ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1988年7月30日付 リチャード・マークス Richard Marx - Hold On To The Nights

2024-07-28 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年7月30日付、4位から上がって1位はSteve Winwoodの"Roll With It"。Steve Winwoodですが、60年代からブリティッシュロックシーンで活躍しているスーパースター。伝説的なロックバンド、Trafficや、Blind Faithで活躍、81年に突然ソロで大ヒット、"While You See A Chance"が最高位7位を記録、86年には2曲目のソロヒットの"Higher Love"でついにNo.1、その後もヒットを続け、この曲でソロ7曲目のTop40ヒットで5曲目のTop10ヒット、2曲目のNo.1となりました。

2位は1週間の1位からダウン、Richard Marxの"Hold On To The Nights"。Richard Marxですが、アメリカのシンガーソングライター。デビューアルバム『Richard Marx』からのファーストシングル"Don't mean nothing"が最高位3位を記録、デビューアルバムからは、これまで3位→3位→2位ときて、この曲でついにNo.1獲得です。

3位は6位からアップ、Breatheの"Hands To Heaven"。Breatheですが、イギリス出身のポップスグループ。1987年にリリースしたデビューアルバムから、初のヒット曲が3位まで上がってきました。

4位は2位からダウン、Def Leppardの"Pour Some Sugar On Me"。Def Leppardですが、イギリス出身のハードロックグループ。70年代後半にデビューし、83年には"Photograph"が最高位12位を記録、この曲で5曲目のTop40ヒットで、2曲目のTop10ヒット、No.1にはなれませんでしたが、初の2位まで上がる大ヒットになりました。

5位は7位からアップ、Eric Carmenの"Make Me Lose Control"。Eric Carmenですが、70年代初めから、ロックポップグループRaspberriesのリードボーカルとして活躍、4曲のTop40ヒットを出してグループは解散します。その後ソロに転向、この曲でソロで8曲目のTop40ヒット、最高位2位の大ヒット曲"All by Myself"、復活して4位を記録した"Hungry Eyes"に続く3曲目のTop5ヒットになりました。

この週2位は1週間の1位からダウンしてしまいましたが、初のNo.1となったRichard Marxの"Hold On To The Nights"。年間チャートは24位。デビューアルバム『Richard Marx』から、3位→3位→2位ときて、この曲でついにNo.1獲得です。

Richard Marxですが、アメリカシカゴ出身のシンガーソングライター、ロックボーカリスト。歌手としては新人ですが、以前からソングライターとして活躍、Top40には、1984年に最高位15位を記録したKenny Rogers, Kim Carnes, and James Ingramの"What About Me?" のソングライターとして既に登場済みです。

1987年、デビューアルバム『Richard Marx』をリリース、そのアルバムからのファーストシングル"Don't mean nothing"が最高位3位を記録するヒット、続くセカンドシングル"Should've Known Better"も最高位3位、サードシングル"Endless Summer Nights" が最高位2位ときて、この曲4曲目のシングルでついにNo.1 となりました。"Should've Known Better"はこちらをご覧ください→→→

"Hold On To The Nights"の曲の作者は、もちろんRichard Marx自身。大ヒットしたデビューアルバムについては、共作者はあるものの、すべての曲を彼自身の作によるものです。

デビューアルバム『Richard Marx』からの3曲のシングルヒットは、いずれもロック色が強い曲でしたが、4曲目のシングルのこの曲で、ついにバラードをシングルとして持ってきました。

一番ヒット性の高いパワーバラードのこの曲を、4曲目のシングルとして持ってくる、そこがRichard Marxの凄いところです。才能豊かなロックアーチストですね。

この4曲連続のシングルの大ヒットで、アルバム『Richard Marx』も、もちろん大ヒット、最高位は8位ながらも、アルバム年間チャートでも8位を記録しました。

今週    先週    song    /    artist
1 4 ROLL WITH IT / STEVE WINWOOD
2 1 HOLD ON TO THE NIGHTS / RICHARD MARX
3 6 HANDS TO HEAVEN / BREATHE
4 2 POUR SOME SUGAR ON ME / DEF LEPPARD
5 7 MAKE ME LOSE CONTROL / ERIC CARMEN
6 9 SIGN YOUR NAME / TERENCE TRENT D'ARBY
7 3 NEW SENSATION / INXS
8 11 1-2-3 / GLORIA ESTEFAN & MIAMI SOUND MACHINE
9 10 RUSH HOUR / JANE WIEDLIN
10 14 I DON'T WANNA GO ON WITH YOU LIKE THAT / ELTON JOHN
11 5 THE FLAME / CHEAP TRICK
12 12 PARENTS JUST DON'T UNDERSTAND / D.J. JAZZY JEFF & THE FRESH PRINCE
13 18 I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE / CHICAGO
14 17 DO YOU LOVE ME / CONTOURS
15 15 JUST GOT PAID / JOHNNY KEMP
16 21 MONKEY / GEORGE MICHAEL
17 20 THE COLOUR OF LOVE / BILLY OCEAN
18 22 THE TWIST / THE FAT BOYS
19 8 MERCEDES BOY / PEBBLES
20 27 FAST CAR / TRACY CHAPMAN
21 26 LOVE WILL SAVE THE DAY / WHITNEY HOUSTON
22 28 RAG DOLL / AEROSMITH
23 24 LOVE CHANGES(EVERYTHING) / CLIMIE FISHER
24 16 PARADISE / SADE
25 34 SWEET CHILD O' MINE / GUNS N' ROSES
26 32 SIMPLY IRRESISTIBLE / ROBERT PALMER
27 13 NITE AND DAY / AL B. SURE!
28 36 PERFECT WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS
29 35 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN
30 19 LOST IN YOU / ROD STEWART
31 23 FOOLISH BEAT / DEBBIE GIBSON
32 39 I'LL ALWAYS LOVE YOU / TAYLOR DAYNE
33 38 I KNOW YOU'RE OUT THERE SOMEWHERE / THE MOODY BLUES
34 45 IF IT ISN'T LOVE / NEW EDITION
35 42 ALL FIRED UP / PAT BENATAR
36 25 NOTHIN' BUT A GOOD TIME / POISON
37 43 NOBODY'S FOOL(THEME FROM "CADDYSHACKⅡ) / KENNY LOGGINS
38 40 IN YOUR SOUL / COREY HART
39 44 HERE WITH ME / REO SPEEDWAGON
40 29 MAKE IT REAL / JETS

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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
S.Winwoodにはかなわない (hannah)
2024-07-28 21:24:12
星船さん、こんばんは。
デビューシングルの3位の時から、いつかいつかと思っていましたが、遂に1位獲得ですね。
D.Gibsonとまったく同じような軌跡です。
1位にはなったのですが、4枚目のシングルとあって、強力S.Winwoodにはかないませんでした。
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Unknown (太ったボンジョビ ( - 。- ))
2024-07-28 21:47:35
ビデオはお初で、サビ以外もお初でございます。
やはり今回は難しかったです。次のアルバムの4枚目のシングルを待ちますです😃
しかしここから長期政権(88年だと)ですかー、いやー⭐⛴️さんと気が合わなくて怖い1ヶ月になりそうで怖いです~😫
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ソングライターとしての才能 (星船)
2024-07-28 22:02:36
hannahさんこんばんは。
ついに4枚目のシングルでのNo.1でした。4枚のシングルとも、アップテンポからロック系、バラードまで、違う曲調でのTop3への4曲連続は立派です。ソングライターとしての才能も素晴らしいものだったですね。
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Unknown (星船)
2024-07-28 22:04:35
太ったボンジョビさんこんばんは。
まあ、人それぞれですから。
次のアルバムの4枚目?うーん、90年代はねぇ、ほとんど聞いていないもんで。
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Unknown (運命の人?とであってもその人に相手がいたら)
2024-07-28 22:11:26
https://neverendingmusic.blog.jp/archives/32675150.html
リチャード初の全米No.1ヒットですが、友達から聞いた話がきっかけとのこと。運命の人と出会ったのに、、、ってことのようですね。
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ロック系の曲の後に (星船)
2024-07-29 18:15:06
音時さんこんばんは。
女々しいといえば恥ずかしくなるような歌詞ではありましたが、曲のイメージとはぴったりでした。ロック系の曲の後に、こんなラブバラードもイイじゃあありませんか。
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1年前は (hannah)
2024-07-29 21:32:40
星船さん、こんばんは。
R.Marxのデビューシングルは1年前の今頃でしたが、その時は1年後にシングルが1位になるとは思っていませんでした。
この勢いは2ndアルバムにも引き継がれていきました。
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才能あふれるミュージシャン (星船)
2024-07-29 21:45:12
hannahさんこんばんは。
そうですねぇ、まさかこれまでの人気歌手になるとは。ですが、ロック歌手としてだけでなく、ソングライターとしてもすでに活躍中で、考えてみると、スーパースターになる才能あふれるミュージシャンでした。
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Unknown (太ったボンジョビ ( ・-・ ))
2024-07-30 01:03:14
⭐⛴️さん、私はやっぱり紹介なかったエンドレスサマーナイツが4曲のなかでは一番ですです。
あとちょいで1位でしたがそれを逃したのもまた悪くないですよ、クールなセンスある曲だけど別に1位になれなくても良いんですよ。
ちなみに年間テープには87年にシュドブノウンベラー、88年にはエンドレスサマーナイツを入れたと思います。
ホーロントゥザナーイ、はスルーしましたが、そーですかー、年間24位とはえらく高いような気がしますが、こっから粘るんですかね🤔
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違うタイプの曲で (星船)
2024-07-30 06:33:38
太ったボンジョビさんおはようございます。
私としては、"Endless Summer Nights"も紹介しようとは思っていた、シングル4曲とも違うタイプの曲で、いずれも良く聞いていますよ。まあ、ほかにも載せる曲あったので紹介できなかったのは残念ですね。デビューアルバムから大人気になったのも良くわかるシングル4曲でした。
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