ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード All American Top40 1988年4月30日付 Whitney Houston - Where Do Broken Hearts Go

2024-04-28 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年4月30日付、2週目の1位はWhitney Houstonの"Where Do Broken Hearts Go"。Whitney Houstonですが、初のシングルヒット"You Give Good Love"が最高位3位を記録、その後は、"Saving All My Love for You"を皮切りに、前のシングル"So Emotional"まで、6曲連続の1位、この曲でついに7曲連続の1位となりました。

2位は4位からアップ、Terence Trent D'arbyの"Wishing well"。Terence Trent D'arbyですが、ニューヨーク出身のR&B歌手、ソングライター。デビューアルバムのリリースは1987年、そのアルバムからの1枚目のシングルはTop40には届きませんでしたが、2枚目のシングルのこの曲で初のTop40入り、ついに2位まで上がってきました。

3位は6位からアップ、Aerosmithの"Angel"。Aerosmith ですが、もちろん皆さんご存じ、アメリカのハードロックグループ。初めてのTop40ヒットは1975年にまでさかのぼります、"Sweet Emotion" が36位を記録、その後、1976年に名曲"Dream On" が最高位6位を記録、これまでに計7曲のTop40ヒットを持っていますが、初めてTop40に登場してから13年目にしてついにこの曲でこれまで最高の3位まで上がってきました。

4位は2位からダウン、INXSの"Devil Inside"。INXSですが、オーストラリア出身のロック・ポップグループ。1982年の"The One Thing"が最高位30位で初のTop40ヒット。続いて1985年に"What You Need"が最高位5位、3曲目のシングル"Need You Tonight"でついにNo.1を獲得、この曲で4曲目のTop40ヒット、3曲目のTop5ヒット、残念ながら"Need You Tonight"に続く連続1位はなりませんでした。

5位は8位からアップ、Gloria Estefan and Miami Sound Machineの"Anything for You"。Gloria Estefan and Miami Sound Machineですが、まずは1985年に、Miami Sound Machineとして最高位10位を記録した"Conga"が初のTop40ヒット、1987年に最高位5位の"Rhythm Is Gonna Get You" から、アーチスト名をGloria Estefan and Miami Sound Machineとしましたが、この曲で通算で8曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop5ヒットです。

この週2週目の1位はWhitney Houstonの"Where Do Broken Hearts Go"。1位はこの2週間、年間チャートは33位。短期間のヒットで2週間の1位にしては年間チャートは低めでしたが、この曲でWhitney、7曲連続の1位、偉大な記録を打ち立てました。

ビルボードでの連続の1位記録は、これまで、The Beatlesが1964年から65年にかけて、続いて、Bee Geesが1977年から79年にかけて、6曲連続の1位の記録を持っていましたが、Whitney Houston、この曲でついにその記録を破り、7曲連続の1位となりました。この記録はまだ破られていないと思います。

もう一つの記録は、1枚のアルバムからの4曲のNo.1、この記録は一足先にMichael Jacksonがアルバム『Bad』で達成し、この後、"Dirty Diana" が1位となり、5曲のNo.1となりますが、女性アーチストではトップの4枚のNo.1記録です。2つ前のNo.1ソング"Didn't We Almost Have It All"はこちらをご覧ください→→→

さてこの曲"Where Do Broken Hearts Go"はそのアルバム『ホイットニーII』から4曲目のシングル。曲の作者はいずれもソングライターのFrank WildhornとChuck Jacksonの共作。プロデュースは"I Wanna Dance with Somebody (Who Loves Me)" などと同じくNarada Michael Walden です。

この曲、Whitney Houstonのボーカルにぴったりの素晴らしいバラードでした。勢いがあるミュージシャンには、良い曲が集まるものですよね。

今週    先週    song    /    artist
1 1 WHERE DO BROKEN HEARTS GO / WHITNEY HOUSTON
2 4 WISHING WELL / TERENCE TRENT D'ARBY
3 6 ANGEL / AEROSMITH
4 2 DEVIL INSIDE / INXS
5 8 ANYTHING FOR YOU / GLORIA ESTEFAN AND MIAMI SOUND MACHINE
6 3 GET OUTTA MY DREAMS, GET INTO MY CAR / BILLY OCEAN
7 9 PINK CADILLAC / NATALIE COLE
8 10 PROVE YOUR LOVE / TAYLOR DAYNE
9 7 I SAW HIM STANDING THERE / TIFFANY
10 5 GIRLFRIEND / PEBBLES
11 16 ALWAYS ON MY MIND / PET SHOP BOYS
12 14 ELECTRIC BLUE / ICEHOUSE
13 17 NAUGHTY GIRLS (NEED LOVE TOO) / SAMANTHA FOX
14 13 ONE STEP UP / BRUCE SPRINGSTEEN
15 18 SHATTERED DREAMS / JOHNNY HATES JAZZ
16 20 I DON'T WANT TO LIVE WITHOUT YOU / FOREIGNER
17 21 WAIT / WHITE LION
18 22 TWO OCCASIONS / THE DEELE
19 11 MAN IN THE MIRROR / MICHAEL JACKSON
20 25 I WISH I HAD A GIRL / HENRY LEE SUMMER
21 29 PIANO IN THE DARK / BRENDA RUSSELL FEATURING JOE ESPOSITO
22 31 ONE MORE TRY / GEORGE MICHAEL
23 27 PAMELA / TOTO
24 15 ROCKET 2 U / THE JETS
25 12 SOME KIND OF LOVER / JODY WATLEY
26 32 DREAMING / ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK
27 38 EVERYTHING YOUR HEART DESIRES / DARYL HALL & JOHN OATES
28 34 SAY IT AGAIN / JERMAINE STEWART
29 24 ENDLESS SUMMER NIGHTS / RICHARD MARX
30 36 MY GIRL / SUAVE
31 33 KISS AND TELL(FROM "BRIGHT LIGHTS,BIG CITY") / BRYAN FERRY
32 23 FISHNET / MORRIS DAY
33 19 OUT OF THE BLUE / DEBBIE GIBSON
34 39 STRANGE BUT TRUE / TIMES TWO
35 40 ONE GOOD REASON / PAUL CARRACK
36 44 TOGETHER FOREVER / RICK ASTLEY
37 26 YOU DON'T KNOW / SCARLETT & BLACK
38 30 I WANT HER / KEITH SWEAT
39 42 RITUAL / DAN REED NETWORK
40 51 WE ALL SLEEP ALONE / CHER
コメント (28)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ティファニー Tiffany - I Sa... | トップ | ブライアン・フェリー Bryan ... »
最新の画像もっと見る

28 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
7曲連続№1 (hannah)
2024-04-28 21:36:03
星船さん、こんばんは。
The BeatlesとBee Geesの6曲連続№1はいとも簡単に破られました。
彼女はデビューアルバムからの連続ヒットですからさらに凄い記録ですね。
楽曲的にもこれまでの3枚のシングルとは趣が異なってミディアムテンポでした。
返信する
Unknown (太ったボンジョビ (`ー´ゞ-☆)
2024-04-28 22:14:18
いきなりショホンジョビクイズなんですが…。
この曲含め88年は第四弾シングルが乱発されております。私が思うに11組が放って、かつトップ10(ピークが88年です)に入っておりますな。しかもそのうち7組がNo.1という、どーなっとんなら❗なケイオスなチャートでした。
んでクイズなんですが、残り4組は誰でしょう?であります。他にも居られるかも知れないですが。
そんな無茶苦茶な問題、さー答えてもらおーか❗😫
返信する
Unknown (音時)
2024-04-28 22:28:02
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/23482270.html

7曲連続No1の7曲目の曲ですね。

"You Give Good Love"#3
"Saving All My Love for You"#1
"How Will I Know"#1
"Greatest Love of All"#1
(1986)
"I Wanna Dance with Somebody (Who Loves Me)"#1
(1987)
"Didn't We Almost Have It All"#1
"So Emotional"#1
"Where Do Broken Hearts Go"#1
(1988)
"Love Will Save the Day"#9
返信する
お気に入り (星船)
2024-04-29 08:43:48
hannahさんおはようございます。
そうですね、ほぼ新人の時からのホイットニーの大記録樹立でした。今は、「シングルカット」という概念も昔とは違うようになってしまいましたので、この7曲連続は、今後も二度と破られない不滅の記録になりそうです。
この曲、ミディアムテンポの曲で、ホイットニーにぴったり、ホイットニーの曲の中でも私のお気に入りの曲です。
返信する
Unknown (星船)
2024-04-29 08:49:16
太ったボンジョビさんおはようございます。
うーん、今日は考えている時間がなくって、また今度、時間があるときに探してみます。
返信する
不滅の記録 (星船)
2024-04-29 08:51:45
音時さんおはようございます。
本文にも書きかましたが、ホイットニーのこの時の人気はものすごいものでした。勢いのある時には不思議とよい曲が集まります。7曲連続は偉大な記録で、最近は、シングルヒットの概念が、だいぶ変わりましたので、連続1位の新しい記録は二度と生まれないかもしれません。不滅の記録になりそうです。
返信する
Unknown (太ったボンジョビ ♪~(´ε` ))
2024-04-29 11:55:46
うーん、私から言えばビージーズ余裕、といったところであります。
中でもステインアライブの都会性、哀愁のトラジェディーの勇ましさ、ラビューインサイドナウチの揺らされ感は中学生でも「め、名曲…」と感じたものでした。(インサイドは当時はコマーシャルでのサビしか知らなかったものの)
80年以降はほぼパタリと止まっていたように思いますが、なぜ?
返信する
70年代は5曲? (hannah)
2024-04-29 21:32:36
星船さん、こんばんは。
7曲連続№1は破られそうにない偉大な記録ですね。
僕が知る範囲では、70年代のシングル№1はE.John、Paul、Eaglesの5曲が最高だったと思うのですが、彼女はデビュー2枚でいとも簡単に記録更新です。
ボンさんのクイズは№1になっていない4曲目ですか。
R.Marx、G.Estefan、Inxs、T,Dayneでしょうか。
返信する
ビージーズ (星船)
2024-04-29 22:21:06
太ったボンジョビさんこんばんは。
ビージーズは、なんであんな素晴らしい曲次から次へと、すごい人たちでした。もちろん、サタデイナイトに、次の『Spirits Having Flown』は名盤でしたし、その前の2枚、『Main Course』に『Children of the World』もいい曲ばっかりでした。80年代には、いろいろあったようですよ。映画を見てください。
返信する
No.1記録 (星船)
2024-04-29 22:28:03
hannahさんこんばんは。
時代が違うとはいえ、デビューから2枚のアルバムで7曲のNo.1は、驚きの大記録でした。エルトン・ジョンとポール・マッカートニーは、70年代かどうかですが、6曲あったような。いずれにしても、デビューから、たくさんのアルバムの中での記録ですので、ホイットニーの記録は驚きです。
返信する

コメントを投稿

1988年ビルボードTop40」カテゴリの最新記事