ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1982年11月6日付 ビルボード 全米 Top40 A Flock of Seagulls "I Ran (So Far Away)"

2018-11-08 23:18:08 | 1982年ビルボードTop40
1982年11月6日付ビルボード All American Top40、5位から上がってのいきなりの1位はJoe Cocker and Jennifer Warnesの"Up Where We Belong"。映画『愛と青春の旅だち』主題歌。60年代から活躍しているJoe Cockerですが、これまでの最高のヒットは1975年に5位を記録した"You Are So Beautiful"、この曲でもちろん初めてのNo.1です。Jennifer Warnesもこれまでの最高が6位を記録した"Right Time Of The Night"ですので彼女にとっても初めてのNo.1です。

2位は1週のみの1位からダウン、Men at Workの"Who Can It Be Now?"。オーストラリア出身の彼ら、初めてのワールド発売アルバムからのファーストシングルでもちろん初めてのNo.1獲得です。
3位は6位からアップ、Olivia Newton-Johnの"Heart Attack"。"Physical"をはじめ数々の大ヒットを持っている彼女、5位を記録した"Make a move on me"に続くTop5ヒットになりました。
4位は前週と変わらず、これで3週目の4位、Michael McDonaldの"I Keep Forgettin' (Every Time You're Near)"。Michael McDonald、The Doobie Brothers活動停止中に出した初のソロアルバムからのシングルで、もちろんソロとしては初めてのTop5ヒットです。
5位は2位からダウン、4週間の1位を記録した大ヒット、John Cougarの"Jack & Diane"。最高位2位を記録した"Hurts So Good "に続く大ヒットで、もちろん初めてのNo.1ヒットです。

この週16位はA Flock of Seagullsの"I Ran (So Far Away)"。
最高位は10月23日と30日の9位。年間チャートは67位の彼ら初めての大ヒットです。

A Flock of Seagulls、イギリスリバプール出身のニュー・ウェイヴ、ニューロマンティック・バンド。
デビューアルバム「A Flock of Seagulls」からのシングル"I Ran (So Far Away)"がいきなりの大ヒットになりました。
この曲実はイギリスよりもアメリカで大ヒットになりました。アメリカでは9位まで上がりましたが、イギリスでは43位どまりだったのですね。普通、ブリティッシュニューウエイブバンドは本国イギリスで火が付きアメリカに移っていくのが普通ですが、なぜかこの曲、アメリカ人好みだったのです。

この曲、Mike Scoreほか基本メンバーの作によるものです。
なかなか面白いPVになっています。A Flock of Seagullsは「カモメの群れ」でしょうか。特徴あるヘアーは「かもめ」っぽいですが、それが名前の由来なんでしょうかね?


今週 先週 song / artist
1 5 UP WHERE WE BELONG / JOE COCKER & JENNIFER WARNES
2 1 WHO CAN IT BE NOW? / MEN AT WORK
3 6 HEART ATTACK / OLIVIA NEWTON-JOHN
4 4 I KEEP FORGETTIN' / MICHAEL MCDONALD
5 2 JACK & DIANE / JOHN COUGAR
6 3 EYE IN THE SKY / ALAN PARSONS PROJECT
7 10 HEARTLIGHT / NEIL DIAMOND
8 8 YOU CAN DO MAGIC / AMERICA
9 13 GLORIA / LAURA BRANIGAN
10 14 TRULY / LIONEL RICHIE
11 11 BREAK IT TO ME GENTLY / JUICE NEWTON
12 12 GYPSY / FLEETWOOD MAC
13 7 SOMEBODY'S BABY / JACKSON BROWNE
14 18 MUSCLES / DIANA ROSS
15 16 THE ONE YOU LOVE / GLENN FREY
16 9 I RAN (SO FAR AWAY) / FLOCK OF SEAGULLS
17 20 LOVE COME DOWN / EVELYN "CHAMPAGNE" KING
18 22 YOU DON'T WANT ME ANYMORE / STEEL BREEZE
19 19 WHAT'S FOREVER FOR / MICHAEL MARTIN MURPHEY
20 23 AMERICAN HEARTBEAT / SURVIVOR
21 21 NEW WORLD MAN / RUSH
22 24 NOBODY / SYLVIA
23 25 SOUTHERN CROSS / CROSBY STILLS & NASH
24 27 STEPPIN' OUT / JOE JACKSON
25 29 PRESSURE / BILLY JOEL
26 26 SWEET TIME / REO SPEEDWAGON
27 30 MICKEY / TONI BASIL
28 28 ATHENA / WHO
29 31 IT'S RAINING AGAIN / SUPERTRAMP
30 33 LOVE ME TOMORROW / CHICAGO
31 34 GET CLOSER / LINDA RONSTADT
32 32 I GET EXCITED / RICK SPRINGFIELD
33 35 ROCK THIS TOWN / STRAY CATS
34 36 I.G.Y. / DONALD FAGEN
35 39 THE LOOK OF LOVE / ABC
36 42 MANEATER / DARYL HALL & JOHN OATES
37 37 I NEED YOU / PAUL CARRACK
38 41 HEARTBREAKER / DIONNE WARWICK
39 40 I'M SO EXCITED / POINTER SISTERS
40 44 SHADOWS OF THE NIGHT / PAT BENATAR
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Paul Carrack - I Need You(1982年の洋楽 Part37)

2018-11-05 21:14:58 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart37はPaul Carrackの"I Need You"。
最高位は10月30日と11月6日の37位。Top40はたった2週で落ちてしまいました、という今回はマイナーヒットの紹介の回です。

ヒット曲はマイナーでしたが、Paul Carrack、彼のことは聞いたことがあるかもしれません。元ジェネシスのマイク・ラザフォードが中心となって作ったグループ、マイク & ザ・メカニックスでボーカリストをとっていたミュージシャン、あの全米No.1ヒット"The Living Years"のボーカルで有名なのが彼なんです。

Paul CarrackがTop40に登場するのはこの曲"I Need You"が初めて、この曲を含めたソロ活動を始める前にはイギリスのロックバンドSqueezeにも在籍していました。スクイーズは1987年に"Hourglass"が15位まで上がるヒットになりますが、この時のボーカルはポール・キャラックではありませんでした。

"I Need You"の後、しばらくヒット曲が途絶えますが、1985年にMike + The Mechanicsに参加後はバンドの活動とソロ活動を並行して行い、数々のヒット曲を生み出します。

"I Need You"ですが、Paul CarrackとNick Lowe、Martin Belmontの3人の共作、その中で、Nick Loweですが、1979年に"Cruel To Be Kind"という曲が最高位12位を記録するヒットとなっています。こちらをご覧ください。この曲とっても良い曲です。



共作のニック・ロウとの共演の動画です。
コメント (20)
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