループが前身のバンドです。そこで活躍していたブラッド・ギルスとジャック・ブレイズ、そしてルビコンのツアー・メンバーのケリー・ケイギーが中心となって結成されました。ルビコンは1曲だけですが、Top40ヒットを持っています。最高位28位を記録した"I'm Gonna Take Care Of Everyghing"、邦題は「炎の誘惑」という曲で、くわしくはこちらをご覧ください→→→

1982年にデビューアルバム『Dawn Patrol』を発表、この曲"Sentimental Street"が収録されたのは彼ら3枚目のアルバム『7 Wishes』。このアルバムが彼らのアルバムで最もヒットしました。
シングルヒットも"Sentimental Street"で4曲目のTop40ヒットで、2曲目のTop10ヒットになりました。
1984年に最高位5位を記録した"Sister Christian"が過去の最大のヒット曲です。こちらをご覧ください。→→→

"Sentimental Street"はロックでもあり、バラードでもある曲です。曲の作者はメンバーのJack Blades。
この曲のリードボーカルはJack Bladesではなく、ドラムスのKelly Keagyが務めています。"Sister Christian"のボーカルもKelly Keagyでした。静かな曲にはKelly Keagyのボーカルが合いますね。


こちらが1985年のライブ動画です。
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エイミー・グラント Amy Grant - Find a way(1985年の洋楽 Part29)

2021-07-29 21:28:25 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart29は Amy Grantの"Find a way"。最高位は7月27日付の1週のみの第29位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Amy Grantですが、アメリカ出身のクリスチャン・ポップ・シンガー。
デビューは1977年、デビューアルバムの『Amy Grant』をリリースします。
このアルバムはレギュラーチャートではヒットしませんでしたが、Christianアルバムチャートではヒットアルバムとなりました。

その後もChristianアルバムチャートではヒットを続け、6枚目のアルバム『Unguarded』が初めてレギュラーチャートでもヒット、ファーストシングルのこの曲、"Find a way"が初めてのTop40ヒットになりました。
デビュー以来クリスチャンミュージックの分野で大人気だったエイミー・グラントですが、この曲で初めてメジャーのポップス歌手として注目を浴びます。

"Find a way"の作者はAmy Grantと Michael W. Smithの共作。Michael W. Smithもクリスチャン・ポップ・シンガーとして有名な方です。
この曲は、まさにアップテンポなポップス。ノリの良い、ポップなダンスミュージックです。

Amy Grantですが、この翌年、Peter Ceteraとのデュエット"The Next Time I Fall" で全米No.1を記録します。この曲は名曲でした。
そして、90年代に入り、"Baby Baby"でソロでもNo.1を記録、レギュラーチャートでも素晴らしい大人気歌手になります。
その後もヒットを続け、今でも活躍しています。
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ティル・チューズデイ 'Til Tuesday - Voices Carry(1985年の洋楽 Part28)

2021-07-22 22:07:41 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart28は 'Til Tuesdayの"Voices Carry"。最高位は7月13日付の第8位。年間チャートは68位。デビューシングルがこの曲、もちろん初めての大ヒットになりました。

'Til Tuesdayですが、このシングルが入った同名アルバム『Voices Carry』がデビューアルバムです。
1982年にアメリカボストンで結成された4人組のニューウエイブ系ロックポップスグループ。
ラジオのエアプレイで人気が出て、1985年にデビューアルバム『Voices Carry』を発表します。

"Voices Carry"の作者はメンバー4人の共作。
この曲、というか、このグループの特徴はやっぱりボーカル兼ベーシストのAimee Mannでしょう。彼女のささやくようなボーカルが凄く魅力的な曲となっていました。
日本でもよくラジオから流れてきていました。特にサビのところが特徴的で耳に残る曲ですね。
このグループですが、次のアルバムから、1曲だけTop40ヒットが出ますが、その後はヒットに恵まれず、バンドは1989年に活動を停止します。
Aimee Mannは、ソロ歌手として活動を続け、今もアルバム、シングルを発表しています。



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キム・カーンズ Kim Carnes - Crazy In The Night(1985年の洋楽 Part27)

2021-07-15 22:39:55 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart27はKim Carnesの"Crazy In The Night"。最高位は7月13日付の第15位。年間チャートは圏外でした。

Kim Carnesですが、デビューは70年代前半。1971年にデビューアルバム『Rest on Me』をリリースしてソロ歌手としてデビューします。
ですが、このアルバムは全くヒットしませんでした。それから約8年ほど、アルバムやシングルをコンスタントに出しますが、全くヒットしません。

ついに彼女がTop40に登場したのは1978年のこと。この曲は知らない人も多いと思いますが、私のブログでは紹介していました、Gene Cottonとのデュエットで"You're a Part of Me"。最高位は36位といまいちのヒットでしたが、カントリー系のいい曲だったですよ。こちらをご覧ください→→→

そして次のヒット曲もデュエットソングでしたが、この曲は大ヒットしました。Kenny Rogersとのデュエットで、"Don't Fall in Love with a Dreamer"、1980年に最高位4位の大ヒットでした。

ソロでの初めてのヒットは1980年の"More Love"。5枚目のアルバム『Romance Dance』からのシングルです。最高位は10位ながら、年間チャート39位の大ヒットでした。この曲は彼女の迫力あるボーカルが目立つ曲でした。
そして、翌年、1981年の"Bette Davis Eyes"が、9週間のNo.1。歴史的な大ヒットとなります。

この曲"Crazy in the Night (Barking at Airplanes)"ですが、彼女の9枚目のアルバム『Barking at Airplanes』からのシングルカット曲。
"Bette Davis Eyes"以来、しばらくソロでの大ヒット曲がなかったので、久し振りに最高位15位まで上がってきました。
曲の作者はKim Carnes自身。やっぱり彼女の声は、ロックのような迫力ある曲に合っているのでは。
ギターはWaddy Wachtel が弾いているのですね。とってもカッコイイ曲です。
残念ながら彼女の最後のTop40ヒットになってしまいました。
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スーパートランプ Supertramp - Cannonball(1985年の洋楽 Part26)

2021-07-08 22:36:18 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart26はSupertrampの"Cannonball"。最高位は7月6日と13日付の第28位。年間チャートは圏外でした。

Supertrampですが、もちろん、1979年のあのメガヒットアルバム『Breakfast in America』で世界的な人気バンドとなりました。
イギリス出身のバンドで、元々はプログレッシブロックの要素が強かったですが、ポップな要素も取り入れた独自のロック。特に、リーダーのRick Daviesと、独特な繊細なボーカルのRoger Hodgson の二人の個性的なボーカルが特徴です。

ファーストアルバムのリリースは1970年、『Supertramp』です。このアルバムはイギリスでもアメリカでもヒットはしませんでした。まだプログレ要素が強いアルバムでした。

初めてヒットしたのは1974年にリリースした3枚目のアルバム『Crime of the Century』です。
このアルバムからは初めてのシングルヒット"Bloody Well Right"が35位を記録し、アルバムもアメリカで35位、イギリスでは4位とヒットアルバムになりました。この時はだいぶポップな要素も強くなっての大ヒットアルバムでした。

そして1979年にリリースした彼ら6枚目のアルバム『Breakfast in America』がついにアメリカでのアルバムチャート1位を記録。その印象的なジャケットでも有名になりました。
次の7枚目のアルバム『...Famous Last Words...』もヒットして、シングルも"It's Raining Again"など2枚のTop40ヒットが生まれます。

しかし、このアルバム発表後、看板ボーカルの一人Roger Hodgson がバンドを脱退、ボーカルがRick Davies一人になってしまいます。
そして1985年にリリースされたのが彼らの8枚目のアルバム『Brother Where You Bound』で、このアルバムからのファーストシングルがこの曲"Cannonball"です。

このアルバム『Brother Where You Bound』の曲はすべてRick Daviesの作となっています。
ちょっと昔に戻ったようなプログレ要素が復活していたところもあるアルバムになっています。
B面の1曲目のタイトルソング"Brother Where You Bound"は、16分超の大作で、ギターはDavid Gilmour。もう一人のギターがアイルランドのロック・バンド「シン・リジィ」のツインギターの一人Scott Gorhamです。特にこの曲はかなりプログレっぽい曲でありました。
Rick Davies.のボーカルも特徴あるボーカルですが、やっぱり一枚ボーカルでは厳しかったのでしょうか。アルバムチャートでは最高位21位のヒットで終わってしまいました。

Supertrampですが、次の9作目のアルバム『Free as a Bird』の発表後、残念ながら解散してしまいました。結局のところ、この"Cannonball"が彼ら最後のTop40ヒットになってしまいました。
その後は何回か再結成しながら今に至っています。

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