ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1982年4月10日付 ビルボード 全米 Top40 バーティ・ヒギンズ Bertie Higgins - Key Largo

2018-04-10 22:19:04 | 1982年ビルボードTop40
1982年4月10日付ビルボード All American Top40、これで4週目の1位の大ヒット、Joan Jett and The Blackheartsの"I Love Rock and Roll"。初めてのヒットで1位となりました。Joan Jett、そう元The Runawaysのギタリストで、ソロになって初めての大ヒットです。The Runawaysは日本では大人気でしたが、アメリカでは全くヒットしていませんで、アメリカのチャートでは初めてのヒットがこの曲です。

2位は3位からアップ、The Go-Go'sの"We Got the Beat"。The Go-Go's、1981年12月に20位を記録したデビューシングル"Our Lips Are Sealed"に続く2曲目のヒットでもちろん初めてのTop3ヒットです。
3位は6位からアップ、Vangelisの"Chariots of Fire"。ギリシャ出身のキーボード・シンセサイザー奏者ヴァンゲリス、映画『炎のランナー』タイトル曲で初めてのTop40ヒットでもちろん初めてのTop3ヒットになりました。
4位は7位からアップ、J. Geils Bandの"Freeze Frame"。大ヒットアルバム「Freeze Frame」のタイトル曲で、アルバムからのファーストシングルカットで6週間の1位を記録したメガヒット"Centerfold"に続くTop5ヒットになりました。
前週と変わらず5位はOlivia Newton Johnの"Make a move on me"。通算10週間の1位を記録した歴史的大ヒット"Physical"に続くTop5ヒットです。

この週9位はBertie Higginsの"Key Largo"。最高位はこの翌週4月17日と23日の8位。この4月10日付でHot100にすでに22週目のチャートインで、最終的には29週チャートインした超ロングセラー、年間チャートは17位と大ヒットでした。

Bertie Higginsですが、Top40ヒットはこの曲のみ、チャート的には一発屋ですが、1960年代から活動する超ベテランシンガーソングライターです。
ただ、残念ながら長い間有名にはなりませんで、デビューアルバムがこの曲を収録し1982年に発表した「Just Another Day in Paradise」になります。
その後もヒットには恵まれませんでしたが、今でも新しいアルバムを出すなど活躍を続けています。

さて、そのBertie Higginsですが、アメリカやヨーロッパではこの曲"Key Largo"がじわじわと人気が出てヒットチャートを上がってくるロングヒットとなりましたが、皆さんご存知だと思いますが、日本を含むアジアでは"Casablanca"の方がヒットして有名になりました。この曲を郷ひろみがカヴァーして「哀愁のカサブランカ」として大ヒットしましたね。
"Key Largo"はハンフリー・ボガートとローレン・バコールの主演映画「キー・ラーゴ」をモチーフにした曲、そして"Casablanca"の方はさらに有名なハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマン主演の映画「カサブランカ」です。
この当時流行のおしゃれなAORの曲として売られましたが、渋い正統派ポップスの名曲です。


こちらが日本を含むアジア地域で大ヒットした"Casablanca"です。


今週 先週 song / artist
1 1 I LOVE ROCK 'N ROLL / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
2 3 WE GOT THE BEAT / GO GO'S
3 6 CHARIOTS OF FIRE / VANGELIS
4 7 FREEZE FRAME / J. GEILS BAND
5 5 MAKE A MOVE ON ME / OLIVIA NEWTON-JOHN
6 8 DON'T TALK TO STRANGERS / RICK SPRINGFIELD
7 2 OPEN ARMS / JOURNEY
8 4 THAT GIRL / STEVIE WONDER
9 10 KEY LARGO / BERTIE HIGGINS
10 12 DO YOU BELIEVE IN LOVE / HUEY LEWIS & THE NEWS
11 9 PAC-MAN FEVER / BUCKNER & GARCIA
12 14 EDGE OF SEVENTEEN / STEVIE NICKS
13 13 SHOULD I DO IT / POINTER SISTERS
14 15 PRETTY WOMAN / VAN HALEN
15 17 ONE HUNDRED WAYS / QUINCY JONES feat. JAMES INGRAM
16 18 65 LOVE AFFAIR / PAUL DAVIS
17 11 SWEET DREAMS / AIR SUPPLY
18 20 FIND ANOTHER FOOL / QUARTERFLASH
19 16 TAKE OFF / BOB & DOUG MCKENZIE
20 21 NOBODY SAID IT WAS EASY / LE ROUX
21 24 867-5309 / TOMMY TUTONE
22 25 GOIN' DOWN / GREG GUIDRY
23 23 MY GUY / SISTER SLEDGE
24 30 DID IT IN A MINUTE / DARYL HALL & JOHN OATES
25 40 GET DOWN ON IT / KOOL & THE GANG
26 26 JUKE BOX HERO / FOREIGNER
27 28 BABY MAKES HER BLUE JEANS TALK / DR. HOOK
28 32 I'VE NEVER BEEN TO ME / CHARLENE
29 - EBONY AND IVORY / PAUL MCCARTNEY & STEVIE WONDER
30 48 ALWAYS ON MY MIND / WILLIE NELSON
31 19 CENTERFOLD / J. GEILS BAND
32 22 BOBBIE SUE / OAK RIDGE BOYS
33 41 MAMA USED TO SAY / JUNIOR
34 50 THE BEATLES MOVIE MEDLEY / BEATLES
35 39 POP GOES THE MOVIES / MECO
36 37 MAGNUM P.I. (THEME) / MIKE POST
37 47 GENIUS OF LOVE / TOM TOM CLUB
38 45 HANG FIRE / ROLLING STONES
39 46 DON'T YOU WANT ME / HUMAN LEAGUE
40 51 THE OTHER WOMAN / RAY PARKER JR.
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ボブ&ダグ・マッケンジー Bob & Doug McKenzie - Take Off(1982年の洋楽 Part11)

2018-04-06 22:14:44 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart11はBob & Doug McKenzieの"Take Off"。
最高位は3月27日と4月3日の16位。年間チャートは残念ながらエントリーしませんでした。

このブログに2回連続の企画物の登場です。
Bob & Doug McKenzie、カナダのテレビ番組に登場した架空の兄弟。Bobを演じているのが俳優のRick Moranis、ダンはDave Thomasです。
この番組の中でのコミックコーナー「The Great White North」がアルバムになり、その中の収録曲"Take Off"がチャートを上がってきました。

"Take Off"、聴くとわかりますが、「なんだこのボーカルは!」、凄い迫力、ギターもやけにカッコイイ。
なんとこの曲のボーカルをとっているのは、カナディアンロックの英雄「ラッシュ」のリードボーカルGeddy Leeだったんです。やっぱり只者ではないです。
"Take Off"自体の曲は短いですが、さびの部分は覚えやすく結構よい曲であります。
ラッシュで最も売れたシングルが"New World Man,"で最高位が21位ですので、ラッシュのボーカルで最も売れた曲がこの曲だったということになります。ビックリですよね。
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1982年4月3日付 ビルボード 全米 Top40 Buckner and Garcia - Pac-Man Fever

2018-04-03 20:42:59 | 1982年ビルボードTop40
1982年4月3日付ビルボード All American Top40、これで3週目の1位はJoan Jett and The Blackheartsの"I Love Rock and Roll"。初めてのヒットで1位となりました。Joan Jett、そう元The Runawaysのギタリストで、ソロになって初めての大ヒットです。The Runawaysは日本では大人気でしたが、アメリカでは全くヒットしていませんで、アメリカのチャートでは初めてのヒットがこの曲です。

2位は前週と変わらずこれでついに6週目の2位、Journeyの"Open Arms"。1位のJ. Geils Bandが落ちましたが残念ながらJoan Jettに抜かれてしまいました。Journeyですが、最高位4位を記録した"Who's Crying Now"に続くTop5ヒットで初めてのTop3ヒットとなりました。
3位も前週と変わらず、The Go-Go'sの"We Got the Beat"。The Go-Go's、1981年12月に20位を記録したデビューシングル"Our Lips Are Sealed"に続く2曲目のヒットでもちろん初めてのTop3ヒットです。
4位も前週と変わらず、これで3週目の4位はStevie Wonderの"That Girl"。数々の大ヒットを持っているStevie Wonder、1980年の12月に5位を記録した"Master Blaster (Jammin')"以来のTop5ヒットです。
この週6位から上がって5位はOlivia Newton Johnの"Make a move on me"。通算10週間の1位を記録した歴史的大ヒット"Physical"に続くTop5ヒットです。

この週9位はBuckner and Garciaの"Pac-Man Fever"。最高位は3月27日と4月3日の9位。年間チャートは42位、企画物とは言わせない、堂々の大ヒットでした。

Buckner and Garciaですが、アメリカオハイオ州出身のちゃんとした(失礼!)音楽デュオです。
活動を始めたのは1972年頃、100位以内のヒットは多少はあったようですが、この曲"Pac-Man Fever"で初めてのTop40ヒットで大ヒットになりました。
その後もヒットに恵まれませんでしたが活動を続け、2011年にGarciaさんが亡くなりまで活動を続けていました。

TVゲーム「パックマン」ですが、このゲーム、日本のゲームメーカー「ナムコ」が作ったゲームで、全世界でヒットしました。
あのインベーダーゲームの後で世界を席巻した大ヒットゲームでした。
私はこのゲーム、インベーダーゲームほどやりませんでしたが、それでも結構夢中になってやっていた時期もありました。

それにしてもまさかこんな歌(これまた失礼!)がこれほどの大ヒットになるとは驚きでした。Top40を上がってはきましたが、すぐに落ちていくかと思いきや、なんと最高位9位まで上がり、ミリオンセラーマークまでついてしまいました。話題性だけでなく、曲そのものが結構ノリのよいダンスミュージックでしたのでヒットに結びついたのでしょう。ただ、このゲームがそれだけ大ヒットしたっということもヒットした理由なのは間違えありません。


今週 先週 song / artist
1 1 I LOVE ROCK 'N ROLL / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
2 2 OPEN ARMS / JOURNEY
3 3 WE GOT THE BEAT / GO GO'S
4 4 THAT GIRL / STEVIE WONDER
5 6 MAKE A MOVE ON ME / OLIVIA NEWTON-JOHN
6 8 CHARIOTS OF FIRE / VANGELIS
7 10 FREEZE FRAME / J. GEILS BAND
8 14 DON'T TALK TO STRANGERS / RICK SPRINGFIELD
9 9 PAC-MAN FEVER / BUCKNER & GARCIA
10 11 KEY LARGO / BERTIE HIGGINS
11 5 SWEET DREAMS / AIR SUPPLY
12 18 DO YOU BELIEVE IN LOVE / HUEY LEWIS & THE NEWS
13 15 SHOULD I DO IT / POINTER SISTERS
14 19 EDGE OF SEVENTEEN / STEVIE NICKS
15 17 PRETTY WOMAN / VAN HALEN
16 16 TAKE OFF / BOB & DOUG MCKENZIE
17 21 ONE HUNDRED WAYS / QUINCY JONES feat. JAMES INGRAM
18 23 65 LOVE AFFAIR / PAUL DAVIS
19 7 CENTERFOLD / J. GEILS BAND
20 24 FIND ANOTHER FOOL / QUARTERFLASH
21 26 NOBODY SAID IT WAS EASY / LE ROUX
22 12 BOBBIE SUE / OAK RIDGE BOYS
23 25 MY GUY / SISTER SLEDGE
24 28 867-5309 / TOMMY TUTONE
25 29 GOIN' DOWN / GREG GUIDRY
26 30 JUKE BOX HERO / FOREIGNER
27 27 ON THE WAY TO THE SKY / NEIL DIAMOND
28 35 BABY MAKES HER BLUE JEANS TALK / DR. HOOK
29 13 SHAKE IT UP / CARS
30 46 DID IT IN A MINUTE / DARYL HALL & JOHN OATES
31 20 TONIGHT I'M YOURS / ROD STEWART
32 40 I'VE NEVER BEEN TO ME / CHARLENE
33 22 MIRROR, MIRROR / DIANA ROSS
34 31 SPIRITS IN THE MATERIAL WORLD / POLICE
35 32 LEADER OF THE BAND / DAN FOGELBERG
36 33 TAKE IT EASY ON ME / LITTLE RIVER BAND
37 41 MAGNUM P.I. (THEME) / MIKE POST
38 39 JUST CAN'T WIN 'EM ALL / STEVIE WOODS
39 43 POP GOES THE MOVIES / MECO
40 48 GET DOWN ON IT / KOOL & THE GANG
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