ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ローラ・ブラニガン Laura Branigan - Power of Love(1988年の洋楽 Part2)

2024-01-18 23:59:56 | '88年洋楽
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart2は、Laura Braniganの"Power of Love"。最高位は1月9日付と16日付の第26位。年間チャートは圏外でした。

Laura Braniganですが、アメリカニューヨーク出身の女性ボーカリスト。70年代後半から、バックボーカルで音楽活動を開始、82年、ソロ歌手として、デビューアルバム『Branigan』をリリース。そのアルバムから、2曲目のシングルとなった"Gloria"が、大ヒット、パワフルな歌声によるこの曲で、全米第2位を記録しました。こちらをご覧ください→→→

その後もヒットを続け、84年には"Self Control"が第4位。ポップス・ダンスミュージックだけでなく、バラードでもヒットします。まだ無名時代のMichael Boltonが曲作りに参加している"How Am I Supposed to Live Without You"で、最高位12位のヒットとなります。こちらをご覧ください→→→

そしてこの曲"Power of Love"ですが、彼女の通算7曲目のTop40ヒット、残念ながら、最後のTop40ヒットでもありました。

さてこの曲、"Power of Love"ですが、オリジナルはアメリカのシンガーソングライター Jennifer Rushの1985年のヒット曲。オリジナル Jennifer Rushバージョンは曲名に「The」がついた"The Power of Love"で、アメリカでは最高位57位どまりでしたが、イギリスではなんとNo.1を記録、それも、1985年のUK年間チャートではNo.1に輝いた、記録的な大ヒット曲です。

"The Power of Love"の曲の作者は Jennifer Rushに加え、ソングライターのGunther Mende、Candy DeRouge、Mary Susan Applegateの4人の共作。
この曲は名曲中の名曲でした。なぜアメリカでヒットしなかったのでしょうか。今でも疑問です。

以前、hannahさんからのコメントにもあった同名異曲のNo.1ヒット、まさにこの曲がそれです。この曲"The Power of Love"を、1994年にCeline DionがカバーしてNo.1を記録しました。名曲ですから、やっと94年になって、アメリカでこの曲の良さが認められました。同名異曲のもう1曲は、もちろんHuey Lewis & The Newsの"The Power Of Love"です。


こちらがオリジナルの Jennifer Rushバージョン。1985年の全英チャート年間1位、ぜひともこのオリジナルバージョンも聞いてほしかったです。
コメント (17)
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