1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart37は、Kenny Logginsの"Nobody's Fool"。映画「Caddyshack II(ボールズ・ボールズ2)」のテーマ曲。最高位は9月17日付の第8位。年間チャートはギリギリ圏外でした。
Kenny Logginsですが、アメリカ出身のシンガー・ソングライター。音楽活動を開始したのは60年代後半にさかのぼり、まずはソングライターとして、 Nitty Gritty Dirt Bandに曲を提供、のちにLoggins & Messinaバージョンで、日本で有名になった「プー横丁の家」“House at Pooh Corner”が初のシングルヒット曲になります。
そのLoggins & Messinaですが、最高位4位を記録した"Your Mama Don't Dance" 「ママはダンスを踊らない」など、計3曲のTop40ヒットを出し、76年に活動を停止、Kenny Logginsはソロ活動に入ります。
ソロでは、まずは、1978年にStevie Nicksとのデュエット"Whenever I Call You 'Friend'"が最高位5位を記録、私が大好きな曲でした。他にも、"This Is It" など、ソロヒットを続ける中、ソングライターとしても活躍、The Doobie Brothersの1979年のNo.1ヒット"What a Fool Believes"は、Michael McDonaldとの共作です。
80年代に入ると、皆さんご存じですね、映画の主題歌での大ヒットを連発します。まずは、1980年、『Caddyshack1』の収録曲"I'm Alright"が最高位7位のヒット、その後1984年の『Footloose』の主題歌"Footloose"が3週間の1位、1986年には、『Top Gun』のサウンドトラック収録"Danger Zone"が最高位2位、1987年には映画『Over the Top』から"Meet Me Half Way"が最高位11位、"Meet Me Half Way"はこちらをご覧ください→→→
この曲"Nobody's Fool"ですが、Kenny Logginsと、ソングライターのMichael Towersの共作。映画『Caddyshack1』に続いて、『Caddyshack2』でも、Kenny Logginsが主題歌を担当しました。Kenny Logginsは伸びのある声がいいのですよね。もちろん彼が作る曲も、ポップで軽やかな素晴らしい曲です。サビがポップで覚えやすい、そんなところが映画のサントラで引っ張りだこになる理由なのでしょう。